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エピローグ

エピローグ


――夜は、静かだった。


窓から差し込む月明かりが、部屋を淡く照らしている。


陽葵はベッドの上で、そっと手を見つめた。


何も変わっていないはずの、自分の手。


それなのに――


「……変だな」


小さく呟く。


あの時。

確かに、自分の中から溢れた光。


怖かった。


知らない力。

知らない自分。


でも――


「……嫌じゃなかった」


ゆっくりと目を閉じる。


思い出すのは、

あの時の2人の背中。


迷わず前に出る姿。


守ると決めた、その強さ。


「……すごいよね」


ぽつりと零れる。


自分はまだ、あんなふうにはなれない。


でも――


「私も、なりたいな」


守られるだけじゃなくて。


誰かを支えられる存在に。


その時、

胸の奥がほんの少しだけ温かくなった気がした。


「……大丈夫」


誰に言うでもなく、そっと呟く。


怖さは消えない。


でも、それでもいい。


信じることを、やめなければ。


ゆっくりと立ち上がり、カーテンを開ける。


夜空は、静かに広がっていた。


どこまでも、遠くへ。


「――ちゃんと、繋がってる」


あの光も、この想いも。


きっと、どこかへ届いていく。


そう思えた。


静かな夜の中で、

陽葵は少しだけ前を向く。


それは小さな一歩。


でも確かに、

未来へと繋がる一歩だった。



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