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何事も序盤から。

著作権は作者にあります。

また、知識が曖昧なので間違ったものがあれば知らせて頂くとありがたいです。


飽き性なので途中グダグダになら・・・ないよう努力します! 

宜しければお付き合い下さい。

私の姉は、身内の自分が言うのも何だか変だが、美人だ。しかもかなり。

少なくとも、過去に百の男を手玉に取ったというノイさんよりも。隣国の余りの美しさに求婚の書状が馬鹿でかい倉庫をみっちりと埋めてしまったというハースイ様よりも。

・・・いや。彼女達も凄いのだが、姉はそれ以上だという事。

言い寄ってくる奴やら求婚やらで忙しい。最悪なのは、どこぞの坊ちゃんが権力を使って手に入れようとする事。・・・勿論、阻止したが。

ただある問題点としたら、姉は男が嫌いすぎて嫌いの境地を軽々と飛び越し、その目に認識されるのは女性だけだ。男性は全て害虫に見えるらしい。

もう一つは、姉が我が道を行く人だという事だ。こう言ってしまえば聞こえが良いが、つまりは性格に難あり。誰も気付かない。思い込みって恐ろしい。

さらっさらの金色の髪に、吸い込まれそうな瞳(求婚者談)、無駄に長い睫毛と紅も塗ってないのに赤く微笑む唇。すらりと高い鼻。小顔。しろい肌に長い手足、清楚な印象を受ける顔に比べ、豊満な体。(理不尽だ)


そして・・・・・・、

「ねえシェイちゃん。朝、私のベットに可愛らしいカナブンが入ってたんだけど、シェイちゃんの仕業?」

あああああああああああっ!! 声も良いよおおおおおおおうっっ! ・・・声フェチではないぞ。断じて違うからな!

身内じゃなかったら絶対にどんな方法を使ってもその声を手に入れて常に聞き続けるのに。ああ、惜しいことした!

「シェイちゃんシェイちゃん。聞こえてるから。変態? シェイちゃんって変態よね?」

「失礼だなあ、お姉ちゃん。私はお姉ちゃんにこそ言いたいんだけど。」

「やだな、ふふふ。いつの間に冗談が上手くなったの? 大して面白くないからその口閉じててくれる?」

「冗談? 冗談に聞こえるならその人工っぽい無駄に綺麗な形をした耳もとうとうイかれたんじゃない? 残念だったねー。」

「大丈夫よ正常だから。少なくともシェイちゃんのトチ狂った頭より。」

うふふふふふ。

あははははは。

微笑み合う姉妹。言っておくが別に仲が悪い訳ではない。むしろ良いほうだ。

私は姉が大好きだし、姉は分かりにくいシスコンだ。若干ツンデレ要素の入った。

何時からだったか、私たちは互いに全力で口喧嘩出来る相手が居ない事に気付いた。だって今ので只の挨拶だ。

勝手に嫌味やらが出てくるどうしようもない口を、私たちは互いに二人で発散している。そのせいか私たち姉妹は仲が悪いと噂に成ってしまった。逆なのになー。

変な所が似てるのだ。

「よし、じゃあお店出そう。」

「はいよー。じゃあ私、表回ってくる。」

両親の居ない二人姉妹で経営する小さな飲食店。

まあ、姉のお陰で大繁盛なんだけど。お客の6割が男性だから。

表へと続くドアを開けた所だった。

「っと・・・。あ、お客さんですか? 開店はもう少し後ですよ。」

誰だろうか。身なりの良いオッサン・・・(ごほん、)。て。あれ待て。何かこの人制服着てない? これってあれではないだろうか。ほら。庶民には縁の無き・・・・・・、

「早朝から失礼致します。わたくし、城からの使者です。正式な書状もございます。」

「はあ・・・・・・。」

正直煌びやかな紙切れを見ても、本物かどうかなんて私には分からないのですが。・・・何か悪いことしたっけ。

考えても姉のプリンをこっそり食べたことしか思い浮かばない。

「えと、それで? 城からの正式な使者とやらが一体何の用です?」

「はい。実はですね。こちらにお住まいでいらっしゃるリアテーナ・スー・ラウディ様に殿下の花嫁候補としてお城へ上がって頂きたいのです。」

・・・・・・・・・・・・・・。

庶民だとか、過去にそんなことあったっけとか、あの美貌はどこまでも通用するのかとか。

取りあえずごちゃごちゃしたものは一気に吹っ飛んで。




「お姉ちゃあああああああああん!!!!! 面倒事だよおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」



次の瞬間私は大声で叫びながら家へと入った。



美形な両親の間に生まれ、且つ超絶な美女なる姉をもった平凡なじいちゃんに似て平凡なる私(口悪いけど)。

アカシェ・スー・ラウディ。

姉リアテーナ・スー・ラウディが次期国王陛下のラヴェンツ殿下の花嫁候補となるっぽいです。



どーすんだおいおい。面食いか、次期国王!!

なんでしょう・・・。

口悪いです。主人公。基本。なるべく押さえますが。

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