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月の夜に  作者: カノン
24/42

作戦(1)

 作戦1*

 昼間オリナスは小さくなってしまう。魔力もほぼ使えない。それは他の魔法使いも一緒。


 カリエンヌはラビナス国の周りに海の水を流し、ぐるっと囲む水路を作ってもらうことにした。

 そこに魚達を見張り番としてつける。


 これなら、昼間ホワイトバーンに近付くものがいれば、すぐ報告が来る。





 作戦2*


 ホワイトバーンは空中に巣を作る。


 しかし安全の為、彼らを黄色い花で包み込み、海中で保護することにした。

 日に何度か外に出て、太陽の陽を浴びせる必要があるが、それは難しくはない。花がやってくれる。





 作戦3*

 空中に霧を発生させる。これによって透明になっても、白い中を移動するもがあれば、姿を認識できる。





 カリエンヌは主に昼間、ホワイトバーンの側で見張りをすることにした。


 大人しいが、巨大なホワイトバーン。もし何かあれば、カリエンヌなど踏み潰されてしまう。

 でも、優しい目をしている。


 沢山のホワイトバーンのお腹が大きくなっていて、後数日で生まれてきそうだ。


 彼らと一緒にいると、なんだか温かく、気分がゆったりとしてくるカリエンヌ。

 (守らなくちゃ!)







 夜はオリナスが見張っている。霧の動き方が少しでも変なら、彼が直ぐに駆けつける。



 昼間の日光浴も、彼らを包み込む花が、いい具合に日光を彼らに当てるように開花してくれる。

 だがホワイトバーンの姿は見れない。微妙な隙間から、陽の光を届けている。



 陽を浴びると、生き返るかのように目を輝かせ、首を伸ばすホワイトバーン。

 陽が恋しいのだろう。


 もうお腹もパンパン。今にでも出産しそうなホワイトバーンが数匹いる。

 (今日辺りかしら?)

 と考えているカリエンヌの耳に、聞き慣れない音が聞こえる。



 地鳴りのような音だが、小さな音。下から聞こえてくる。




 すると、大広間のある海中の底から、灰色の足長魚が数匹現れた。

 奴らは鼻がいい。どうやらホワイトバーンの匂いを嗅ぎ分けて来る。





 咄嗟にカリエンヌは、花を浮上させた。幸い昼間なので、何かあればよく見える。



 そして、自分は足長魚の方に向かった。

 普段はおとなしい魚だが、様子がおかしい。



 目が鋭く、何も聞こえないかのように、ホワイトバーンに突進していく。

 よく見ると、小さな黒いものが足長魚の目の横にくっついている。



 コウモリのような動物。

 それに操られているかのように、まっしぐらに進んでいる。





 

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