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たいとる  作者: たかなし
5/7

現在/糸口


昼飯を食べ終わり、ベッドに倒れ込む。

さっきの映像はなんだったのか。

無意識のうちに一つの結論は出ていた。



…あれは過去のものだ。



病院で目が覚めてからしか記憶がない僕にとっては当たり前、といえる到達点だ。

場所も、詳しい日時も、まして出てきた人物さえ会ったことがない=過去。と、リンクせざるを得ないのだ。


僕はあの映像が出た理由を考える、が、脳が拒否反応を起こす。全然考えられない。



なんだ?いったい過去に何があった?




僕は僕の過去を知りたくなった。


調べたいと思った。



あの女の人は誰なのか。


いつの出来事なのか。


僕が書き続けている手紙と関連はあるのか。




もっと知りたいことは山ほどあるが、取り敢えずこの3つにまとめることにする。




大きく伸びをして、手元にあったテレビのリモコンを手に取り、スイッチを押す。


お昼のトーク番組の映像が流れる。

今日のゲストがサイコロ振って音楽に合わせながらマスコットが会場を盛り上げようとしている。


あのマスコット毎日出てるけど

スペア何個くらいもっているのか。


とかなんとか見ていると、賽の目が止まった。



最近ストレスを感じたこと。



ストレス…


そういえば医者には、僕の記憶喪失はストレス性だと聞いた。外傷は皆無だったからだ。



確かに何かありそうだ。僕の過去には。

きっと繋がる。さっきの3つの事柄は。



僕はそう、確信した。





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