作戦(1)
作戦1*
昼間オリナスは小さくなってしまう。魔力もほぼ使えない。それは他の魔法使いも一緒。
カリエンヌはラビナス国の周りに海の水を流し、ぐるっと囲む水路を作ってもらうことにした。
そこに魚達を見張り番としてつける。
これなら、昼間ホワイトバーンに近付くものがいれば、すぐ報告が来る。
作戦2*
ホワイトバーンは空中に巣を作る。
しかし安全の為、彼らを黄色い花で包み込み、海中で保護することにした。
日に何度か外に出て、太陽の陽を浴びせる必要があるが、それは難しくはない。花がやってくれる。
作戦3*
空中に霧を発生させる。これによって透明になっても、白い中を移動するもがあれば、姿を認識できる。
カリエンヌは主に昼間、ホワイトバーンの側で見張りをすることにした。
大人しいが、巨大なホワイトバーン。もし何かあれば、カリエンヌなど踏み潰されてしまう。
でも、優しい目をしている。
沢山のホワイトバーンのお腹が大きくなっていて、後数日で生まれてきそうだ。
彼らと一緒にいると、なんだか温かく、気分がゆったりとしてくるカリエンヌ。
(守らなくちゃ!)
夜はオリナスが見張っている。霧の動き方が少しでも変なら、彼が直ぐに駆けつける。
昼間の日光浴も、彼らを包み込む花が、いい具合に日光を彼らに当てるように開花してくれる。
だがホワイトバーンの姿は見れない。微妙な隙間から、陽の光を届けている。
陽を浴びると、生き返るかのように目を輝かせ、首を伸ばすホワイトバーン。
陽が恋しいのだろう。
もうお腹もパンパン。今にでも出産しそうなホワイトバーンが数匹いる。
(今日辺りかしら?)
と考えているカリエンヌの耳に、聞き慣れない音が聞こえる。
地鳴りのような音だが、小さな音。下から聞こえてくる。
すると、大広間のある海中の底から、灰色の足長魚が数匹現れた。
奴らは鼻がいい。どうやらホワイトバーンの匂いを嗅ぎ分けて来る。
咄嗟にカリエンヌは、花を浮上させた。幸い昼間なので、何かあればよく見える。
そして、自分は足長魚の方に向かった。
普段はおとなしい魚だが、様子がおかしい。
目が鋭く、何も聞こえないかのように、ホワイトバーンに突進していく。
よく見ると、小さな黒いものが足長魚の目の横にくっついている。
コウモリのような動物。
それに操られているかのように、まっしぐらに進んでいる。




