13 登場人物(おまけ)
※よければ本編を読み終えてからご覧ください。
拙作をご覧くださりありがとうございます。
古い作品だけに荒削りで読みづらい点も多々あるはずの本作ですが、連載終了してからもたくさんのPVをいただいておりまして、私が人生で一番気合を入れた作品だけに喜びも非常に大きいです。
なので『何か』お読みくださった方にお礼できないものかと考えました。
ですが例えばキャラクターの絵なんかは人それぞれのご想像がありますでしょうし、私自身絵から離れて久しいため載せられるようなものは描けません。
番外編も考えましたが……死ぬよりも酷い末路ということで終わってますからね。元々が小さい頃から頭の中で温めていたロングスパンなストーリーなので他の時代まで行くと説明が大変になっちゃいます。
そこで、せめてもの感謝を込めて『登場人物の紹介』を載せることにいたしました。ほぼ執筆中のメモの転載ですが楽しんでいただけたら幸いです。
☆大将殿と仲間たち
ナルナ・タス
・本作の主人公。主計中尉。
・タラコの行動を側で見つめ続けた人物。タラコの秘書官。
・上官であるタラコに従って彼の計画を手伝う。
・のちにタラコの命令で遺伝子調整手術を受ける。小柄で天然パーマな女性に変貌。
・タラコの配下ではジャムルに次いで階級が高い。
・タラコがだんだん変わっていく様子に恐怖と違和感を覚える。
・そんな状況でも彼に従い続けるのは彼が命の恩人だからだった。
・いつも淡々と職務を行う。冷静沈着な性格の持ち主だが決して冷徹ではない。
・仕事人間ではあるものの、ショートにいやがらせをしたり、遊んだりすることもある。ショートにはただ側にいるだけで働いていないと思われている。
・エード教のチョイスマリーと友人のように仲良くなる。精神的にも変貌している証左。またセルロン軍の兵士ミリシドとも仲良くなる。
・最後のシーンでタラコに拳銃を向けるのは彼の仕事。あなたはハーフィとして生きるべきだったと言う彼の説教が本作のクライマックス。大将殿は心の底からハーフィとして生きたいと願っていたのだから、それを説明して部隊解散を命令すればよかったと。中途半端なハーフィは私の大好きだった大将殿を汚したとも。ナルナは大将殿を尊敬していた。感謝していた。女性として昔の大将殿に惚れてしまったのもあった。ナルナが頻繁に大将殿を見つめているのはそのせい。
・あとタラコが昔のタラコを演じるために非情な命令を出す時にも顔を赤くしていたりする。
・要するにナルナもまた単なる女に変わってしまったのである。
・それに気付いたナルナは説教の末に泣き崩れてしまう。
・自らがタラコがタラコであり続けるための「鍵」であるとわかった彼女は、拳銃自殺を敢行。
・ところが愛銃のボタキ23は動作不良を起こしてしまい死ぬことができなかった。一度死んだものとして因果から解放された彼女はどこかに走っていった。
タラコ・ソース/ハーフィ・ベリチッカ
・本作の第二の主人公。大将。
・一人称は我輩。ハーフィはわたし。部下からは「大将殿」と呼ばれる。
・ドストル難民への復讐を実行する古参帝国軍人。
・遺伝子調整手術を受けて絶世の美女ハーフィに姿を変え、シスターとしてドストル修道会に潜入する。
・やがてドストル修道会の内部で力を増していった彼はエード騎士団を設立。
・武装組織を編成してセルロン政府との無謀な戦争に突入させる。
・セルロンにドストルを滅ぼしてもらうことを最終目的として活動する。
・若い女性と化した影響とノーカトと結婚したことから、精神が少しずつ狂っていく。変わっていく。いろいろなことからタラコという自分自身を見失っていく。だからこそ「大将殿」を演じようともする。
・元々帝国軍という組織文化しか知らないため自分の居場所がなくなることを危惧していた。だからこそモデジュたちの戦いたい気持ちに応えて何の益もない計画を進めていた。
・若返ってから「生きたい」という気持ちが膨れ上がっており、老いたままの老兵たちには微妙な負い目がある。しかし老兵たちはタラコを戦争のために利用していた。
・その容姿からカリスマ性を得ておりニイタカ山に住むドストル難民からの人気は高い。
・部下の中ではナルナを信頼している。
・ナルナと喋っている時の彼は本来の「タラコ」であり続ける気持ちでいる。
・娘の父親はエード教の幹部ノーカト。エード教に取り入るために結婚した。悩んだ末の行動だった。
・ここからタラコは狂っていったのではないかとナルナは推測している。
・ノーカトのことは心の底から愛していたが理性はそれを認めなかった。なので殺害させた。しかしながら本当に愛していたために急場で彼に電話をかけ彼を救おうとした。ところがノーカトは自殺してしまう。
・全てが終わってからは「元に戻るため」の活動を行うことになる。
モデジュ・キブエン
・タラコの手下。少尉。
・タラコの直参組『老兵たち』の中のリーダー格で最も強い男。
・実行部隊の長となり暗躍する。
・ナルナとは違いガチガチの武闘派である。
・直参組ではナルナと彼だけが士官学校出身者(兵卒から受験)。
・アシダ党と繋がっており、タラコの資金を月面に渡さないため戦争という形で消費させようとしていた。
・東中浜州出身でヤキヤキという料理を得意とする。
・ナルナにガーターベルトをプレゼントした。
・当初案では彼も手術を受けてバトルシスター的な感じになる予定でした。
フェンス・クラッチ
・曹長。狙撃が上手い。のちに第1戦隊の司令となる。
レキシン・ホッド
・軍曹。終盤ミリシドに捕えられる。
ロベリ・レンチ
・軍曹。
オルブ・ドニー
・伍長。優れた兵士。
カーライル・コッバ
・上等兵。セルロン軍のケルトレーキ少将の実父。
・彼らはタラコの手下。
・彼の直参組でいわゆる『老兵たち』にあたる。
・全員熟練の戦士であり非常に腕が立つ。
・モデジュを含めて裏では『アリスタ・アシダ』と繋がっていた。
・一方でアシダ党が指示していたタラコの抹殺については拒否しており、タラコに対する尊敬の念は捨てていない。
・単に死に花を咲かせられる戦いがしたかっただけの連中。
・でも基本は良い人たち。
・エード騎士団の教官として団員の訓練を任される。
ジャムル・インキュー
・タラコの手下。中佐。
・月面にて資金管理を任されている。タラコの配下では最も階級が高い。
・老眼鏡をかけている。歩けないので車椅子を利用。
・若い頃はタラコの代理人としてその名を知られていた。
・月面組はモデジュたちと違って『アリスタ・アシダ』と繋がっていない。
ダンプ・カーゴン
・准尉。老眼鏡をかける。
クスラ・デフォーク
・曹長。
フォベロ・カシュ
・軍曹。
ホルバスク・メリーズ
・伍長。ジャムルの荷物持ち。
アスクム・トラギ
・伍長。
オスプリント・リム
・兵長。
・ムーニスタンに潜むタラコの手下たち。
・月面組と呼ばれる。扱いの上ではジャムルの部下である。
・カーゴンは財務担当。
・彼らもジャムルと同様にアシダ党との繋がりはない。
☆ニイタカ山の住人
チョイスマリー・メージ
・メージ家の名代。ドストル修道会の修道女。エード騎士団の副長となる。
・人見知りの激しい娘だが仲良くなった相手には遠慮しないタイプ。
・ナルナを気に入っている。
・一方でハーフィのことは苦手。世話係を務めていても仲良くなれなかった。
・ちょっと恥を知らないところがある。
・チャプチップスの愛娘であり彼に名代を押し付けられる。
チャプチップス・メージ
・メージ家の当主。エード教の重鎮。ドストル修道会の首領であり出資者。
・誇り高い人物。野心家でもある。ドストル難民の未来を考えており、ハーフィに協力する。
・のちに病に伏せる。実はこれは仮病であり、ハーフィ没落後のニイタカ山を統治しようと考えていた。
・娘のチョイスマリーに名代を任せつつ時勢を眺めていた。
・ケルトレーキ少将と結んだ結果、ミリシドの情報からハーフィの正体を知ることになり、娘にはその監視を任せていた。
ムーンライト・メージ
・チャプチップスの弟。
・30年前のイニシア移民船団に聖職者として参加。
・船団内で発足したドストル共和国の運営に関わり、第二次ドストル戦争でセルロン軍に殺されている。
・聖ムーンライト教会は彼の名を冠したものである。
ノーカト・チゴ
・エード教の重鎮。チゴ家は崩壊した宇宙都市ドストルの名家。司教。
・ハーフィと結婚する。
・やがて一児をもうけるがハーフィに刺客を送られる。しかし老兵たちがチゴ家にやって来た時にはすでに息絶えていた。
・拳銃自殺と思われていたが、のちにショートが犯人だと名乗り出る。これは嘘である。
・実は老兵たちの襲撃前にハーフィから連絡を受けていた。逃げずに自殺した理由は誰にもわからない。
・古跡探訪が趣味。また中華料理にも凝っていた。
・話しやすい人物。名前の元ネタは「とよのかいちご」。
ショート・チゴ
・ノーカトの弟。
・ハーフィのためなら死ねる男。
・彼女に恩を売るため『ナイフ』で実の兄を殺したとのたまう。しかしチゴ家の人々は例外なく老兵たちの襲撃前にチゴ邸から出ており、彼も例外ではなかった。
・またそもそもノーカトは拳銃で撃ち抜かれていた。
・その後はタラコの正体を知るものとしてニイタカ山の内政担当者となる。
・有能かつ頭の回る人物でニイタカ要塞の建設も任された。
・エード騎士団では聖騎士の階級にある。
・同時に艦隊司令官でもあるがこちらは表向きの話であり用兵は老兵たちに任せきり。
・流麗な顔つきの持ち主だが性格が三枚目である。
・元ネタはショートケーキのイチゴ。
シャルシンド・チゴ
・ノーカトとハーフィの娘。
・ナルナや老兵たちみんなで面倒を見ることになる。
・ナルナに腹を蹴り飛ばされたことがある。
アルト・ザクセン
・騎士団員。エード騎士修道会出身(首席)。
・聖騎士。第2戦隊司令→第1戦隊司令。
・メガネの女の子。いつも何を言っているかよくわからないため隊内では軽視されがち。
・ただ手紙などではわりとしっかりしている。
・才能には恵まれないが非常に努力家である。
・時刻表が大好きで他にも組織だって動くものを好んでいる。
・表向きは首席だが実のところこれは彼女を取り立てるためにタラコが偽装したものだった。本人もそれはある程度自覚しており、ハーフィの期待に応えるため様々な努力をしている。
・殴り込み作戦で指揮する第2戦隊を壊滅させてしまう。
・ニイタカ山の戦いでは第1戦隊の司令としてセルロン宇宙軍と対峙した。この際様々な奇策を用いて宇宙軍に多大なダメージを与えている。しかし結局迫り来るセルロン艦隊を全て抑えきることはできなかった。
・名前の元ネタはソーセージ。
☆セルロン政府軍。帝国の中核領土を受け継いだ新興国。
モーリード・タンハシュ
・セルロン軍大将。参謀総長。元帝国軍中尉。
・イトーチカの上司。セルロン軍のトップ。
・あまり有能ではない。
・セルロン軍帝国派『アリスタ・アシダ』を事実上率いる人物。
イトーチカ・ボンレス
・セルロン軍中将。参謀次長。元帝国軍少尉。
・エード騎士団と前線で対峙するセルロン軍人。
・モーリードの腰巾着。
・軍人としてはまあまあの人物。
・『アリスタ・アシダ』の主幹メンバー。
ケルトレーキ・コッバ
・セルロン軍少将。特殊作戦軍司令官。40代。
・特殊部隊の指揮官。エード教のニイタカ地下要塞を自ら襲撃する。
・老兵の1人、カーライル・コッバの息子でもある。
・ニイタカ要塞に自ら赴いたのは父親を探すため。
・帝国軍人の息子だが帝国に対して特別な思い入れはない。
・将軍たちの中ではかなり若い方。なので年寄りの元帝国兵たちを排斥したがっている。
・セルロンに汚名を着せないために復讐計画の阻止を目指す。
・非常に有能な軍人。ミリシドの上司。
ミリシド・フルトラップ
・セルロン軍少尉。
・コッバの部下で特殊部隊の隊員。
・ナルナと対峙するセルロン兵。
・ひょうひょうとしており、抜けているように見えて油断ならない。
・のちに仲良くなったつもりでいたがミリシドのヒューミント技術の一環だった。ケルトレーキにしかタラコの秘密を伝えていないっぽいことを悟らせていたが、実はチャプチップスにも伝えていた。
エンドラ・プック
・セルロン軍元帥。宇宙軍司令長官。
・元帝国軍人。旧タルマン共和国時代からの老将で帝国時代は方面艦隊司令官。
・タラコ曰く「世界人間遺産」。
・帝国時代の生命維持装置を使って生きながらえている。
・機動戦術では上四方固めが得意。
・今の宇宙軍では神格化されており宇宙軍は『プックの持ち物』とされる。
・のち留置所に送られるが脱出、艦隊戦に復帰する。
トラク・トラギン
・セルロン軍中将。宇宙軍第5戦隊司令→宇宙軍臨時司令長官。
・元帝国軍伍長。タラコの元部下。ドストル時代からの部下なので古参ではない。
・『アリスタ・アシダ』の主幹メンバー。
・ゼブラ作戦をはじめとして数々の戦功を立ててきた実力者だがドストル時代に恥ずかしい事件を起こしたため帝国出身者にはバカにされている。
・上司のプックにあまり良い思いを抱いていない。
・とてつもない悪食。
シリスト・ベルムーキ
・セルロン軍少将。戦略ミサイル師団長。
・かつてセルロン軍からドストルの帝国軍に離反したことがある。
・ニイタカ山を俺の巡航ミサイルで穴だらけにしてやると記者会見で発表。
・記者会見で報道官を殴ったため更迭される。
・どちらかというと帝国派。
ハーバシティ・クチバー
・第4代セルロン政府首相。元セルロン宇宙軍参謀長(中将)、元帝国軍大尉。
・双頭戦争の終盤に戦死。
・『アリスタ・アシダ』のリーダー的存在だった。
・6号計画と呼ばれるシーマ皇帝のクローン製造計画を進めていた。
・ハーバーシティでクチバとなるとサントアンヌ号を思い出しますね。
トンボ・テルー
・第5代セルロン政府首相。ルセ派の政治家。
・ルセの側近だったためドストル難民からは憎まれている。
・イニシア船団ではセルロン残留派の指導者だった。
・わりと無能。無能の権化なんて言い方もされる。
フォ・ルセ
・第2代セルロン政府首相。
・ルセ王家(旧ブレタリア王国)の血を継ぐ者。旧帝国伯爵。
・ドストルの難民をイニシア船団に強制的に搭乗させて冥王星まで送り込んだ男。
・その後も冷遇したためドストル難民からは忌み嫌われている。
・ある意味今回の戦争の原因を作った人物である。
アーデルン・ヴェルネ
・初代セルロン政府首相。反帝国勢力の指導者だった。
・新暦50年に帝国残党を蹴散らしてセルロン政府を樹立。
・旧帝国兵を招き入れる一方で、歯向かう者には容赦しない「アメとムチ」の政策を行った。
・元々はブレタリア王家の侍従長の家柄である。
☆その他
シーマ・スレイブ
・帝国の皇帝。
・無頼漢から皇帝にまで成り上がった男。
・元々KLCという大手流通企業で船団護衛の仕事をしていた。そこから独立し、勢力を伸ばしつつ中部連邦の設立に加担。対立していた中部同盟を滅ぼした後、連邦を瓦解させ皇帝に即位する。
・タラコにとっては唯一仕えるべき人物。一方でナルナは老いてからのシーマしか知らないこともあり、あまり良い印象を抱いていなかった。
・ドストル崩壊後、老衰で息を引き取る。
・屈辱的な名前だが改名する気は一切なかった。
プータ・モウヒネ
・ハンクマン王国宰相。元帝国軍主計大佐。
・ナルナの帝国時代の上司。
・ドストル崩壊以降はセルロンに身を寄せていた。
・しかし帝国時代を夢の時代としてあがめる旧帝国派に愛想を尽かし、元帝国軍人でありながら反帝国派と共にハンクマン事変を起こす。
・革命政府成立以降は主計大佐の身分でありながら遊撃艦隊を率い、双頭戦争においてもセルロン宇宙軍を相手に対等な戦いぶりを演じている。王政に移行してからは宰相を務めた。
・いずれ書くかもしれない「HMSフランクロイツ」の主人公。
☆用語――本編に記載されていないものもたっぷり
エード教
・ニイタカ山の土着宗教。
・作中では「基督教と神道が混ざったもの」とされている。
・タルマン卿が初めて開拓したのが日本列島だったので、その影響が大きい。
・重鎮と呼ばれる教会幹部により運営されていた。
ドストル修道会(エード教)
・エード教の修道会。
・ニイタカ山に移り住んできたドストル難民の救済にあたる。
・代表はメージ家のチャプチップス氏。
・大将殿とナルナがニイタカ潜入の足掛かりとした組織である。
聖ムーンライト教会(エード教)
・ニイタカ山の頂上にある教会。ドストル修道会の本部。
・元々は別の名前だったがムーンライト・メージの聖人昇格を記念して改名された。
・ムーンライトとはイニシア船団に乗り込んだエード教の宣教師の名である。
・チャプチップス氏の実兄であり、イニシア船団の独立騒ぎに協力して殺された。
エード騎士修道会(エード教)
・ハーフィとチャプチップス氏が共同で設立した事実上の士官学校。
・チャプチップス氏の警察学校を発展させたものである。
・ここから多くのエード将校が巣立っていった。
エード騎士団(エード教)
・エード騎士修道会を母体として設立された軍隊。
・総兵力1万人と8隻の巡洋艦を有していた。
・セルロンとの戦争に敗れて消滅する。
大要塞(エード教)
・エード騎士団の本部として築かれた。
・ニイタカ山をくり抜いた巨大な地下要塞である。
総体意志(エード教)
・個別に顕在する八百万の神々の中にある共通意見。
西征陸軍(エード教)
・エード教徒が西を攻めた時代のエード教徒の軍隊。
・歴史学的にはタルマン卿に従った極東ジパング人の東中浜上陸とされる。
神無月(エード教)
・ハメを外しても許される月らしい。
セルロン政府(国家)
・旧帝国の中核領土を支配する新興国家。
・反帝国闘争の志士であるアーデルン・ヴェルネにより設立された。
・一方で内部には旧帝国の関係者が多くいる。
・政体は共和政なのだが元首の肩書きは首相である。
・これは旧タルマン家およびブレタリア王家に配慮したとも解釈される。
・なので立憲君主制だと主張する旧ブレタリア系貴族も多い。
セルロン政府軍(セルロン政府)
・セルロン政府の軍隊。総兵力34万人。
・地上部隊(陸と空)と宇宙軍(宇宙)からなる。
・地上部隊は地上軍とも呼ばれるが「地上軍」という組織は存在しない。
・宇宙軍を含めて全ての部隊は参謀本部により一元的に統制される。
セルロン宇宙軍(セルロン政府)
・セルロン政府軍の宇宙部隊。旧帝国宇宙軍の流れを汲む。
・新暦51年に士官学校の教育総監だった当時のプック大将により設立された。
・その後、帝国残党や月面との戦乱の中で規模を拡充させていった。
・作中では7個戦隊の機動戦力を有する。作中最大の宇宙艦隊である。
・本拠地は軌道上の宇宙コロニーペズン。
セルロン(都市)
・中部地方における最大都市。
・タルマン卿が「コスモD」と呼ばれる浄化装置を設けたのが始まり。
・タルマン共和国および中部連邦の首都でもあった。
・帝国時代には帝都と呼ばれていた。
・地上と地下の二重構造になっており地下の方が栄えている。
・すぐ南には「オアシス」と呼ばれる湖があり、水資源となっている。
メガロポリス
・北からタルン、セルロン、ドップラーと連なる中部東域の大都市圏。
・人口過密地域であり経済の中心でもある。
・ここを抑えた者が中部の支配者とされてきた。
イニシア船団
・第1次ドストル戦争で崩壊したコロニードストルの住民を乗せた船。
・セルロン政府による冥王星開拓計画の犠牲者となった。
・行き場をなくしたドストル市民を「棄民」したものとして悪名高い。
・船団は途中で暴動を起こした挙句、暗すぎて冥王星には移住できなかった。
・なのでドストル市民はセルロンのニイタカ山に集住することになった。
ハンクマン王国(革命政府)
・ハンクマン州およびオールド州を支配する政府。
・新暦99年にセルロン中枢にいた反帝国派が独立を果たしたもの。
・元々セルロン領だったのでセルロンとは対立している。
・112年にはカテーチン・バーテンスタインが女王に即位して王国となった。
ハンクマン王国軍(革命軍)
・ハンクマンの軍隊。市民を集めて編成された。
・99年のハンクマン事変では旧帝国軍人の指揮の下で善戦した。
・しかし109年から始まる双頭戦争では苦戦を強いられる。
・だが正木藩から指導者を受け入れて同盟を結んだことで戦局は好転。
・セルロンの失策もあって112年の勝利をもぎ取った。
ハンクマン(都市)
・中部東域の商業都市。ペルシャ湾とインド洋を結ぶ要衝。
・昔から反セルロン的な気風で知られており、革命政府の独立戦争にも協力的だった。
・帝国時代には帝国東域砲兵工廠(のちのコメット社)が置かれていた。
中部地方
・メガロポリスを中心とする一帯。
・北にはペルシャ湾、東にはインド洋が広がる。
・本作における地上文明の中心地。
西部地方
・中部の西側に広がる一帯。
・かつての紅海である正木大峡谷を中心に二つの山脈が並走している。
・新暦18年の西部開拓に伴い「藩」を名乗る君主制国家が治めている。
正木藩(国家)
・西部諸侯の一つ。西部の北半分を支配する。
・西部における盟主的な存在である。君主はボン侯爵家。
・18年に帝国が西部開拓者領として冊封したのが始まりである。
・同年に西部の企業ユーロコープ社が反乱を起こすと、その鎮圧に功績を残す。
・結果として旧ユーロ領の大半を取得して国力を拡充させた。
・31年には帝国に反乱を起こして広範な自治権を認めさせた。
・さらに45年には帝国本土を侵攻。帝国滅亡の原因となった。
・以降も新たに生まれたセルロンと戦争を繰り返している。
・未だに「藩」を称しているのは彼らの権力の源が名目上帝国に由来するため。
・若い国なので屋台骨をぐらつかせられないのである。
・首都はセントウィリアム。
大田藩(国家)
・西部諸侯の一つ。西部の南西域を支配する。
・正木藩の金魚のフンである。君主は大田伯爵家。
・首都は新西京極。セルロン領ドップラーとは地続きになっている。
・西部と中部の境目でもあるため正木藩兵はここから中部に侵入する。
・そういった地政学上の理由から大田藩は常に正木藩に従属させられている。
ビタミン藩(国家)
・西部諸侯の一つ。西部の東域の狭い地域を支配する。
・帝国建国以前にセルロン領棚山を支配していたビタミン国家の生き残り。
・帝国時代に転封されて今の土地を得た。
・君主はビタミン国家の君主でもあったビリー公爵家。
・首都はアトバラ。
ホモゲ藩(国家)
・西部諸侯の一つ。西部東南域を支配する。
・帝国開拓者領として当初は別の家に与えられていた。
・新暦112年現在のウィリアム公爵家は元々ユーロコープ社長の血縁である。
・初代藩主マルク・ドールはウィリアム社長の四男だった。それが31年頃に皇帝に認められて今の地位を与えられる。
・これは当時伸長していた正木藩を抑えるための人事であった。
・しかし領土が狭すぎたので大した力は持てなかった。
・現在国策として西部より西の地域ノーマンズランドの開拓を進めている。
・もっとも「タルマン卿が浄化していない土地」への入植には抵抗が強い。
・首都はハルツーム。
タルマン共和国(歴史的国家)
・すでに滅んだ国家。
・中部を浄化したタルマン卿の子孫たちが代々首班を務めた。
・タルマン卿の遺言から君主にはならなかった。
・しかし中部でも名のある家として現在まで名声を保っている。
・のちにブレタリアを併合してタルブタとなり、さらに中部連邦に改組した。
・首都はセルロン。
ブレタリア王国(歴史的国家)
・すでに滅んだ国家。
・タルマン共和国から分離する形で成立した。
・のちにタルマンに滅ぼされた。
・首都はドップラーにあった。
・大将殿とナルナが見学していたアッパーヒルはこの国の残骸である。
中部連邦(歴史的国家)
・すでに滅んだ国家。
・様々な問題を抱えていたタルブタ共和国が改組したもの。
・新暦8年にシーマ皇帝が即位して帝国となる。
中部帝国(歴史的国家)
・すでに滅んだ国家。正式には単なる帝国である。
・シーマ皇帝による軍事独裁国家であった。
・月面や宇宙都市などに艦隊を送り込んで支配権を強めていった。
・新暦45年に正木藩兵の奇襲を受けて崩壊する。
・世界政府であると自認していたので国号を持たなかったが、のちに中部帝国と呼ばれるようになる。
ムーニスタン(国家)
・AAと呼ばれる暗黒時代よりも以前から続いている古い国。
・月面の支配者である。
・社会情勢が極めて不安定であるため節度を守らない市民が多い。
・強大な艦隊で知られており、幾度となく中部の支配者と戦ってきた。
・新暦112年の時点では強烈な不景気に見舞われている。
・首都はハレブルー。
クワッド連邦共和国(国家)
・火星を支配している。
・元々は地球圏の人々のゴミ捨て場だった。
・過酷な生存環境の中で軍閥が乱立しており連邦としての結束力は弱い。
・食料生産地として帝国から南部地方を与えられており、今でもクワッド領南部として統治している。
・満足に食べ物を作れない彼らにとってそこは生命線である。
コメット社(企業)
・セルロンに本社のある軍需企業。
・ハンクマンにあった帝国東域砲兵工廠の後身である。
・旧帝国派と結びついており大将殿にも協力する。
サナン技研(企業)
・セルロン州湖南地域に広大な研究所を持つ企業。
・元々中部連邦時代に国立研究所として設けられた。
・先端技術の研究で知られる。
遺伝子調整手術
・対象者の遺伝子を組み替えて別人に変えてしまう手術。
・映画『007ダイ・アナザー・デイ』のアレと同じ原理である。
・改良されており睡眠障害は出ない。
☆各勢力の運用兵器
C型巡洋艦(セルロン政府・エード)
・量産型巡洋艦。コメット製。
S型巡洋艦(セルロン政府・エード)
・最新鋭巡洋艦。サナン技研製。
・C型と比べると運用面での省力化が進められている。
・最低一名でも艦を動かせるのが特長。
A型駆逐艦(セルロン政府)
・旧式駆逐艦。コメット製。
・セルロン地上軍の防衛艦隊に配備されている。
P型駆逐艦(セルロン政府)
・普及型の駆逐艦。コメット製。
・宇宙軍に大量配備されている。
・攻撃能力ではC型に準ずるものの防御性能は低い。
F型巡洋戦艦(セルロン政府)
・最新鋭の巡洋戦艦。コメット製。
・時代錯誤な大型艦であるがS型同様の省力化が進められており少人数でも動かせる。
・一番艦「フランクロイツ」が就航早々に撃沈されるという不幸にあった。
・導入の推進者だったクチバー首相が戦死したこともあり、2番艦以降の採用は見送られている。
モスキートバスター
・巡航ミサイル。大爆発を引き起こす大量破壊兵器。
ヴィンセント
・地対艦ミサイル。貫通力がある。メタルジェットを使用する。
シーヴィンセント
・艦対艦ミサイル。貫通力がある。メタルジェットを使用する。
サイウン
・汎用ミサイル。亜音速で飛行可能。ミサイル迎撃にも用いられる。
エスケープ
・地対地ミサイル。クワッド製。
シーエスケープ
・艦対地ミサイル。
A8対艦自走砲(セルロン政府)
・セルロン軍の対艦自走砲。200ミリカノン砲搭載。
スフィンクス(セルロン政府)
・セルロン軍の主力戦車。145ミリ滑空砲搭載。
・アクティブ防御装置を有しており歩兵がよくとばっちりを受ける。
マウスタフラック(セルロン政府)
・セルロン軍の対空戦車。
・2連装55ミリ対空機関砲搭載。ミサイル迎撃用。
ブルズビル(セルロン政府)
・セルロン軍の戦闘ヘリ。エスケープおよびサイウンを搭載。
サナンPPK
・自動拳銃。サナン製。ノーカトが自殺に使った銃。
・スーパーで売られているほどありふれたもの。
ER26
・アサルトライフル。エード製。
・コメット社の技術供与を受けて製造されたもの。
・どことなくプロメテに似せてある。
サナンAR9
・アサルトライフル。サナン製。セルロン軍の制式小銃。
プロメテ
・アサルトライフル。帝国理化学研究所製。
・老兵たちが使う年季の入った小銃。
リーマスMP
・短機関銃。サナン技研製。
・ミリシドが使っていた銃。
・セルロン特殊作戦軍の制式SMG。
ボタキ23
・自動拳銃。帝国東域砲兵工廠(コメットの前身)製。
・ナルナの愛銃。所有者はボタカーと呼ばれる。
・性能は決して良くないが愛される。
ボタキ89
・自動拳銃。コメット製。
・23型の改良型だが大して変わってない。所有者はボタカーと呼ばれる。
・ミリシドの愛銃。
ワズビー
・自動拳銃。シズカ工業(月面)製。
・大将殿やナルナ、老兵たちが携帯しているタイプ。小型。
テリカP2
・自動拳銃。帝国理化学研究所製。大将殿と老兵たちの愛銃。
・新暦23年にボタキ23と制式拳銃の座を争った。
☆補足
第1次ドストル戦争=ドストルを占領した帝国残党とセルロンの戦争。大将殿が深く関わっている。コロニードストルが崩壊する。
第2次ドストル戦争=イニシア船団を占拠したドストル難民とセルロンの戦争。大将殿はあんまり関係ない。行き場を失ったドストル難民がニイタカ山に移住する原因となった。
第3次ドストル戦争=エード騎士団とセルロンの戦争。今回の戦争。
☆地図
※セルロン・ハンクマン・エード領が中部地方にあたる。
※双頭戦争終了前。
☆フローチャート(単位:月)
AA30タラコ誕生
S02タラコが士官学校を卒業
S08シーマ皇帝即位、中部連邦崩壊、帝国勃興
S10ナルナ誕生(9月23日)
S23タラコ、どこかの艦隊司令官に就任
S31西部諸侯が帝国から広範な自治権を得る(正木事変)
S32ナルナが士官学校に入学
S34ナルナが士官学校を卒業
S45正木藩兵が帝都に侵入、帝国崩壊
S50セルロン成立
S75帝国再興(第1次ドストル戦争)
S77第2次帝国崩壊・ドストル爆破
S80イニシア船団出航(第2次ドストル戦争)
S92クワッドとセルロンが戦争(星間戦争)
S96星間戦争終戦
S99セルロン反帝国派が叛乱(ハンクマン事変)
S100ハンクマン革命政府成立
作戦開始時点:新暦105年12月
+3:若年化
+3:性転換
+4:治安対策と昇進
+1:総本山仕事探し
+6:ノーカト攻略(結婚:新暦107年4月頃)
+12:出産と産後経過(結婚1ヶ月目で妊娠、3ヶ月目で悪阻)108年7月ぐらいにシャルシンド誕生
+3:重鎮抹殺と足場固め
ここまで32ヶ月でニイタカ山を支配(新暦108年11月、二頭体制確立)
+1:コメット社との交渉(新暦108年12月頃)
+18:ニイタカ要塞建設(新暦110年6月頃)
+6:セルロン軍駐屯、トラギンと会談(新暦110年12月頃)
+1:ゼブラ作戦(新暦111年1月11日~22日)と第5戦隊撤退、新兵の募集および訓練開始
+11:ミリシド逮捕(新暦112年1月頃)
+1:双頭戦争終結(新暦112年2月頃)
+1:結団式(新暦112年3月)
+1:第3次ドストル戦争開戦(新暦112年4月)
+3:ここまで負けなし、セルロンで反軍運動、タルン会戦でエード騎士団第2戦隊壊滅(新暦112年7月)
+1:包囲作戦(新暦112年8月)
+1:セルロン宇宙軍VSエード騎士団第1戦隊(新暦112年9月23日)、セルロン宇宙軍VSインペリアル、プリオンとインペリアルはバーベリオンによって撃沈(25日)、大将殿とナルナの果たし合い(26日)
S119:セルロン崩壊 「HMSアリアクラム」に続く
☆本当におまけ




