■66 湿地帯討伐大作戦
作戦はこうだ。実はもう既に、結界と同じもので湿地帯の中を区切ってある。被害のあまりないように場所を選び、ここにモンスターをおびき寄せ討伐していく。
探しながらの討伐は、時に危険。ここは足場が悪く思うように動けない。それに対しモンスター達はここは住処なため慣れている。実に我々に不利な場所だ。だから、戦う場所を選択したのだ。よし、私も頑張るぞ!!
……と、思ったのだけど、
「私って、必要でした?」
「何を言ってらっしゃるのですか、賢者様」
だって、ただ私杖持って突っ立ってるだけじゃないですか。賢者様というより何より、女性である貴方様を前に立たせるわけにはまいりません。とギルバートさんに言われちゃったし。まぁ、今収納魔法陣に皆で作った大量のポーションがあるから、支援に当たれという意味なのだろうけど……
「あ! ボルドさんっ!!」
『展開』『Ventus』
HPポーションを風魔法で飛ばし彼の所へ。モンスターにぐっさり刺されて怪我をしてしまった彼がきちんとキャッチ。上手く渡せてよかった~!
「ありがとうございますっ!!」
……ん? 何だか……何だろうか。
無意識に鼻をくんくん嗅いでいて。直ぐに収納魔法陣を開いていた。取り出したのは……
「皆さんっっ!! 受け取ってくださいっっ!!」
同じように風魔法で飛ばした。渡したのは、解毒ポーションだ。この空気、何だか変な臭いがするぞと思ったら、前にも嗅いだことのある毒のもので。これは確か、毒花だったような。きっとこの近くにあるな。
きょろきょろとしていた時、どこかで地響きが。大きなモンスターを、おびき寄せ役の騎士団さん達が連れてきたのか、とも思ったけれど違うようで。これは……フロッグじゃない!! だいぶ巨大化しちゃってるし!!
え、こんなに大きくなってるって事は、やっぱり共食いとか、そう言った現象が起きてるって事?
少し向こうにも、地響きと共に戦闘中だと分かるような音が聞こえてくる。きっとおびき寄せ役が同じようなモンスターと遭遇して戦っているのだろう。あ、ルシルの雷魔法だ。たぶん大丈夫だろうね。
「『展開』!!」
〝レルドルの種〟『Creare』
私は、フロッグの足4本を蔓で巻き付け固定。動きを封じた。
フロッグは長い舌を出す為、蔓で巻き付けたけれど……途中の部分から枝分かれするように伸びてきて。え、それ反則じゃ? とも思ったけれど、私だって出来るもんっ! 同じように枝分かれさせて舌を追いかけた。
舌を抑えている内に、という私の声が伝わったのか騎士さん達が一斉に斬りかかっていった。舌を伸ばしていた口から毒を出そうとしていたけれど、
〝カヴェアの種〟『Ignis』『Lux』
予測していた私は粘着糸で口をグルグル巻きにした。これで毒は吐き出すことは出来ないだろう。
そして、騎士さん達はどんどん剣を突き刺してフロッグは息絶えたのだ。何とも連携の取れた戦いっぷりではなかっただろうか。だよね! 騎士さん達の邪魔にならなくて良かったぁ!
向こうも大体倒すことが出来たのだろう、ギルバートさん率いるおびき寄せ役が戻ってきた。それからも、この毒霧を出していた花を見つけて焼き、どんどんモンスターをおびき寄せては倒し、おびき寄せては倒しの繰り返しで大体ここのモンスターを一掃する事が出来た。
これは、第二騎士団さん達が来てくれなければできなかった事だ。本当に、本当にありがとうございます。
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