第十六話:別に並び立たんでいいよ……
おはようございます。マグマさんからのありがたい頂き物です。なんと今日は三本もあるんですよ!ありがとうございます。
第十六話:別に並び立たんでいいよ…… 2011年 02月 28日 (Mon) 20時 01分 48秒
それは、突然もたらされた情報だった。って言っても、んなもの突然以外存在し無いけど……。
まぁ風の神殿に送り込ませていた者からの、本当かどうかわからない、眉唾もいいところの。曰く。風の神殿に治められていた、黒い太陽の巫女が崩御する間際の言葉。
――これより三年のち、新たな巫女が光臨する――
一笑の元に退けられたその言葉、ありえない。あるはずがない。なぜなら、黒い太陽の巫女はその時代時代に、ただひとり。この代の巫女が崩御した後、100年は不在の時を数える、はずだった。
だから、それはほんの気まぐれ。その時から三年のときを経た今、ここにいることは、ほんの気まぐれ、だったんだ……。
って言うかおかしくね? 黒い太陽の巫女とかただの人間でしょ? んな人が未来予測したとでも? 絶対に作り話だね。
未来を予知する何てほぼありえない……ついでにアメリカの大統領が20年ごとに暗殺されるのはインディアンが白人を呪ったからだって。
確かに本当に20年ごとに大統領が暗殺されてる、黒人は今まで無かったし、白人だけを呪っているらしいからオバマ大統領が前の大統領が暗殺されてから20年まで続ければいいんだね。
おっと、本編に戻ります。
「なんなんでしょうね、皆さんお揃いで。風の神殿の祭はまださきのはずですよ?」
風の国シェンランの王、アレクシスが表面上穏やかに言った。優雅に茶器を扱いながら、各国の貴人を見渡す。何故かチアキには視線を移さなかった。
「五王国の王が揃うのも稀なことだからね。」水の国のリシャールが呟いた。
「別に、いいだろう。遊びに来るくらい。」
火の国のシャラが、茶器を乱雑に置いた。遊びには行くけどアッチの遊びは嫌だからね?
「――まあ、俺はどちらかというと、こいつのお供かな。」木の国の王のセイランが笑った。
「僕はべつに……」お茶を口に運びつつ、そっけない態度をとる。
「――それぞれの国の牽制する姿勢……本当にくだらないな。」科学の国の王の智明が……。「誰が王だ戯け。」
ついでに私はチアキが居なくても大丈夫なくらい回復したので離れてます、あ~、チアキ養分が……恋する時の彼氏に抱きつくのは麻薬っぽい?
――それよりなぜ、今、風の国なのか、と。みんな信じているはずがないのだ。彼らも、そして、何より自分は。
まぁ拉致された何てこと言ったら戦争になるのは間違い無しだね、チアキだったら億程の兵士と戦おうが負けはしないと思うけど……。奇襲も意味無し。
まぁ、そんな訳でなんとなく連れ立って、風の神殿へ行く。今日もそれは何事もなく行われ、終わるはずだった