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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第3章 少女はダンジョンを攻略する
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第20話 へんなおじさん

いつの間にか14層は終わり、15層へやってきた。

ここは蟷螂さんが出てくるのだ。人間サイズの蟷螂で、キラーマンティスとか言う名前だ。

『キラー』って付いてるんだしたぶん強い。人間なんてスパスパ殺しちゃうのだ。きっと。

強いだろうなあ。命を刈り取りそうな形してるんだろうな!

何だかとってもワクワクしてきたぞー!



「大きい蟷螂はカッコいいし怖そうだね。」


「大きいですよ。大人サイズの蟷螂が空を飛んで飛び掛ってくるのです。そして鎌でバサッと!」


「おお!強そう!……あれ?でも虫の蟷螂は鎌で首を切ったりしないよ?あくまで捕まえて口で食べるんだけどなあ?」



本物の蟷螂は別に鎌で切るから『カマキリ』じゃない。

鎌はあくまで捕まえるだけの道具で、その鎌を使って拘束した対象を口でモリモリ噛み千切るのだ。

当然生きたまま。


首スパッと切られるのと拘束されて動けなくされた後でモグモグされるのどっちがいい?

って聞かれたら切られた方がマシかなと思わなくもない。

だって生きたままモグモグとかメッチャ痛そうじゃないか


そうこうしているうちに第一カマ人発見!



「蟷螂ちゃん発見!よーっしいっくぞー!」


(プル!)



私が行こうと思ったらプリンちゃんが突撃!



「あっちょま……蟷螂は私が……あら?」



あれよあれよと言う間にプリンちゃんは鎌につかまった。

あれまずいんじゃね?



「今助けるからね!ええーい…って、ん?」


「これはもう捕食してますね」


「何てこった。手がはやい」



捕まったんじゃない。捕まえたんだ。

そのまま顔に覆い被さって酸で溶かしながら食べているみたい。

捕まえに来た?斬りに来た?どっちか分かんないけど鎌も一緒に食べてる。

なにこのスライム?ちょっと強すぎない?



(食った食ったプル)


「私の分は?」


(食べたかったプル?ごめんなさいプル)」


「食べたくはないけどさあ、戦ってみたかったじゃん。カリナもなんか言いなさいよ!」


「私はいつもアーシャ様が倒してしまっているのでなんとも。私もたまに戦いたいなーと思うときもあります。特にホブホブ祭りの時なんて一緒に走って戦うところを見て、走って帰ったと思ったらおやつ食べてまた同じコースを走って見学して帰っておわりですからね。アレはなかなか苦痛でした。毎日毎日同じコースをランニングするだけの日々でした。」


「うぐぐ。」



ダンジョンの中とは思えないほど長くはっきりと言うなあ。

あの時は私もあんまり狙ってるのが出なくってイライラしてたんだけど、カリナもストレス溜まってたんだな。ちょっと悪い事したなあ。



「まあ、またミルクパーティーでもしよう。ね?」


「期待せずに待っておきますよ。」


(さくさくボス部屋にいこうプル)


「はいはい。じゃあボス部屋さがそっか」



15層に徘徊するモンスターは蟷螂のほかにはクモと蛾だ。


クモは色違いで水属性のウオータースパイダー。


コイツの水は自分の糸を溶かさない。火クモよりはよっぽど頭がいい属性だ。

さっきの14層から出ていたみたいだけど…記憶に無いなあ。

まあ、火クモは自分で出した魔法で自分の糸燃やしちゃうとか頭悪すぎでしょ。


他にも風クモと土クモが出てくる。

こいつらも糸で作った巣を魔法が破いちゃうことはあるけど、さすがに一回で全部燃やしちゃったりはしないみたい。

つまり、アホは火クモだけだったのだ。


蛾はトキシックモスって名前で鱗粉に毒がある。

たいした毒じゃなく、咳き込んだり気分が悪くなるくらいだけどあんまり長い時間吸うと麻痺から死ぬこともあるらしい。

死ぬ原因は麻痺したところをモンスターに襲われて、というパターンのようだけども。


それから蟷螂さんはあんまり今のところ強くない。

私が倒しても楽勝だし、カリナだって弓でも短剣でも倒せちゃうのだ。


そうやってボス部屋を探して歩くこと1時間程度。

倒したモンスターからちょこちょこと魔石が出るけどそれ以外はなーんもなし。

いつもどおりだねえ。


と思っているといつもどおりじゃないことが起こった。

人が居たのだ。



青白い顔色でおかしな格好をしている。

シルクハットに派手派手なスーツ。それに真っ赤でこれもド派手な杖を持っている。

まるで芸人のマジシャンみたいな衣装だなあ。


とてもダンジョンに来る格好ではない。人のことはあんまり言えないけど。

私達はちなみに派手でもなく地味でもない、いわゆる普段着だ。


勿論高級素材を使ったものじゃない。だって傷ついたり破れたりするかもしれないじゃないか。

市井のみんなも使っている麻や綿の服、色だって黒とか茶色とかの地味な色。


鑑定すると


木綿の服:防御力2

作成者:ラナン



木綿だった。防御力2だって。

カリナの服も似たようなもんだった。防御力も2でおそろいだね。


その普段着に今は私は槍、カリナは弓を装備している。

鎧は持ってないしとりあえず使っていない。

カッコイイ鎧じゃないとだめ!ってママのよく分からない命令もある。でもそれだけじゃなくって、私サイズの子供用のがそもそもない。それに魔力で防御力を高める『鎧』を常時展開できるようになったのであんまり心配ないのだ。


そのうち宝箱からかっこいい鎧が出る!自動でフィットする奴が!

私は見た事ないけど宝箱から武器やら鎧やら魔道具やらが出るらしいのだ。

らしい…のだよ…

出ている人はユグ裏の10階層でも出てる。私が出したのは昔出たナイフだけ。多分アレはゴミだな。



なんだかまた思考がへんな方向にいったけど、おかしな格好をしていた人だけど、モンスターと戦っていたわけでもないし、遠目に見かけただけなのでスルーして通り過ぎる。

ダンジョンの中では知り合いでもない人にホイホイ話しかけるのは一応マナー違反だ。



「さっきの人は変な人だったねえ?」


「誰かいましたか?気がつきませんでした。」


「あんなに変なカッコだったのに?」



私はカリナにどんな変なおじさんだったかを解説した。

派手派手な格好をした青い顔のおじさんだ。

普通に考えればダンジョンにいるわけないじゃんね?


ちゃんと見ろよカリナー!

昼に更新しようと思ったらメンテだったので夜に。

そう、全てメンテのせい。そういう事にしとこ

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