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月の夜に  作者: カノン
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始まり

時を超えて受け継がれた定め

この定めをどう受け止めて行くのか

運命とは?定めとは?


ファンタジーな世界をお楽しみください




 

 貴方は、いつになったら鬼となって、私を殺しにやってくる・・・
















 それはずっと昔。


 2つの王国がありました。

 空に住むものたちの国、彼らは羽と2本の足を持ち自由に空中と地上に暮らしていた。


 もう一つは海に住む者たち。

 人魚。

 海に住み、地上に上がると、彼らの(ウロコ)の生えた尾鰭(オビレ)は2本の足と変わり、水の中と地上を自由に往路していた。


 この2つの国は仲良く共存していた。






 ある時、海の国に1人の姫君が生まれました。金色の髪に薔薇色の頬、深い海の色をした瞳。肌は透けるように白く、それは可愛らしい姫君。王族である両親からも、3人の兄たちからもそれは可愛がられていました。


 彼女の歌声は、海中の生物達が聞き惚れるほど見事な歌声


 満月の夜だけは、彼女は地上に出ることを禁止されていましたが、皆に愛され、幸せな時を過ごしていました。




 年に1度、海の国と空の国、2つの国のお祭りがあります。


 平素から友好的な国でしたが、この日は皆でお祭り騒ぎをするのです。

 空飛ぶ揚げパン取り大会、海を2つにわり、そこから眺める海中水族館、ユニコーンかペガサスに乗っての空の旅、海水噴水とレインボー火の玉のショーなど。

 毎年楽しいお祭りの日。



 この日ばかりは人々は我を忘れて楽しむのです。




 そして、仮面舞踏会

 月明かりの下、光を放って飛び跳ねる魚たちと、空を飾るフェニックス。

 空中で、地上で、また海中で皆仮面をつけて踊るのです。





 今夜のお祭りには、空の国の王子も参加していました。

 輝く金色の髪に、緑の瞳。

 まだ17歳でも既に王族の品位と美しさを備えているのがよくわかる美男子。

 その彼が現れると、皆が歓喜の声を上げた、特に女性は、目がハートになっている。

 自分の横で、王子に焦がれる彼女や妻を見る者達でさえ、

 (王子では仕方ない)

 と思わせるほどの品位と風貌だった。




 両国の王族晩餐会でも、彼の美しさは飛び抜けていた。また美しいだけでなく、知性も備えていた。


 


 空の国の国王、王妃、王子

 海の国の国王、王子3人の出席で、晩餐会は進んだ。


 

 今夜は姫君の姿は無かった。






 




 

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