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精霊玉の腕輪

 指貫グローブは衣服屋などを探したけど既製品を置いてある店を見つけられなかった。手作りするのも道具から揃えないとなので面倒。なので、街の人に革製品を扱う専門店がないか聞いて回った所、キョットーの街の少し奥まった所にある革職人の店の存在を教えてもらった。その店を訪ねる。

 入り口のドアを開けて中に入る。店内には革製品の独特な匂いが漂っている。

 店内には様々な革製品が展示されてる。財布、バッグ、キーケースなんかのアイテムから魔物の革で出来た鎧や盾なんてものもある。

 コマちゃんと一緒に店内を隈なく探してみたけど指貫グローブは見当たらない。店員さんに聞いてみるか。


「すみませーん!」

「はいはいー」


 店の人が奥から出て来た。若い男の人だ。


「どんな物をお探しかな?」

「えっと、男性用サイズの指の部分が無いグローブが欲しいんですけど置いてあったりしますか?」

「あー、指ぬきグローブか。今ちょっと在庫を切らしてるんだよ。オーダーメイドでなら受け付けてるけど」

「どれぐらい時間掛かりますか?」

「今武闘会前だろ?結構革の防具の注文が多くてね。デザイン次第だけど2週間は見てもらいたいかな」

「2週間ですか、ならそれでお願いします」

「で、どんなのにする?」


 店員さんが紙とペンを渡してくる。


「えーと…」


 そこに私の想像する指貫グローブのデザインを裏表書いてみる。

 出来上がったそれを店員さんに渡した。


「うんうん、シンプルな方だしこれならさっき言った2週間程で仕上げるよ」

「代金はいくら程ですか?」

「そうだな、5万ルビで良いかな?」

「じゃあ…これでお願いします」


 店員さんにお金を渡す。


「毎度!じゃあ2週間後に来てよ」

「はい。コマちゃん、行こっか」

「…うん」





 後日出来上がったグローブを受け取った。中々カッコいい出来だ。私の分も作ろうかとちょっと考えたりした。けど、着ける場面が思い浮かばないのでやめておく。


 と、いう事で手に入れた宝石とグローブを手に、家の庭でシャドウを召喚する。


”闇の精霊よ、我との契約に従い、今此処に顕現せよ”

「●、サモンスピリット『シャドウ』」


 黒い光を撒き散らしながらやって来た全裸の闇精霊シャドウ。


「準備して来ましたけど」

「早速渡してくれたまえ」


 まずは指貫グローブを渡す。いそいそと手に装着してポーズを取るシャドウ。大事な所はモヤで隠れているとは言え、その姿は変態のそれだ。


「ん…ちょっとサイズが大きいな…これでよし」


 シャドウが何かを念じるとグローブが手にフィットした。今の一瞬でサイズ調整したの?精霊ってそんな事が出来るんだ…不思議。


「ん、良いね。僕のこの迸る黒き波動の力が更に増した気がする。今なら精霊王ですら僕のこの姿の前に平伏すだろう…つまり新世界の精霊王に俺は…」

「はいはい、話が終わらないのでそういうのは帰ってからお願いします。で、この宝石なんですけど」


 宝石2つをシャドウさんに渡す。


「…上等な石だな。これなら精霊達も喜んで集まるだろう」

「その2つの宝石に差はある?」

「この模様が動く方の石にはかなりの精霊が宿るだろう。こっちはまぁそれなりだな」

「そうですか。早速精霊を宿して貰っても?」

「あぁ、少し待て」


 シャドウの周りの黒い光が蠢く。その周りに集まる色とりどりの光達。うっすらとしてるのでハッキリとは見えないけど、シャドウが手にしてる宝石に集まっていく。


 そのまま数分程待つと、宝石が薄らと光を帯び始め、元々綺麗だった宝石が一際淡くて幻想的に輝き始めた。


「こんなものだな。出来たぞ」


 シャドウの手から出来上がった精霊玉を受け取る。


「それを適切な紋様を拵えたペンダントや腕輪のトップにすれば玉が割れない限り半永久的に使える魔力タンクとして活用できる様になるだろう」

「分かりました。シャドウさんありがとう」

「では僕はコレからこの指貫グローブを他の奴らに自慢しなければならないからそろそろ帰らせて貰う」

「そうですか。ごゆっくり」


 闇に吸い込まれていく様にその場から消え去るシャドウ。


 さて、早速…指輪、腕輪、イヤリング、ペンダント…魔術紋様を刻む面積的にやっぱり腕輪かな?





 更に2週間程かけて力作の腕輪を2個作った。これは自分達が着ける分だからと、見た目が少し凝った作りになっている。

 ウォーターオパールで出来た精霊玉をあしらった腕輪を早速コマちゃんに付ける。


「コマちゃん、その腕輪の玉に念じて魔力を流し込んだり引き出したりしてみて」

「…うん」


 無言で腕輪を見つめるコマちゃん。


「…うん、貯められるし引き出せる。本当に作っちゃうなんてお姉ちゃん凄い」

「えへへ、でしょー」

「…これ、本当に貰ってもいいの?」

「うん」

「…大事にする」


 コマちゃんの偶に見せるこの笑顔に充足感。


 さて、次は私のラビリスコアの腕輪なんだけど…コスモを開く。


「コスモ、この精霊玉に魔力を貯めたり引き出したりできる?」

”出来ます。貯蓄容量は魔術布基準で最大150です”

「150か。かなり貯められるね。コマちゃんの腕輪は?」

”最大40といった所です”

「結構差があるな。宝石の質でそこまで変わるんだ」


 しかしコレは大量生産には向かないな。作る度にいちいち大精霊を呼び出してたら精霊に怒られそうだし。

 それにしてもこれで私は実質最大300強もの魔力がある事になる。かなりの戦力アップだ。人間族にはここまで魔力のある人滅多に居ないんじゃないかな?


 これで魔力に関しては充分満足と言える。これで武闘会も大分安心できるといった所だよ。


 武闘会まで後一月弱。その間どうしようか?今やれる事は大体全部やった感。

 …今の私は(コスモありきとはいえ)初級から上級までの多数の魔術を網羅し、闘気法で近接戦もそこそこ強く、さらには精霊を召喚、オリジナル魔術を操り、しまいには数種類の魔法を撃ち放つ…

 私なら相手したくない。


 一先ずこの精霊玉に関してはアキラさんにレポートあげておこう。きっと驚くだろうな。


 そして残りの期間、ムニやコマちゃんと修行したり、リエルさん宅にお邪魔してお茶したり、キョットーの料理屋巡りをしたりして過ごした。

名前 エルザ

年齢 14

種族 人間族

性別 女

職業 治癒術師


体力 23

魔力 80


技能

 神撃魔術Lv4

 初級魔術Lv2

 回復魔術Lv6

 詠唱短縮術Lv1


装備(抜粋)

 ミスリル銀のタリスマン

 銀糸のローブ


 ※79話時点

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