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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第4章 少女は学園で無双する
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第20話 あとほんの…

28層をクリアしたあと、さくっと29層をクリアした。


29層はトロールに加えて火、水、風、土の4属性の鷹が出てくるのだ。

風属性のトルネードホークはかなりの強敵だ。

火や水の鷹より高速で飛び、見えないカマイタチで攻撃してくる。

危うく後衛がやられかけたのだ。


ただ、土の鷹であるグランドホーク雑魚だった。飛べない鳥なのだ。

大きすぎて空を飛べないし重くて力は強いみたいだけど、動きが遅くて鳥の羽毛なので柔らかく防御力は低い。

かろうじて土弾を飛ばしてくるけど……総合的に言ってかなり微妙なモンスターだった。まあ強いのとセットで雑魚が出てきたら何だか和むからいいんだけど。


たまにこういう謎モンスターがいるなあと釈然としない思いのまま29層をクリアしたのだ。


さあ、30層はボス階だ。

参考資料によるとトロールの上位種が出てくるらしい。


オログ・ハイと言う名前で、巨大な剣と鎧で武装して、トロールよりはるかに知能も戦闘能力も向上しているらしいのだ。


楽しみだなあ。その今までよりはるかに強そうなボスに、更に取り巻きがいるって話しだ。

だから部長たちは装備の新調を考えているらしい。


そのために1週間ほどダンジョンはお休みになってしまったのだ。


火力と防御力、両方を上げたいんだと。

欲張りにも程があるなあと思う。



そもそも私なんてようやくレベルが7になったってとこなのにみんなもう30とかで2個目の職業を取得したりしちゃってまー。それでまだ装備も新調だなんて……もー!


はしたないっ!妬ましいっ!

休む暇があったらトレーニングをしろっ!装備より腕だっ!くそうっ!



「アーシャ様、何をまた興奮してるのですか?」


「先生、何で私のレベルは上がらないんですか!あと、みんながモリモリ装備を更新したりしているのはずるいと思います!」


「それは仕方ないでしょう。種族的にも上がりづらいと分かっていたじゃないですか。同じ経験をしているように見えても、もうアーシャ様にとっては今の階層程度ではそれほど大したことではないのです。だからレベルも上がらないのでしょうね。」


「むむむ。」


「自覚はあるでしょう。それに装備についても今の盾も槍も、中々の物です。ベルレットさんも魔鉄製の上限を超えた一品だと仰っていました。私の見立てでもそうですね。これ以上となるとミスリルでもなかなか難しいでしょう。オリハルコンでも狙ってはどうですか?」


「オリハルコン!どこにあるんですかっ!」


「ユグドラシルの40層以降のボスが時々落とすと王妃様が仰っていました。頑張ってそこまでいきましょう」




40層ってまたひどい話だな。民間のトップのリア充クラウスさんでも35層だったんだけど。


あのリア充はダンジョンが閉鎖になって大騒ぎしている中で調査隊に入り、大活躍。

それにリリーさんとの間に子供まで作っちゃったらしいのだ。

公私共に大活躍ですなあ。リア充っ!爆ぜろ!


ふう。リア充のせいでまた興奮してしまった。

と言うか、オリハルコンがどうとかより、そもそもダンジョン自体が閉鎖されて入れないんじゃどうしようもないじゃないか。私も調査隊に入れてもらおうかなあ。



「先生、私も調査隊に入って40層でオリハルコンを狙いたいです」


「ダメです!年齢制限にも引っかかってますし、ランク的にもダメです。それに調査隊は好きなようにダンジョンを探索する集団じゃありませんよ。まあ少しばかりのおこぼれはあると思いますが」


「ぐぬぬ…うらやましいよおおー!(ジタバタ」


「はいはい。カリナと二人で遊んでらっしゃい。」


「先生まで私の扱いが雑に……まあいいや。私は頑張って在学中に稼いでドラゴン買うんだ。」


「まだ諦めてなかったのですね。それで、部長たちとの狩りでは稼げてますか?」


「ええ!29層まで進んで無事に貯金が1000万ゼニーを突破しました!これをでほんの……ほんの…」


「ほんの9億9000万ゼニーですね。もうひと頑張りですね」



シエラ先生はとてもいい笑顔をこちらに向けてくれている。

そんな金額無理に決まってるでしょおおおおお!いつになるんだよおお!


あ、でも半年かからずにこれ何だからほんの後50年位か。

ほんの50年。ほんの50年……だめだこりゃ。




人間の寿命じゃないから大した事ないよね(震え声

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