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6話 初めての既読スルー


僕は落胆していた。


『ごめーん。抜け出せない用事が出来たから一緒に帰れないんよ。明日は必ず埋め合わせするよ』


今回は本当に帰れなくてちょっとテンションが下がってしまっている。

ちなみにわがまま言っても『無理なもんは無理だから』と困らせてしまったのも一因がある。


「赤須くん? 今日は大神さん……とは一緒じゃないのね?」


そんな僕に委員長が話しかけてくれた。


「あ……うん」

「じゃあ、私と途中まで一緒帰らない?」

「えっ……。いや……その……」


僕は断ろうとした。

いつもの僕なら受けてただろう。けど、初さんの存在を知った今は受けることは出来なかった。


「聞いてほしい大事な話があるの」

「うん……。なら」


大事な話と言われたら無下には出来なかった。



帰り道。

いつもは初さんと帰ってた同じ道。

だけど隣に委員長と変わるだけで何か不安な気持ちになる感じがした。

僕は、出来るだけ早く済ませようとしていた。


「委員長? 大事な話ってなんです?」

桃華ももか。私の名前は委員長って名前じゃないよ」

「う……うん。桃華さん、大事な話とは?」

「私ね、こういう話すると不安になるの。赤須くん? 手を握ってもらっていいかな?」

「……いや」


すると、委員長は強引に手を掴まされ強制的に握られてしまった。

僕は手を振り解く事は出来なかった。


「聞いてほしい話って言うのは……、赤須くん、仲良くなる人選んだ方がいいわ」

「……え?」

「大神さんとはいつの間にか仲良くなっているのは知ってるわ。けど、赤須くんには似合わないと思ってるの」


僕は委員長の言う事がわからなかった。


「赤須くん。もっと周りを見てほしいのよ。もっと赤須くんを見てる人はいるわ」

「目の前にいる私も赤須くんを見ているのよ」


僕は何も言えなかった。

委員長は初さんより委員長を選んでと言ってる言葉に否定してしまっては悲しませてしまうかもしれないと。


「何も言わないのね。私、ここから別の道だから明日ね」

「そうそう、赤須くん。あなたは野蛮な狼に食べられてしまうわよ」


僕は初さんがそういう事をしないと思ってる。

今まで、初さんと絡んできたからわかってる。

それから、委員長に言われて気づいた。初さんに対して言われたら嫌な気持ちになった事。初さんに嫌な事を言われたくないと。


僕は初さんの事が好きになってたのが今気づきました。


僕の答えが決まったので初さんに待ってもらってた返事をしたいと思って


『初さん。お話しませんか?』


僕は覚悟をしました。


けど初さんから既読はあってもいつまでも返事は来ませんでした。

面白いと思って頂けたら、

励みになり頑張ります。

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