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Ⅲ 淳
それと同時と言っていいのか。
目の前に、懐かしい光景がよみがえった。
「愛菜、約束だ。俺が、18才になったら迎えに行くからな。引っ越しても、俺以外に男作るなよ。」
「もちろんよ、淳いがいに好きになる人なんかいないよ。」
「約束だ。それと、これ。」
指輪…。これは、あの時にもらった・・・?!。
「愛菜、私たちのことも忘れないでよ?。」
淳。
気付くと私の頬は涙でぬれていた。
私、今まで何をしていたんだろう。
何で、思い出したくなかったんだろう。
淳という大切な人がいたのに。
どうして、記憶喪失なんかになってたの。
読んでいただいてありがとうございます。
次回もお楽しみに。