序章 フレイア王国
初投稿です。暇なときに更新します。
長い付き合いになることを願っていますよ笑
あ、それと感想できればお願いします。
初投稿のくせに、連載です。よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一話 わかってたけど死にました〜
《超能力》 あなたはこの力を信じますか?
念動力、念写 、透視、テレパシー 、 アポート、テレポート
そして、未来予知。有名どころはこのくらいだろうか?
俺こと、中野 敬太は生まれつき未来予知の超能力が使えた。
未来予知といっても、三年後に地震がおきるぞぉぉ!!
とか 神様のお告げだぁああ ひれ伏せえぇ愚民どもぉ
とか、そういったレベルではなく 視界にある 物 又は 生物
の次の行動がわかるというレベルだけどな! あぁぁん?
今、貴様 ショボ〜って思っただろ、全部わかんだよ!
馬鹿にすんなよ!でもまぁ他の力に比べるとホント、ショボいからね
まぁいいんですけれども、で、
俺の力は俗に《ラプラスの悪魔》と呼ばれている。
まぁ簡単にロジックを説明すると、
ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つがゆえに、宇宙の全運動・未来までも 確定的に知り得る超人間的知性のこと
はっはっは〜 笑笑 わかったかな、低脳共、我は超人的知性を持つ人間なのだよw 崇め奉れw すごいんだぞぉ(小物感)
俺は生まれつき視えるところならその物質の持っている力学的・物理的な状態を知ることができた。
そしてそれを脳が解析できた。簡単に言えばそれだけだ
でも、これ、ふつうに疲れんだよなー
って事で俺は基本この力は使わなかった。でも、危機的
状況に陥らないよう、未来予知ではなく、疲れない
未来予測は行なっていた。事故などを防ぐために。
つ・ま・り 俺は…俺はぁ……
『平均寿命を全うできるはずだったんだよおぉおぉぉお!』
ーーーーーーーーーーーーー
〜1時間前〜
太陽がギラつく南中時刻、気温は40度を超えて、なお暖まり続けている。
(あちぃ〜、もう着いちまったか)
そう言いながら、涼しい電車を降りて さながら灼熱地獄と化した街へ向かうひとりの影。
(クソっ 楽しみにしていた、パラレルワールド物語の上映まで、あと、1時間もあるじゃねぇかよ!まぁとりま、映画館に行くか、)
スマホで時間を確認し、思ったよりも早くついたことに悪態をつく。そして地図で映画館までの道のりを確認する。
はぁ、俺ん家の近くに映画館があれば楽なのに、そう思いながら
だるそうに歩き始める。
しかし、駅を出て少し歩いたところにある信号で、違和感を感じる。未来予知に反応があったのだ。
違和感の正体は、反対方向の通行路でこちらに走ってくる
5ちゃいくらい? の男の子が信号無視して渡ってくるというものだった。いや、母上どこや?って思ったら、後ろでベビーカーを持ちながら走っていた。いや、危ないて、母上
それに気づいた俺はちょうどフェンスで囲われていて
T字路になっている、いかにも事故がおきますよーみたいな
道路を覗き込んだ。
子供がここを信号無視すんのは10.8秒後から14.6秒後までの約4秒間。その間に通る車がないか確認したいんだか
(んー、前の車が邪魔で奥まで見えねぇな、)
ジャンプしてみる。 周りの人の、 なんだこいつ感は若干、否めんが命には変えられん、よな?
そして後方にあった車を確認したところで悟ってしまう。
(あ、こりゃダメだな、あの坊主死ぬわ)
その結論に至るまでにかかったのは、7秒。
すでにで目の前には、子供がゲームソフト?見ないなの抱えて喜びに溢れた顔で走ってきている。
このままでは車に轢かれてしまう。どうしようか?
声を出せばいいじゃないか
そう思うかもしれない。しかし、根っからの陰キャ気質の人は分かると思うが、陰キャは人前で大きい声を出す行為
というものがどんな状況でも思い浮かばないのだよ
しかし、根っからの陰キャとはいえ幼くしてなくなる命を
可哀想、と思うくらいの隣人愛は持っている。
そして 死ぬことを覚悟して飛び込んだ。
「「「キャーーーーーーーー」」」
悲鳴が上がる。そして
「「ガゴォオオオオオンー」」
ぎりぎりで男の子を道路の外に弾きだし男は息を引き取った。
その日、ニュースでは、園児を守り抜き勇敢に死んでしまったある男が全国区で放送されたという。
しかし、思ってしまう。
いや、声出せや!!!!!