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⑥ 約束
「おじいさん、ありがとうございます。
村の人たちに好かれる優しいおじいさんに出会えて…
私は、幸せでした。そして今も…
おじいさんと過ごした日々は…私の宝物です」
おじいさんも…
「礼を言うのはわしの方じゃ。苦労をかけた事も
たくさんあった。でも、嫌な顔一つせず、いつも笑顔で…
だから、辛い時も乗り越えられた。わしも、
ばあさんと同じ気持ちじゃ」
その言葉を聞いて、おばあさんは満面の笑みを浮かべ…
「嬉しい。一緒だったのですね。茶々丸
の事も、よろしくお願いします。私は、おじいさんと
一緒です。これからもずっと…」
おじいさんの目から大粒の涙が…
「おじいさん…」
おばあさんがそう言いかけた時、
おじいさんは、涙を拭いて笑顔になった。
「ばあさんの笑顔には、何度も助けられた。
これから先も、何一つ変わらない。だからわしは、
ばあさん、茶々丸村の人たちのために…
笑顔で頑張る事を約束しよう」
おばあさんが
「やっぱり私の大好きなおじいさんですね」
そう言った瞬間、おふだが再び光り出し
おじいさんは、目を閉じた。次に目を開いた時、
そこにおばあさんの姿は…なかった。
それから数日後…




