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図書室で2人っきり…

ガラガラガラ…


「お目当ての本はあるかなぁ…」


 私、ちょっと読みたい本があるのです。

 それは宇宙にまつわる不思議な本…


 あるかなぁ?と首を傾げながら図書室に入ってみるとそこには先輩があくせくと動いている姿が見えた。



「あ、先輩なにしてるんですか?」


「ん?あぁ、◯◯か。ちょっと本棚の整理を、な?」


「ふぅん。…これだけ本が在りますから整理整頓するのも一苦労ですね」


「まぁな。ま、コレが図書委員の仕事だし大変でもやらなきゃね?誰かがやらないといけない事だし」


「そうですね…先輩、手伝いましょうか?」


「いやいや〜、悪いよ。階段も頻繁に踏み台昇降する事になるしさ。脚がムキムキになっちゃうよ?」


「2人でやれば疲れも分担できるし、何より先輩、ぶっちゃけ器用さとか素早さ的なステータスが残念な事になってるじゃないですか。あとそんなちょっと手伝う程度の運動で筋肉がつくなら私はもうボディビルダーになってますよ」


「まぁ◯◯は色んな人の手伝い自分から買って出るもんな。はは、ムキムキな◯◯も見てみたいっちゃ見てみた…くはないけど。

ってか器用さとか素早さってゲームの話してんの?幾つなん俺のステータス」


「んー…先輩のステータスは…2ぐらいですかね?」


「…2ってやたら低くない?たはは」


「大きければいいというものでも無いのです。さぁ頭の体操しながら手も動かすのです、はい、コレですかね?」


「サンキュー!…あれ?いつの間に階段の上に…ま、まぁ折角登ってくれたし手伝って貰おう、かな?」



 なんて雑談をしながら楽しく先輩のお手伝いをしていた私だが、今思うと失敗だったかもしれない。

 だってこの図書室すっごく大っきくて背の高い棚に更にいっぱい本が詰まってるから備え付けられたスライド出来る階段を登らないといけないんだけど…



 これってさ、下から見えてるよね?多分っていうか絶対見えてるし見てる!

 ねぇ、女の子は視線に敏感なんだよ先輩?

 そんでもってチラチラみて私が振り向きそうになったら逸らしてるでしょ先輩?ムッツリめぇ。

 …いや、ある意味成功?なのかもしれないけどコレ。



 とかなんとかグルグル考えながら作業してたら私…なんか一瞬意識が…




 …アレ?これって落ちてる?階段を踏み外した?




 あ…もしかして走馬灯ってやつかなぁ…?スローモーションっていうか…




 横目に見ると先輩が助けてくれようとしてる…?ダメだよ先輩、先輩の運動神経じゃ先輩が怪我しちゃうよ?



…意識が

…飛んじゃう

…先輩

…助け

…?

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