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Ⅶ お話したいことがあるんですが。
私は、横目で水浦先生を見る。
今日も、スーツ。黒のジャケットに紺のネクタイ。
男の人にしては、長い前髪を両脇に分けている。
パソコンに向かう顔がとてもかっこいい。
見とれていた。
目があった。
「あ、あの…、今日お話ししたいことがありまして…。」
目をそらして、言った。
とても、勇気を振りしぼった。
「はい。分かりました。では、夜帰るころでもよろしいですか。」
水浦先生は言った。
「ええ。」
夜。
「夕飯ご一緒しましょう。」
川上先生が、私たちを気遣ってくれた(?)のか、誘ってくれた。
読んでいただいてありがとうございます。
次回もお楽しみに。