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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第4章 少女は学園で無双する
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第19話 冷静でキュートなアーシャちゃん

27層を攻略して28層に入った。

ここら辺から詳しい情報がギルドにも学園にも残っていないのだ。


一応ここのダンジョンはCランクに分類されているし、大昔には攻略した人もいるって話なんだけどあんまり詳しい情報は残っていない。

何せ古いダンジョンだし、ダンジョンの変遷が多くてモンスターも階層をまたいだりすることが多いみたい。



変遷とはダンジョンの構造そのものが入れ替わり、フィールドやら罠やらモンスターの配置やらが変化したりすることだ。

酷い場合は砂漠の階層が海になったり、火山だったところが平野になっていたりと全く違う環境になっている事もあるらしい。全く違うから攻略の準備に困っちゃうんだって。


そしてここ、『アルヘナダンジョン』は変遷が過去に何度もあったと有名なダンジョンなのだ。

モンスターの量が急に増えたり、スタンピードが起きやすくなったりと色々大変なんだってさ。


まずそれを聞いた時の私の感想としては『面白そうなダンジョンでさいっこー!』だったけど、冷静になって考えると『そんなところを学校に繋いだりするなよ!何考えてんだ!』だった。


たぶん一般の学生や保護者はみんな後者の考え方をするだろう。

でもママとパパに感想を聞くと、



『コロコロ変わる?行くたびに新しいダンジョンみたいで面白そうじゃない』


『いいなあ。パパもそんなダンジョン行って見たいなあ。毎回変わったら毎回新しい冒険があるって事だろ?すばらしいじゃないか!』



はい。こういう安全とかを考えないような、とってもダメな大人が学校の目の前に危ないの繋いじゃったんだね。よーくわかったよ。


しかしスタンピードかあ。

今も少しモンスターが多いらしいし注意は必要だなあ。



改めて気を引き締めよう。そう思いながら28層攻略は進む。

トロールは据え置き、武器が棍棒からハンマーに変わったくらいか。

当たらなければどうという事はないね。

それからブリザードホークはボウボウと燃えているインフェルノホークさんに交代。

デビルコングさんは一回り大きくなって岩に加えて木も投げるようになった。あぶないなあ。


やっぱり遠距離攻撃は危ない。

一つしくじると後衛が事故るかも知れないってことで私の標的はデビルコングだ。



「鳥1トロール1コングが2だ!私がコングやるよ!」


「くっ!すまないが頼む!」



やり取りの後、コングのほうへ一直線に向かう。

行きがけの駄賃にトロールの足を槍で払って、トロールの足を止める。

そうするとそこを狙って飛んでくる2つの投石。くそ!案外相手も抜け目がない。


だが私はレベルが7に上がって、鑑定したら盾術を覚えていたのだ。ぬふふ。さあ、その実力を見せてやろう!


一つ目の投石を槍で叩いて地面へ落とし、もう一つの投石は盾を使って先ほどのトロールの居た所を狙って弾く。

見事に足を切られて動けないトロールの頭に当たった!ふっふーん!ざまあっ!


やってやったぜ!と思うが冷静でキュートなアーシャちゃんはこの程度ではなんとも思わない。


むしろ『このくらい出来て当然さっ!』ってな具合に間合いを詰め、更に投石しようとしている右のコングに牽制の魔法を放つ。



「ライトニングボルト!」


「グガガガ!」



右のコングが痺れている間に左のコングを!

今度はでっかい木を投げつけてきた。避けらんない!



「アースウォール!かーらーのー……」



魔力を練る、練る。練る!



「ファイアボルト!」



極限まで凝縮された火矢ファイアボルトは音よりも早く痺れて動けないままの右コングに着弾。そのまま頭に穴を開けて燃やしていった。次は木を投げてくれたやつだ!


哀れな同僚を見てひるんでいるコングへと向かって駆け寄り、そのまま一閃!

ふう。片付いた。あっちはどうだ?


インフェルノホークは処理できたみたいだけど、トロールはまだ残ってる。部長も危ないみたいで、副部長のヒールが何回も飛んでいるのが見える。



「代わるよ部長!どっりゃー!」


トロールにシールドチャージを食らわせる。といっても私のは体重も軽いし盾も軽いから大したダメージにならない。

ドッカーン!じゃなくって、ドン!って程度。でもそこに追加で魔法攻撃だ。



「ウォータートルネード!」


逆巻く水流が私の腕から出る。大量の水の前ではトロールも無力だ。

トロールはそのまま壁際まで押し流され、なおも続く水流で動けない。

ちゃーんすっ!



「じゃあみんな撃つよー」


「「「はい!」」」


「ライトニングボルト!」

「エレメンタルアロー!」

「オーラスラッシュ!」

「ホーリーボルト!」

「ファイアバレット!」

(がう!)

(ぷる!)


何条もの光線がトロールに当たり、焼き、焦がし、砕き、貫き……溶かした。

トロールはタフだけど動きは遅く、機動力を殺して遠距離攻撃をすれば一方的に倒せる。

ハマるパーティーには美味しい獲物なんだろうなあ。


サブタイのネタがもう出てきません。

サブタイ考えるのに30分もかかって結局適当につけることに。

28層攻略中ってしようかと思ったけどこないだ使ったネタなので…

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