表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/45

第10話 平和な朝

軍での暮らしを思えば、朝は誰よりも早く起きるのが習慣だった。

そしてセラフィナも、竜として村の守りを固めるための日課があるはずだった。


……けれど、現実はそんなに規則正しくはなかった。


七年分の重圧から解き放たれ、心から信頼できる相手の温もりに包まれた二人。

究極のストレスフリー状態となった彼らを待っていたのは、天国のような熟睡だった。


一方、シスターは昨夜の二人の様子を思い出し、最初は気を利かせていた。

「たまにはゆっくり休ませてあげましょう」と。


だが、三十分が過ぎ、一時間が過ぎ。

二時間が経過し、朝の礼拝がとっくに終わっても静まり返ったままの家に、シスターの堪忍袋の緒が音を立てて切れた。


「いくらなんでも寝すぎよ……!」


しびれを切らしたシスターは、まずセラフィナの部屋へ向かった。

しかし、そこには誰の姿もない。

まさかと思い、次にジークの部屋の扉を勢いよく開け放った。


そこには、朝日の中で幸せそうに抱き合って眠る、若い男女の姿があった。


「…………不潔です!! この不届き者共がぁぁぁぁ!!」


静寂を木っ端微塵に打ち砕く、シスターの怒号。

その場に雷が落ちたような衝撃に、二人は心臓が止まる思いで跳ね起きた。


「ひ、ひぃっ!? シスター!?」

「あ、あれ……おはよぉ、ジーク……」


目を回すジークと、まだ夢見心地でジークにすり寄るセラフィナ。

だが、シスターの眼光は一切の容赦を許さなかった。

その後、正座をさせられた二人の前で、シスターは顔を真っ赤にしながら詰め寄った。


「……それで、避妊は!? ちゃんと考えているんでしょうね!?」


「してない! まだそこまでは、というか何もしてないから!!」


ジークの必死の弁明が部屋に虚しく響き渡る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ