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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第4章 少女は学園で無双する
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第9話 テイミング同好会

副部長が倒れるなんてハプニングもあったけど、後でシエラ先生に聞いたところちゃんとダンジョンを攻略するまじめな部活動らしい。

ある程度の強さがないとは入れないそうだが、私とカリナは問題ないんだって。ユグ裏でフラフラしてるだけで実戦経験はあんまりないんだけど。

しかもそのユグ裏すらここしばらく行ってないんだよねえ……





そして翌日に向かったのはテイミング同好会。


テイミングについてはママに連れられて学会に行って以来、いろんな人とお話をしたりする機会がある。

といっても主にキングさんの関係だけどね。


妖精女王イルリーシャ様とも仲良くなった。

エルフと妖精族は元々仲がよかったみたいで、時々訪問してくれていたらしい。


白輝竜に乗って。それを教えておいてよおおお!ってママに言ったら、いつもその時私は屋台でフラフラしてたりダンジョンの中だったりで居なかったんだって。


妖精女王様は卵からそだてて白輝竜に進化したそうだ。その時の飼育のお話を聞いたけど、とにかく魔力がたっぷりと摂れるような食事は心がけたそうだけど、他に何をすれば良いかはよく分からないって。ドラゴンは育つのが遅いからやり直しが効かないし、沢山育てるのも難しいしで気長に行くしかないってさ。


『ハイエルフの寿命ならノンビリ育ててもいいと思いますよ』って言われたけど2段階目の進化をするのに300年くらいかかったって。なかなか厳しい話だなあ。


とまあ、考え事をしているうちにテイミング同好会の部室?についた。

同好会だから会室・・・?部室・・・?まあいいか。


ダンジョン攻略部の時と同じようにコンコンコンっとノックして入室する



「失礼します。1年生のカリナ・イル・ラ・イラーシュです。部活動の見学に参りました」


「1年生のアイーシャリエル・エル・ラ・ユグドラシルと申します部活動の見学に参りましたわ」



ドアを開けると先ほど考えていた妖精女王のイルリーシャ様にそっくりの方が1人だけいた。



「イルリーシャ様?あら?」


「私は妖精女王イルリーシャの娘のエルリーシャです。母からアイーシャリエル様のお話を伺っております。沢山のスライムの育成をされているようですね」


「はい。私のスラちゃんたちはとってもかわいいですよ!」


「私もアーシャ様のスライム牛乳を飲ませていただきたいですわ。母がとっても美味しかったっていつも自慢しているんですの」


「いつでも飲みにいらしてください。出来立てが一番美味しいですよ。」


「まあ、楽しみにしておきますわ」



スラちゃんはあれからまた沢山増えた。話に出てきたイルリーシャ様にもらった白輝竜の鱗を一杯食べさせたスラちゃんは聖属性のスライムっぽくなった。緑のヒーリングスライムとはまた違う。


回復魔法にさらに聖属性魔法を使えちゃうのだ。ダンジョンではすごい戦力になりそう。

そんなわけでイルリーシャ女王様には大変感謝しておりますとも。



「お母様にいただいたう鱗のおかげで私のスラちゃんもすごく進化しました!先輩からもお礼の言葉を伝えて頂けますでしょうか」


「え、ええ。伝えておきますわ。」


「本当ですか!ありがとうございます!あの鱗を食べさせたスラちゃんは聖属性魔法を使えるスライムになりましたんです。大変感謝しておりますと、なにとぞお伝えください。」


「聖属性魔法ですの?どんな魔法ですか?」


「私と師匠の見立てではキュアオールとホーリーボルトです。まだまだもっと強くなりそうですよ!」



キュアオールは状態異常をほぼ全て治すというすばらしい魔法だ。一部の例外はあるが、毒・麻痺・睡眠・混乱・呪いなんかは一発で治る。ホーリーボルトは聖属性攻撃の魔法で、下級魔法だけど一部のモンスターにはすごく相性がいいのだ!



「ほう。スライムでも進化によっては使えそうですねえ。それにしてもアイーシャリエル様のところのスライムは面白い進化をするものが多いですね。牛乳スライムの噂はこの界隈では今や知らぬものはないですよ」


「私のミルクちゃんがですか?そんなに有名ですか?」


「数年前のテイミング学会で一気に有名になったそうですよ?その後の社交界でアイーシャリエル様も有名になったようですが」


「そうですか……?」



ミルクちゃんはともかく私が有名になったんだろうか?あの時何があったっけ?

えーっと、キングさんがミルクを飲んで、おかしな人たちが集まってママがボカボカぶん殴って、キングさんが頑張って治癒して……?あと何があったっけ?



「ダンスですよ。アーシャ様」



カリナがダンスだって教えてくれた。そういえばダンスを踊ったような気もする。


そんな事もあったなあ……



「そうです。社交界でのダンスが話題になっておられるのですよ。ものすごく華麗なダンスだったとか。アイーシャリエル様はお父上と踊られたのでしょう?」


「ああ、そういえばパパと踊りました。でもそんなに話題になっているのでしょうか?」


「なってますよ。アイーシャリエル様自身はご存じないのですね?」


「あんまり……先輩、あと『アーシャ』でお願いします。」


「わかりました。ではアーシャさん?一部の紳士の間ではあの時のダンスが写っている記録水晶がものすごく高額で取引されているようですよ」


「そうなんですか?ふーん?」



そんなことあったっなあ。くらいの感じだなあ。

あの時はすごく楽しく踊れたと思うけど、そこまで大騒ぎするようなものだっただろうか?

でもカリナの反応を見てたら大騒ぎするようなものだったようだ。

でも私にはあくまでふーんくらいなんだけど。パパもニコニコしてたから良かったけどね。


それよりはダンジョンだよ。思い出したけど確かに私はあのダンスの時何かがつかめたような気がしたんだけど、頑張って応用するべく練習していたんだけど、コツを掴む暇もなくダンジョンは閉鎖されちゃって。アレ以降ほとんど私は強くなった気がしないし、ダンジョン攻略だって当然進んでいない。



ママは15になったしそろそろあっちこっち行っても良いって言ってくれてるけど、でも日帰りできるところは封鎖されているのだ。やっぱり泊りがけで行かないとだめかなあ?


でもパパが心配性だしなあ。


うーん、でもいい加減攻略を進めたいからやっぱりダンジョン攻略部かなあ。

というかあっちはシエラ先生がいるし入らないとまずそう。でもやっぱりテイミングも興味あるし、これから色んな子をテイムしてそうすれば攻略の役にも立つだろうし……ぐぬぬ



「それで、同好会には入部して頂けますの?ああ、ダンジョン攻略部と掛け持ちでもよろしいですわよ。私も掛け持ちをしておりますので」


「あれ?そうなんですか?なら、悩まなくってよかったような」



私のこの苦悩は一体なんだったんだ?

まあ言うほど悩んでなかったという説もあるけどね!

遅くなりました

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