期待
ケイ「人に対して期待するってどうゆうことだと思う?」
アイ「うーん、他人をみて一喜一憂すること……かな?」
ケイ「な、なるほど。やっぱりアイってこう……冷めてるというか無愛想というか、ちょっと怖いな。」
アイ「そう?確かに愛嬌を振りまくタイプではないけれど……そんなに無愛想かな?」
ケイ「うーん、まあその話は今度するとして話を戻そうか。俺は人に対して期待するってことはその人に対して理想を押し付けるような行為だと思うんだよね。ここでいう理想っていうのは自分から見たその人の虚像みたいなもの、っていうのかな。他人を理解するってことが人間にはできないから、勝手にその人に対するイメージ像みたいなものを自分の中で作ってしまうっていうのはよくあることじゃん。例えば、俺がアイに対してこの人は無愛想で冷たい人だなーって思ってるってのも一種のイメージ像みたいなものじゃん。だから人に対して期待するって行為はすごく自分勝手な行為だと思うんだよね。」
アイ「なるほど、もしかしたら私も好きな人の前ではすごく愛想の良い人間かもしれないってことね(笑)。そんなことはないのだけれど。まあそれは置いといて確かに期待するってことはそうゆう一面もあるのかもしれないわね。つまり期待に潰される人間っていうのは誰かが作った自分のイメージ像と実際の自分とのギャップに潰されてしまうってことなのかしら?」
ケイ「そうゆうことだね。だから期待されてる側は期待されてることを変に気にしすぎないで自分のやりたいようにやった方がいいと思うんだよね。期待に応えるってのもまあできるならやったほうがいいのかもしれないけど、結局期待っていうのは誰かが勝手に持って押し付けるものだからそれに応えなければいけないって責任はないわけじゃん。」
アイ「確かにそうね。人に期待することが他人をみて一喜一憂することなら、期待されてる方がそれを気にするのも馬鹿みたいなことね。」
ケイ「アイは本当に冷たいなー、俺の中でのアイのイメージ像が出来上がりつつあるよ(笑)でも期待することのメリットだってあるでしょ。もちろん人や状況にもよると思うんだけど、期待されることでモチベーションに繋がるってことはよくあるんじゃないかな~?まったく期待されないとやる気が出ないけど多少でも期待されてるとやる気がでるって人は少なからずいると思うよ。もちろんアイみたいに期待なんてまったく気にしないって人もいればほんの少しの期待だけでプレッシャーに押しつぶされてしまうような人もいるとは思うけど、適度な期待ってのはいい効果を及ぼすことは少なくないと思うんだよね。」
アイ「なるほど、その理論もなんとなくわかるわ。私も他人に期待をかけることはないけど自分や自分の未来に対して期待することはあるもの。だって自分や自分の未来に期待がなかったら正直生きる希望がないじゃない。だからといって自分が期待に応えられなかったからといって自分に失望したりすることはないわね。期待はしているもののあくまで期待を気にしないというか、別に期待する未来だけが全てって訳でもないしね。期待というのはあくまで理想で現実はそう理想通りではない、ということを理解しておくのが大事なのかな?」
ケイ「そうだね、それからアイには関係ないかもしれないけど人に期待をする時はそれが相手から見てどう受け取られるか、それは自分の価値観の押し付けじゃないかとかをよく考えた上でかつ期待という行為は自分勝手な行為だと認識した上でするべきなのかなー。期待ってなんか大変だなー。」
アイ「そうね、総じて理想と現実は違うものだからね。理想を持つことは悪いことではないけれど理想と現実はしっかり分けて考えるべきよね。」
ケイ「次回!『理想と現実の差異』(嘘予告)お楽しみに!」