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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第3章 少女はダンジョンを攻略する
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第10話 パーティーでの戦い方


「―――まあドロップして良かったじゃないですか。これで前に進めますしね。」


「はい。ほしいものがやっと出たことについてはまったく文句を言う気はないです。」



お城に帰って夕飯時。

私が複雑な顔をしながら今日のことを皆に報告すると、シエラ先生がなんとも言えない表情で良かったと言ってくれた。


そう。良かったのは間違いない。


私もうれしいことこの上なしだ。

たぶん。



「嬉しいのは嬉しいんですけど。今日の戦いには色々不満がありました。それなのにポロッと出てちょっと複雑と言うかなんと言いますか。」


「気持ちは分かります。短剣での戦いは奥が深いですよ。今までよりもリーチが短くなる分被弾の確率も上がるでしょう。アーシャ様の場合は魔法もあるのですし、それにもっと仲間の力をたよるべきですね。カリナさんはお供として付いているだけに近い状態でしょう?一人でどう捌くかという勉強も良いですが、仲間とどう共闘するかと言うのも大事なことですよ。」


「なるほど!」


「ある程度実力の近い仲間が好ましいです。カリナさんも頑張りましょうね」


「はい。鋭意努力いたします!」


「もうちょっと強くなったらシエラ先生も一緒にさー」


「もうちょっと?へえ、もうちょっとで私と同等ですか……?」



ゴゴゴゴゴとおかしな擬音がシエラ先生の背後から立ち昇っている。

これはまずい。



「イエ、一寸言い間違えました。もう大分強くなったら是非お願いします」


「わかりました。頑張ってくださいね。」


「ママも一緒に行けるくらいに強くなってね?もう退屈で退屈で」


「パパはいつでもいいよ!」


「パパにも頑張って追いつくね。楽しみにしてね!」


「ああ。たのしみだね!」



そのうちこのメンバーでどこかに探索に行ったりしたいなあ。

まあなんだかんだでパパはお仕事があって無理だろうけど。





翌日から私達の探索は6層へと移動した。


1階層の入り口のところで転移珠に念じれば5階層のボス部屋から6階層へと行く階段の途中の踊り場に出たのだ。へえ、こういう風になるんだなあ。


6層に出てくるのは5層のボスだったホブゴブリンとブルーウルフ。

○○ウルフはそのまんまで○属性のウルフだ。

属性の合った初級魔法を使うことと、反属性の魔法が聞きやすいよってくらいで特にややっこしい相手ではない。かな?


シエラ先生にも言われたことだしへんな意地を張るのは止めて、ここからはカリナと共闘でいくぞー!



「がんばろうね!」


「はい。よろしくお願いします、アーシャ様」


(僕もやるプル)


「プリンちゃんも一緒に頑張ろうね!」


「頑張りましょう」


(がんばるぷる!)



6階層は5階層と階層自体の雰囲気はあんまり変わらない。

でもホブゴブリンが複数、それと狼がパーティーとしてあたりを巡回しているのだ。



「第一ホブ人はっけーん!」



私達が最初に出会ったのはホブゴブリン2、ブルーウルフ1のパーティーだった。

仲良さそうなホブコンビとそのすぐ脇を歩くワンワン。


「お散歩かな?」


「剣と槍を持って狼と散歩とはなかなかですね」


(まじめにやるプル)



プリンちゃんが一番真面目だ。

私達もぼんやりしないで頑張ろう。


私達のパーティーの今の装備は、私が槍、カリナが弓、プリンちゃんは…スライム?だ!!



「よし、各自がんばりましょー!いっくぞー!」



勢いよく飛び出した私を追い抜いてカリナの放った矢が剣ホブにささる。

しかも額に。一撃じゃん!


とられた!と思いつつ槍ホブのほうに向かう。


ホブが突いてきた槍を右手でもった槍で捌いて間合いの中に入り、くるりと回した石突で顎をカチ上げて倒れたところをブスッと!


よし!狼は!……と思ったらプリンちゃんが顔に引っ付いて窒息死させてた。

スライムぱない。えげつない。



「思ったよりだいぶ楽勝だったね」


「そうですね。やはり戦いは数ですよ、あに…アーシャ様」


「ん?そだねえ。同じ数なら1対1で負けなきゃいいんだもんね。」



5層までの時なんかは1対5とかやってた。

そうすればちょっと油断しただけで矢や魔法が飛んできたのだ。

危ない事この上なかったからなあ。


そういえばユグドラシル表のほうに昔迷い込んだときはできるだけ1対1になるように、とか工夫してなかったのに戦ってたモンスターは1体ずつだった。アレはなんでなんだろ?まあいいっか。


しかし、1対5とかに比べ、この同数での戦闘の楽なことよ。

分かってたけどやっぱり一緒に戦ってくれるメンバーは大事だな。



「よし、これからもよろしくね、カリナ、プリンちゃん!」


「はい!」

(プル!)


「よしよし。2人とも帰ったら特濃ミルクパーティーをするぞー!」


「おお!」

(すばらしいプル!)



カリナは勿論プリンちゃんもスラちゃん牛乳のヘビーユーザーなのだ。

特濃にして酔っ払うのも最高に素晴らしい、らしい。

酔うというのは大人な楽しみ方らしいけどよくわかんないや。

大体私はミルクちゃんの出した牛乳が普通の牛乳とどう違うのかがよく分からなくてさあ……。


この後、何回か戦闘をして小さな魔石を3個ゲット。

帰りにギルドで売ったら1万5千ゼニーだって。だいぶ儲かるようになってきたなあ。

でもまだまだ。私のお小遣いよりも少ないのだ。もっと頑張って稼いでいい装備を買って、それでもっと強くなっていっぱい稼いで!


よーしがんばるぞー!


以前に表の方に行っていたときは過保護なママが先回りして1対1になるように調整していました。

アーシャが思わぬ方向に行くので苦戦していたようですが……



追記 

入れ忘れてた6階層への転移の描写を追加しました。

階層の移動には階段があり、1階層で転移珠を使うと任意の階層の踊り場に転移します。

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