終末世界紀行録
勇者が魔王に敗れ、人類文明が壊滅からはや15年。生き残った人々は各地の至るところに小さな拠点「クロウジア」を立て、魔の目を掻い潜りながら必死に生き永らえていた。全てが終わってしまった世界で、クロウジアを渡り歩き、人々の大切な荷物を受け届ける「運び屋」に、ある日奇妙な依頼が舞い込む。曰く、ある特異な能力を持つ「少女」を、かつての王都の傍にあった「塔」まで送り届けて欲しいのだと―。
その旅路の果てにあるものは、希望か、或いは、絶望か。二人ぼっちの紀行譚が、幕を開ける。
その旅路の果てにあるものは、希望か、或いは、絶望か。二人ぼっちの紀行譚が、幕を開ける。