ガーデンパーティ(2)
数曲歌った後、
”カリエンヌ嬢、実に美しい歌声をありがとうございました。
余興は十分です。
本日のパーティーの目玉はこちら。”
噴水近くの箱にかけられていた布を避けると、
エラゴラがいる。
手足を繋がれ、苦しそうな表情をしている。
”こちらの妖精を今回の目玉といたしましょう”
侯爵がそう言って、皆の前にエラゴラを、まるで見せ物のように示している。
何だか、空気が重い。ゆらゆらしていられない。
その時、向こうから紫色の風が吹いてきた。
エラゴラが危ない!!!
そう直感したカリエンヌは、エラゴラの閉じ込められている籠に飛びついた。
エラゴラが連れて行かれてしまう!そう直感したのだ。
だが、風は冷たく、重く、カリエンヌは凍ってしまった。
エラゴラは檻の隙間から紫の空気に吸い込まれるように連れ去られて行く
”カリエンヌ、助けてーーーーーーー”
凍ったカリエンヌは動くことができず、エラゴラの声が小さくなっていくのだった。
驚いたのは、それを笑いながら見ている招待客。
彼らは凍ることもなく、拍手までして、まるでお祭り騒ぎのように喜んでいる。
”狂っているわ、貴方達は・・・・”
そのままカリエンヌは気を失った。




