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菫ノ詩集

黒黒黒黒黒

作者: 堅香子 擬々

黒っていっぱいあったら化けて見えた


黒いねこを見て

羨む

その黒さに

クロクロクロクロ

そう

その黒は闇深く

見ていたら

沈んでゆく

黒が好きだ

狂おしい程

黒を羨む


黒い鴉を見て

羨む

その黒い

闇より深い

その黒で

あの広大で天高い

大空を

そう大空を

自由に飛べるのだ

ああ

鴉を羨む

黒を自由にできる

鴉を羨む


夜が好きだ

自分なんかには

自分達なんかには

何にもできない

夜が好きだ

クロイクロイクロイ

夜が好きだ

そう


夜に灯る

人工的なその光は

夜を消しゆく

只その光を消すのも

月という光だ

はたまた

その光を消すのは

気分屋な黒い雲で

その雲を黒くするのは

紛れもなく

この夜だ


この夜を羨む

羨望する

無理なことを

不可能なことを

羨望する

そう

そのために

誰かが作ったのだ

この夜を

心を産み出す

この夜を

そう闇より深い黒は

心を産み出す


心を以て人とする

我々は

夜より産み出されたのだった





つづかない( ̄ー ̄)

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