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七尾の猫の干支オニギリ  作者: 鈴神楽
001 セブン×三=十二支?
4/20

001_丁/この偶然は、運命だね!

『001_丁/この偶然は、運命だね!

/2040/12/05

/DFW/RMS関連/Mセクション東南アジア支部

/調査員 武田(タケダ)雪見(ユキミ)M中佐』


「さて先生からの要求は、どうするか?」

 あたしの呟きに心法の応用で会話が返ってくる。

『教授の要求ってなんだっけ?』

 ムーンは、相変わらず何か集中すると他の事が飛ぶな。

『えーと確か、『鬼斬』ギルドで活動したいから大尉を斡旋してくれって話だったような……』

 フラワーは、何故半信半疑なんだろう。

 あたしの記憶に間違いが無ければ、直接聞いたのは、フラワーだった筈なんだけどな。

「独自で『DFW』に移動手段を所有を認められるギルドのマスターには、大尉が必要。だけどフリーな大尉なんてそうそう居ないよ」

 あたしがこの間のフィリピンを襲った天災を起こした災獣に関する資料を確認しながらぼやく。

『一応何人か心当たりは、探してたけど……』

 フラワーが言葉を濁すのも当然。

 ギルドマスターになれる大尉でフリーなんて稀有な存在がそうそう居る訳ないんだ。

『いっその事、中尉あたりに階級あげる条件でやらせちぇば? どうせお飾りでしょ?』

 ムーンの提案にあたしは、手元の資料を見る。

「それもありか。丁度、フィリピンを襲った天災の災獣で『風爪』を得た中尉が居たって筈だから」

 あたしがその資料を探しているとムーンがグイグイと話しかけてくるイメージを送ってきた。

『それってこっちに紹介して! 獣法の開発したい!』

 また始まった。

「前にもいったけど、災獣のパーツ手に入れた奴って貴重なんだからそうそう回せないよ。どうしても欲しかったら自分で探して」

『あれってレイド絡みで手に入らないからMの奴らが占有してるんだもん』

 頬を膨らませたイメージを送ってくるムーンにフラワーが続く。

『そうそう。こっちでも調査したいから要求だしてるけどなかなか回ってこないんだよね!』

 そんな感じでワイワイとイメージ会話をしてる間に問題の資料を見つけた。

「これは、面白い事になりそう……」

 あたしは、にやりと笑う。

『スノーがまた悪だくみしてる』

『スノーって質悪いよね』

 フラワーとムーンの悪口を無視してあたしは、あいつの昇級申請の準備を始めるのであった。

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