等価交換な未来
世界が等価交換のような
単純明快な世界なら良かったかもしれない。
ただ人の価値観が違うように、
ものの価値も、命の価値も違う。
命の戦場で働く僕には
あまりにも重くのしかかる命の価値感。
あまりにも多くの消えかけの命を見てきた。
救えた命、救えなかった命。
満足した顔で亡くなった方もいた。
僕が医師を選んだのは
たまたま勉強ができて、給料が良かったから。
でも、そんなに甘い世界じゃなかった。
毎日のように問われる命の価値。
それが思い人でなくても、
その人は誰かの思い人。
「必ず救います。」
なんて強い言葉をかけてはいけない。
それは保身ではなく、
真実だから。
確実な医療はどこにもない。
だから、研究する。
探求する。
僕は医師の現場から離れて研究者になる。
理由は、そのほうが間接的に多くの命が救えるから。
研究が進むとどうしても臨床試験を行う必要があった。
もちろん、その実験体は自分。
個人的には失敗しようが関係ない。
家族もいる。
子供もいる。
それでも、それには自分を犠牲にするほどのものがある。
この世界の医療はいろいろな屍の上に立つ。
当たり前のように打つワクチンも誰かの体でまずは・・・。
医療は未来への等価交換。
僕が賭けたもので、
たくさんの未来を救えるのなら。
『等価交換な未来』
時空まほろ様リクエストありがとうございます。
最近自分の中で思っていることもここに込めさせていただきました。
医学は時空をこえて、今の僕たちに提供されていると思ってます。
そこにはたくさんの命と時間がかかっていて、犠牲になった方も・・・。
当たり前に受けれるものを当たり前だと思える幸せを噛み締めて。
今回のようにリクエストを募集してます。
メッセージか近況報告のところのリクエストのところに送ってください。
相談でも、これについてどう思うでもいいです。
よろしくお願いしますm(_ _)m