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第1巻第2部第2節その12   「炉部屋の風景 続き 嫉妬と欲望の綯い交ぜが・・・ 涙[涎]を流す その6 暴虐のあと」

「これはいけませんな」

一同が呆気にとられて見つめるなかグレオファーンの巨体が風のように動き侍女の小さな体を抱き上げる。

それはあまりにも素早い(ほとんど予定されていたような)動きだったのでアトゥーラには

目の前を

一陣の黒い旋風が

ほんの一瞬揺らめいただけかとも思われたのだった。

血の痕が点々と床に続き巨大なベッドの端をも濡らしている。

シュリアナはその中央に、いかにも無造作に、うつ伏せに※1横たえられ

何か致命的に裏返された甲虫が空しくその四肢を蠢かすように、

弱々しく 儚げに もがいている(表裏真逆の位相ではあるが)・・・

まず仰向きになり起き上がろうというのだろうか

しかし手にも足にも力が入らないようだ。

肩甲骨が退化した、幼い翼のように、三角形にそばだち震え

か細い膝がベッドをえぐるように進もうとする。

が、何か、異様な内的な力がそれを阻止する方向へと働いているらしいのだ。


アトゥーラは自分の素足が血痕を踏まぬよう、何故かひどく慎重に、ほぼジグザグに歩みベッドの脇へと近付いてゆく。(その肢体の動きのなんとネコに似ていることか)

黒衣の大男が窓辺の、香炉の載ったナイトテーブル(正確にはその引き出し)に向かい何やらゴソゴソやっているのはわかっている。

けれども事の優先順位は完全に明白でアトゥーラの膝がゆっくりとベッドのシーツをとらえ巻き込むようにずり上がってゆくのを誰にも止めることはできない。

広すぎるベッドを横断し、大海に漂う浮木に兄弟(ツレ)の浮木がそっと寄り添うように、

その身を横たえまずは侍女の呼吸を確かめる。

そうして素早く起き直ると出血箇所を見極めようと身構えた。



しかしそれはほとんど探すまでもなかったのである。

「ヒドイ・・・」

ー 肛門裂傷もあるけどそれだけじゃあ・・・ それに深部腸液も混じってる、いったいどうしたらコンナに、ああ、そっか

さっきのアレか アトゥーラ、気をつけて たぶんそれ触るとマズイ・・・ ー

両の太ももの内側には鮮血と透明な粘液がマダラとなって半ば膨れるように流れ いかにも凶々しく

猩々ザラマンダーよろしく貼りつき輝いている まだ今にも動き出しそうだ

両肘両膝を突っ張り微かに震えている、しかし極限的に力を振り絞っているにもかかわらず体は、拳一つ分の高さほどにも持ち上がっていない

「引っ張ってあげるから力ぬいて! ゆっくり起こしたげる」

額をシーツに埋め歯を食いしばっていた侍女はかすかに首を振る気配

「だ、だめです、さわらないで!」

くぐもった声が聞こえるも片目の小娘は完全に無視する

そして両腕を侍女の腹の下へと差し込んでがっしりと組み、

自身の体重を後ろへほうり出すように力を込め、

しかしあくまでも慎重に、余計な痛みを与えぬようゆっくりと引き起こす

完全に膝が立ち尻が小高く持ち上がると惨状はさらに露わとなった

「そのままじっとしてて! すぐキレイにしたげる!」

「さ、さわってはダ」

「ウルサイ!」

アトゥーラは素早くあたりを見回したがすぐに諦めた、そして一瞬の躊躇もなくおのが着物の裾を引き裂きにかかったが如何せん存外に丈夫でキズ一つつけられない、とわかった途端

(それに新しい手首にはこのひねる動きはちょっと痛かった)

なんのためらいもなく頭から貫頭衣を脱ぎ捨てた。

「ジーナ! これ切って!」

歴戦のオオスズメバチ、練達の特務工作員でもある女丈夫は既に準備(・・)ができていた。

丸めてほうり投げられた衣はあっという間に斬り裂かれ端切れの山になる

気をきかせたバスポラが運ぼうとするのをもってのほかよ!と押し留め

ジーナ自身がふわりと飛び、テーブルを越えた。

「手伝おうか? ああ、これは酷いな」

「いいからそこの水鉢も持ってきて、」

内ももをあらかた拭き終わり中心部分の周りを清めたところで不意に手が止まる。

ー 駄目よ、アトゥーラ、多分猛毒よ、ー

ー 関係ないわ ー

片目の小娘は跪いたまま、その小さな鼻先を見るも無惨な局部に近づける。

そうして軽く息を吸い込み、そして止めた

震える舌が

哀れな粘膜の陥没部 本来なら可憐極まる菊座として嘆賞されるべき隠微な花弁へと伸びてゆく

侍女の腰がかすかに、跳ねるように揺らぐ

「痛い?」

「い、いえ、あ、あの、」

「だまって」

アトゥーラはそのまま深く口付けた。そして自身の溢れる唾液が、

これまで好き勝手に猛威を振るい

この繊細極まる花園を手酷く蹂躙してきた未知の毒素を

何の苦もなく中和してゆく感触(サマ)を如法に感じているようだ

・・・・・・・・・


正体不明かつ剣呑極まりない混合液を(まったく!無謀極まりないことだ!)、

なにか清冽な泉の、黄金(きん)と銀の混ぜ水ででもあるかの如く、

平然と飲み下していったアトゥーラだがやがてちょっと咳き込みながら起き直った。

(ナゼだろうか、普通(マトモナラ)、脇にでも随時吐き出し始末するハズだが・・・)

そして下着の端で口元を拭おうとして上半身すっかり丸裸であることに気付く。さっき貫頭衣もろとも脱ぎ捨ててしまったらしいのだ

だがそんなことはどうでもよい

ふたたび身をかがめまだかすかに震えている小さな丸い臀部を自身の素裸の胸に抱き締めた。溶岩のように燃え熾っていた体温はもう完全に落ち着いてい、不規則だった呼吸もかなり穏やかになっている

「ア、アトゥーラ様」

銀の鈴のような声がくぐもって聞こえた。

「なに?」

「もう大丈夫ですから、」

「だからなに?」

「大丈夫です、おはなしください、もうもどらねばなりません」

「だからなに?」

「お仕えしなくてはなりません、私の仕事です」

「馬鹿言ってんじゃないわよ」

アトゥーラはシュリアナの腰をますます強く抱き締める。

しかし

猫が背伸びをするように美しい逆アーチを描いていた背中が

ゆっくりとその優美な反りを回収、反転させ

ほとんど野生の猛獣のような力強さでシュリアナは起き直る。

そしてまだ放そうとはしないアトゥーラの腕の中で滑らかに回転し

(まあ向き直ってくれるのは嬉しいので邪魔する気もあろうはずはない)

おのが小さな額を片目の娘の、邪悪めく異相の額に、

幽かに、銀色の微光(かげり)を帯びた

高く広い額にゆっくりと近付けた。

「すみません、お客人に、かかる無用なご負担をお掛けするなど

使用人にあるまじき失態です、あたくしの」

「待って、そこまでよ、」

すべるように同調同期しながら起き直ってきたアトゥーラは両手で侍女の頬を挟みつけ

あたかも非難するかのように 軽く揺すり

そうして腕を伸ばし、その小さな卵形の可憐な顔をもっとよく見ようとする。

「あなたがどう考えようとそれは勝手よ、義務も責任も好きにすればいいわ、

でもこの一点だけは絶対に許せない、てか、あたしの目の前でこ、こんな、

こんなひどい・・・ ああ、でも、そもそもあなたのご主人、グ、グレオ、

グレオファーン・・・ さ ま ・・・ って」

「まあまあまあまあ、まああ、あなたのお怒りも、そう、

もちろん理解はできるのです、さぞかし、例の、あの

絶対的に愚かしい、奴隷制度の権化のように」

「そうです、さきほどからワタクシも申し上げているのです、形式的な制度の上に胡座をかいているだけの、頭のカラッポな連中のようには」

「いやいや、それは違いますぞ、ドゥーナ殿、彼らが形而上学的に空虚なだけの」

「おれもそれは違うと思うね、」

「あんたは黙ってなさい、っていうか、それ以上近付くんじゃないわよ、さっきからなにジロジロ(どこ見てんのよ)!」

多分頭に血が昇っていたからだろうか、それとも未知の蠱毒の、

遥かに奇っ怪迂遠な作用にも因るのだろうか、アトゥーラが必死の介護を続けていた間中、周りの四人は何やら形式的な、けれどもある種の職能に関して、シュリアナに関係が無くは無い、だが見ようによってはひどく空虚な議論に熱中していたらしい・・・ 

まるで真夏の蝉の大合唱に揺らぐ森の中で

突然目が覚めたような、そんな頭がぐらつくような感覚に襲われたアトゥーラだった。

ドゥーナ・カンシスタの落ち着き払った艶やかな声が経文のように響いている  

ジーナの冷ややかな くぐもった声も・・・

それに耳傾けるものはいないはずなのだが、皆それぞれ好き勝手に喋り散らし、手を振り上げ足を踏み鳴らし八釜しいことこの上ないのである。

「だ!か!ら! 言ってるでしょうが!」

「いやいや、それは承服できん」

「それはそうとアトゥーラ殿、見事な手当て、否、口当て、というべきか、まあ、

もうこれは必要なさそうですな、」

黒衣の主人は開け放たれた窓を背にして立ち、左手を窓台につき(そのすぐそばには、少し窶れたような真紅の薔薇の鉢がある 何度も言うが 奇妙な意匠の ひどく古さびた翡翠製である)

右手には、何やら紡錘形に近くかっちりと成形された、白い練り薬をつまみ持っている。明らかに使い慣れた、常備の一品という風情でありアトゥーラの頬に嫌悪の色が浮かぶ。

ー ここ、姉様ならペッペッてとこだわ、ー

ー あれは真似しちゃダメよ ー

ー しないわよ、てかあんなうまくとばせないもん ー

ー そおいう問題じゃないけど まっ いいか、それよりアレね、あの常用くさい坐薬(マヤク)と言い、さっきのこの子の口ぶりと言い、この主従は相当オカシイわね ー

「それはいいんですけど、えと、グ、グレオファーン様、この人こんなこと言ってますけど、

もうちょっと休んでるように言い聞かせてもらうわけにはいきませんか、」

ー うーーーん ー

と内心うなりながら、淀みなく

いや、かなり抜け目なく提案するアトゥーラ。

「まあ、それはかまわんのです、が、なあ、シュリアナよ」

「なんですか、ご主人様」

「お前としてはどうなんだい? こんな奇跡のような回復について

何か考えてはおるのだろう?」

ー なんて白々しい! ー

「別に何も考えてなどおりませんね、」

「で、体調はどんな具合だね?」

「絶好調・・・? の3割くらいですかね」

「ほう、それは凄い」

「アトゥーラ様のおっしゃることもお考えも有り難いのですがお断りです」

小さな侍女はベッドの真ん中で正座していたが窓辺の主人を振り返りつつ

さり気なく片目の小娘から距離を取ろうとする。負けじと小娘もにじり寄る。

「ワタシの存在意義はあなたのお世話、ど、する、ことです」

「噛んでるじゃない!」

「わたしのメイはわかっているはずだ」

「だからこそです」

「好機と言ってよいはずだ」

「どちらがですか?」

「遠いほうだ」

「時期尚早ですね」

「そんなことはない」

「焦ってはだめです というかあなたらしくもない・・・ 

まあムリもない局面でもありますがね」

シュリアナは、

下着1枚のままチンマリと やはり同じように正座しやや疑り深そうな目線を送るアトゥーラを見た。

ほとんど無限小の、誰にも気付かれないほどの窃視であるがその極微の瞬間のうちに

このあまりにも不遜な侍女が読み取ったことは膨大なものであったようだ。

そしてかすかに、何かあきれたふうに首を振りながら完全に主人の方へ向き直った。

「わかりました、ではこうしましょう、あと10分だけここで休ませていただきます、

その間に肝心のお話をお片付け下さい、」

「肝心のお話だって?」

「そうです」

「なんのことだ?」

「お忘れですか、ジーナ様の談判の件です」

「そんな話あったかな」

「あるんです」

「聞いてないぞ」

「そりゃそうです、話が始まる前にドゥーナ様の予備審問が挟まりましたので」

「そうだったかな、おお、そうだったな、なんかエラクきわどい状況の再現とかなんとかムツカシイ話だったような」

「そういうことはよく覚えておられる」

「そ、それで、その予備審問とやらはどうなったのかな」

「ドゥーナ様が、ひとまずジーナ様の有罪性を保留し、アトゥーラ様に免じる形で丸く納められました」

「ほほう、ドゥーナ殿としてはナカナカ、

で、よろしかったのですかな」

「当然です」

金色の小娘は形の良い鼻先をツイとそらしてみせる。

「ですが、グレオファーン様、そのナカナカという評言には、ナカナカもってナカナカな、なんだか失礼な含意がありはしませぬか?」

「特にありませんな、素直に称賛の意と取ってくださればよろしい、」

「微妙、というか、遠回しすぎません?」

「長いお付き合いである貴方様ならではです、すべてお見通しであられる、含意があるとすればその辺り、ですかな」

「いいでしょう、そういうことにしておきましょう、

それで、

シュリアナは私が話の腰を折ったとでも言いたげでしたが、

そうなの?」

当の小柄な侍女は休むと言った言葉とは裏腹になぜかクルクルと動き回っている。具体的には巨大なベッドの下から、これまた巨大な金属製の衣装箱を2つも引っ張り出し、あきらかに主人用のものではない、可愛らしい枕と簡素なタオルケット、もう一つの箱からは二着のシュミーズを取り出して広げ、サイズと何か汚れやほつれがないかとの点検に余念がない。


既に汚れたシーツは取り替えられ清潔な新しいものとなっている。枕を窓辺に向かう方へ置き軽く叩く。そしていささかくたびれ果てた風の、紐よりもひどいエプロンをあっさりと脱ぎ全裸となった。

「別にそのようなことは申しておりません、ドゥーナ様、だいたい話の腰を折るのが得意なのはご主人さまの方ですし、さきほども脈絡無く話題を転換されてはご満悦のご様子でしたしね、」

しかし自分の寝巻きは胸元に抱えたまま残りをアトゥーラにと指さし促した。

「アトゥーラ様、どうぞこれを」

「わたしはいいわ、暑いし、それにあなたも、いいかげん汗びっしょりなんだし、そのままのほうがいいんじゃない?」

「汗取りのために着るものだと思いますが」

「いいからいいから、そのまま早く横になんなさい、10分なんてすぐ過ぎちゃうわよ」

いつの間にか金色の小娘とジーナもベッドに近づき、そこに広げられた真新しい、いかにも肌触りの良さそうなシュミーズを横目に(無関心を装いながら)睨んでいるのである。

「これいい趣味ね、飾り気はないけど・・・」

ドゥーナ・カンシスタが呟いた。

「では、こういたしましょう、わたくしはアトゥーラ様の言に従いこのまま横になります、それでこちらはドゥーナ様、そこのものはジーナ様にお召しいただくのがよろしいかと、サイズはお二方にも丁度よいと推察いたします」

汗みどろだった金色の薄物をあっさり脱ぎ捨てた元ミツバチの最高級女官、全裸となってもほんのりと金色に輝く肌色の少女はシュリアナから純白のシュミーズを受け取り心無しか(いかにも取り繕ったふうにだが)嬉しそうである。

ジーナは自分の契約上の絶対主人(ミストレス)、はるかに小柄な金色の少女ほどには汗みずくではなかったのだが、やはりあっさりと全てを脱ぎ捨てさっさと真新しい寝間着を身につけた。

「これはいい感じだわ」

そして窓の光を背にして黒々と立つ大男の方へその鋭い顎先を向けた。

「それで、」

元、いな、現在只今でも立派にオオスズメバチである、精悍無比の女丈夫、時と場合によれば一個軍団をも立派に指揮しうる歴戦の女勇者でもある、白銀の少女は、なぜか冷やかすような、底意地の悪い視線と言葉使いでやはり古いシリアイである黒衣の男を挑発する。

「あんたがた男性陣はどうなの、この状況でいつまでその暑苦しい格好を続ける気?」

灰青色の顎髭の先から薄青色の汗を滝のように落としていたドナドナはいつの間にか主人役のグレオファーンの傍らに佇みその肩越しにはるかな田園風景を見下ろす風であった。今はその身長はほぼ等しく、巨大な二つの影はなにやら寄り添う形で微かに揺れているのである。

「ジーナ殿、あなたのおっしゃりたいことはわかる」

「いーえ、わかってるはずがない」

ジーナは決めつけた。

「そもそも、このいかがわしい場所であなたとドゥーナが何の実験をしてたか、そんなことには興味はないけど」

これまでの意趣返しとばかりに、いささか冷ややかな視線をドゥーナに向けつつ白銀の髪の少女がハッタリを続ける。

「わたしにはわたしの、動かしようのない義務がある」

「ご希望にはできるだけ沿いたいとは思っているがね、

あなたがたが、ここに、こうしておられる、

これはもう十分に考慮に値することではあるし」

「真剣に話し合う気持ちはあると?」

「もちろん」

「証拠は?」

「要するに誠意を、赤裸の心を見せる、ということなら」

「なら?」

「まずは、同じ条件で相対する、そういうことになりましょうな、」

「つまり」

「同じく全裸となり、いかなる読心術、つまり読筋術、の前でも不正もしくは隠蔽不能との証しを立てるということですな」

「それができるなら、是非そうしてもらいたいものだわ」

「お客人がたの同意があればですがね」

「わたしは一向にかまいませんな」

「問題ない、どっちみち服なんぞ余計なもんだしな、俺にとっちゃ全裸が正装みたく」

「はいはい、御託はいいから、さっさと脱ぎな」

それで残る男三人もすべて全裸となった。



※1うつ伏せに  何故うつ伏せに置いた、そう、文字通り、置いたのか、洞察せよとある注釈者は言うのであるし、ここの表現にはある空々しい含みがあることも確かなのである

もちろん、この主従の真の関係性を暗示する意図も窺えるのではあるが・・・

後書き

さて、せっかく予告いたしましたのに、またもやハズレでございます。

(いえ、この言い方は不正確かつ不遜かつ卑怯ですね、

ヤラカシタ!とでも言う方がまだマシかも)

すみません、シャリー殿には逃げられました。

姉はまたおりません。というか、これは出張とか、バカンスとか、

そんな生易しいものではなく、もっと恐ろしい状況なんです。

まあ、いえば、終わりの見えない旅に出た、といいますか、

何と言いますか、そうです、姉様はもう2ヶ月以上も我家(ココ)へ帰ってきておりません。

もう完全な別居状態です。かくいうワタクシも必然的にはや2ヶ月以上

完全に独り寝状態なんです。寂しいです。孤独なんです。

でも文句をいうことはできません。姉にとってはこの世に残されたたった一人の

『肉◯』の大ピンチなのです。で、ずっと泊り込みに行ってしまわれ・・・

結果、ワタクシひとり、弧閨を守り続けておりますのです・・・

もう、テンションだだ下がり、ほんとにツライのです。

ああ、すみません、支離滅裂です、私、あの姉様の毒舌、というか、

愛の鞭がないと、「仕事」ができない「体」になってしまってるんです

で、先月はとうとう更新できず、落としてしまいました。

(そうです、今月もです、いえ、もう4月ですね、そう、

ということは、例の、あのイヤーなレッテルが貼られているわけです

いまはまだ、更新前ですから、そういうわけです・・・)

で、

息も絶え絶えやっとここまで訳しました

大事なとこなのに文章に全然気合いが入っておりません。

ホントに申し訳ないです



肉◯・・・ 毒◯・・・ ◯族・・・


さてこの二文字、どれも上の『』に完全に当てはまるのですが◯には全て同じ漢字が一字入るので

どうかお察し下さいませ



ワタシはニクイ


ああ、つい、ホンネを


ワタシはミニクイ


そう、こっちがタダシイ


ああ、また、ちょっと錯乱してしまいました

姉様がこれを見てないことを祈りますが

てゆーかムリだろなあ

ムリです

ムリムリです

なんでもいいから

はやくかえってきてほしい

これ ホントに

タマシイの叫びなんです


イヤ、そんなことより

はやく訳せよ って

ア、アイのムチ・・・

が欲しい今日このごろ・・・



ところでいまさらなんですが

このお話、一向に進展せず訳者といたしましても

大変不本意かつ残念な仕儀となっております

いったい、このままの調子で永遠に続くんでしょうか、

桜の咲き染めしつい2、3日前、ついポロリと

ほんの出来心で、シャリーどんに聞いてしまいました

その答えは、

そう、

お察しの通り、

「当たり○田のク○ッカー」

という、前世紀の遺物的ダジャレ返し

この一言のみだったわけでございます

ただでさえ、姉様に見捨てられそうな、

物悲しいワタクシにとってヒドすぎるケツマツでございました

い、いえ、まだをわってはおりません、

栄光のブックマーク様3件という栄誉が、

3、2、1、と

世界終末時計の秒読みのように減って行こうと、

(もうその有様は白昼夢のように、今ありありと、幻視されている

・・・ もようです)

後書きでこんなこと書くなんてほんとバカです

すぐ消します

いえ、もうちょっとだけ

つまり、

あねさまに

この苦境を

ああ、ごめんなさい・・・


すみません、

言い訳的、前ふり、つまり

予防線をひとつ・・・

つ、つまり、

毎月、月一回の更新が

いまはとうてい無理っぽいので

どうか、2、

いえ、3ヶ月おきくらいの更新を目安に

なんとか、続けていきたいな、っと

今は考えております

なんかもう、ひどく落ち込んでおりますので

とうてい・・・

あ、あねうえさま・・・

・・・ ・・・



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