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「じょろじょろばない」
ブリキのジョウロを持って砂丘に水をやっていた
砂粒の山でも芽が生えるようにと
しかし大事なことに気づいていなかった
種を撒かなければ芽生えることもないと
全てを理解した時にはもう遅くて
ジョウロを抱えて転げ回って
じょろじょろじょろじょろじょろじょろと
残り水が跡を描いていく
ブリキのジョウロを手放し、砂丘に水をやるのをやめた
砂粒の山で芽が生える訳がなかったと
しかしここでも肝心なことに気づけなかった
種を撒きさえすれば可能性は0ではないと
限りなく不可能に近くとも
それは絶対ではないということを
全てを知った時にはもう遅くて
ジョウロを抱えて転げ回って
じょろじょろじょろじょろじょろじょろと
残り水が切れるまで落ちていった
ジョウロを天に翳し
空から訪れた一つ目の生物に献上した
どうか大切にしていたジョウロが
おいしいカレーの素材となりますように
※この結果、カレーが作られる予定が不思議なスープに変更となったようです




