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人型自走電磁パルス兵器と地味で普通の女子高生の物語  作者: 岡田一本杉
タタールの記憶
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現代へ

その後、私は倒れている所を味方の兵に見つけられ医務室に運び込まれ、奇跡的に一命を取り留めた。体の右半分は全身やけどの跡が残ったけど、幸い他の機能には問題が無かった。

その後、アルメニアに駐屯していたロシア将校のツテで、ロシアのスペツナズ、GRU特殊任務部隊に所属し、あらゆる格闘、偵察、破壊工作、要人暗殺の技術を身に着けた。その時に学んだハッキング術で、世界中のネットの情報の中から、あなたの痕跡を探した。

そして、とうとう見つけた。


「その後は、あなたの知っての通り」

武蔵重工業から盗み出したアンドロイドのデバッグ用制御端末を、ソフィアは片手に持っている。そして、ESつまり涼くんをリモートモードでフリーズさせ、彼の前に立ちはだかって言う。

「あなたに復讐することを心の拠り所に、今までやってきた。やっとその願いがかなう」

ソフィアは後ろの大きな装置のレバーを入れる。高さ3mくらいの産業廃棄物の粉砕機で、鈍い音を立てて、トゲトゲの付いた大きな2つのローラーが真ん中で挟み込むように回転を始める。パソコンや、電子レンジ、冷蔵庫位なら、簡単に粉々に粉砕して、バラバラになった金属片は下のカゴに吐き出される。

彼女は装置についている梯子を上りながら、ESに手招きする。梯子は装置の上に水平に渡してあるタラップに続き、そのタラップの真下に2つのローラーの巻き込み部分がある。

「後に付いて来て。私が付き落としてあげる」

ESは言われるままに、彼女の後について梯子を上る。

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