「今の若い子はラノベを読まない」は本当か?
どうも、熊ノ翁です。
「ラノベを読んでるのはおっさんばかり!」
「異世界転生は夢を諦めた中年の読み物!」
とまあこんな感じの事を言われてしまっている、ラノベ。
今回はこれが本当なのかについて語っていきます。
ラノベで検索をかけてみると「アニメ絵の表紙・読みやすい文体・小学生~高校生向けの小説を指すことが多い」といった説明が引っ掛かり、熊も概ねそのような認識なのですが。
スレイヤーズ、オーフェン、ハルヒ、シャナ、とある、SAOといった歴代ラノベの大ベストセラーは、確かに若年層の読者から多く読まれていたわけですが。
そんな、夢いっぱい胸いっぱいなラノベが今の若い子達に読まれていない、なんて事はあり得るんでしょうか?
結論から言うと熊はこれ「まあ、若い子読まなくなってるってのはあるかもなぁ」と思います。
だって少子化で、そもそも若い子いねぇし。
ハルヒのアニメやってた2000年代の日本人の平均年齢は37歳だったけど、今の日本人の平均年齢47歳とかだからね。
18歳未満の人口比率も12%で、一桁になりかねない勢いだし。
そもそも若年層の絶対数が減ってんだから「今の若い子はラノベ読まない」ってそりゃアナタそうでしょうよ、と。
ただこれ、他にも「ラノベが若い子に読まれなくなった理由」はあるよなと熊考えてまして。
それが、値段。
ええとね。
これラノベに限らずなんだけど、書籍って販売価格年々上がっていってんのよ。
2000年代のラノベって一冊の値段大体500円程度だったかと思うんだけどさ。
今のラノベって文庫本で700円程度、大判書籍なら1200円とか普通にするんすよ。
ラノベって子供がお小遣いで買うってパターンがほとんどだろうから、そうなるとこの本の値上げってのはストレートに響くと思うんですよね。
ましてや平均賃金がここ30年間ほど据え置きな我が国の事、お子様のお小遣いの金額もまた据え置きかと思われます。
というか、物価上昇してる分お小遣いの金額も減ってるんじゃないでしょか?
実入りは減るわ価格は上がるわといった状況下で若年層のラノベの購買量どうなんのかっつったら、順当に考えて減ると見るのが自然でしょう。
買う金削られて値上がりしてんだから、そりゃそうです。
さらに今は昔と違いお小遣いの使い道として、新たに「ソシャゲ」って超強力なライバルが増えてるわけで。
他に回す金額は尚の事減ってるんじゃないかなと思うわけです。
高校生のお小遣いの平均金額が五千円ちょいで、そこからソシャゲの安い定額課金すると大体2000円程度差っ引かれるんすよね。
残った3000円で、とりまみんなが買ってるジャンプの漫画買って、ラノベ買うならその次、みたいなお金の使われ方をすると思うんすよ。
そうなるとキツい。
それこそ「いいや。残金少ねーし、他に回そ」となる子も少なくないかと思うんすよ。
お小遣いの使い道の第一候補だってんならともかく。
「ラノベと漫画でどっち先に買う?」って聞いたら、まあ多分漫画買う子のが残念ながら多いでしょうしな。
面白い面白くない以前に、共通の話題になるもんから先に押さえるってのはあるでしょうし、その点を考えても今と昔じゃラノベを取り巻く環境自体がかなり違ってて、買われづらいんじゃねーかと思うわけです。
巷で言われてるような、内容がどうとかって以前に社会情勢や景気の面で見て。
「じゃあどうすりゃ若い子がまた見てくれるようになるんだよ!」って話なんですが、それ根本的な解決するには日本の平均賃金上げて少子化問題どうにかせにゃならんので、難しいよなーって。
子供増えて景気良くなってお小遣いの額上がったら、ラノベの売り上げも上がるとは思いますが、それが出来れば政治家の皆さん苦労しないわけで。
んー、まあでも。
意外と投稿小説サイトが若年層のラノベユーザーを増やす一要素にはなるかも、とも思うんすよね。
理由は簡単。
投稿小説サイトって読むの無料ですし。
ランキングで目立つ作品が若年層に本当にウケの良い物かってのはひとまず置いといて、とにかくタダで読めるわけです。
これ、熊が上に挙げた金銭的問題の大半がクリア出来ちゃうんですよね。
そんでもって、投稿小説サイトの最大手である「小説家になろう」のユーザーは実は結構若くて、主なユーザー年齢層は20代とユーザー登録データ持ってる運営からも言われています。
まあWebサイトで小説いくら読まれても、それだけじゃ書籍は売れないわけですが。
ともあれ、投稿サイトからラノベとして書籍化されるって事例が続く限り、若年層からの一定の認知度は保たれるんじゃねーかな、というのが熊の意見です。
嫌ですね、不景気って。
「ラノベを若年層にもっと読まれるようにしたい!」と考える方は、賃上げと少子化対策を政府に要求しませう!
「今の若い子はラノベを読まない」は本当か?……END
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