「優雅におだてちゃ……」
優雅におだてちゃいけませんよ
優雅に「おだて茶」を汲まれますからね
愚かで単純な貴様たちはね、きっと抹茶かと勘違いして
一気に飲み干しちゃうんだろうけどね
口に入れたら最後ですからね
その口はおだてることしか出来なくなります
挨拶したくても
おだてしか言えなくなるし
社交辞令とか建て前の言葉とかも
全部おだてになっちゃう
だからもう交流関係築くのがむちゃくちゃ難しくなるし
接客とか営業を仕事としている人にはもう大変
その人生が長い長い悪夢だと思うようになる
それだけでない
おだてに変わるのは言葉だけではない
言葉以外も含まれる
たとえば胃腸炎とかになったとして
(これから汚い話に入ります。本当にすみません。)
気分が悪くなってブツを吐くこともあるだろうけど
それも全部おだてに変わる
言葉として吐くだけだから
当然胃の中のサムシングは残ったままで
もう、これもこれで悪夢を見させられるような目に遭う
だからね、おだてちゃいけません
まぁおだてるだけなら勝手ですが(ただし自己責任で)
優雅におだてちゃいけません
優雅に「おだて茶」を汲まれますから
で、単細胞で目先のことしか考えられない貴様たちはね
どうせ焙じ茶とかと勘違いしてすぐに飲み干しちゃいますから
もう、汲まれた時点でおしまいですからね
なのでね、優雅におだてちゃいけないし
そもそもおだてちゃいけません
これは京都に30年間住み続けてる伯母さんから聞いた本当の作り話だから




