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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第3章 少女はダンジョンを攻略する
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第1話 冒険者登録


いやっほーう!こんにちわ!みんなのアイドルアーシャちゃんだよ!

いやあ、ついに私も今日で12歳になるんですよ12歳!


待ちに待った。この日を…!ようやっとこの日が参ったのじゃ…!

そう、冒険者ギルドに登録できるのも12歳から。

そして12歳になるとダンジョン行き放題権がもらえるのだ!


面倒な姫様稼業なんかやらずに私は冒険者として生きる!



「だめよ。両立させるのならダンジョンに行っても良いってことだからね?」


「はぁい。」



やっぱりそうか。そういう事言われそうだと思ってたよ。


しかし、こないだの舞踏会は緊張したなあ。

パパとダンスを踊ってる時は楽しかったけど、終わったらいろんな人に話しかけられて返事には困るし、名前は覚えらんないからニコニコしてただけだったし。そもそも前準備が大変だったし。


それに話しかけられてもお話の内容もあんまり面白くなかった。

~~の子孫の何とか伯爵の~

~~を祖先に持つ何たら国の~

~~国国王の何代目の~~~


……ええい!知るかああああ!


だいたいそんな御家自慢みたいな自己紹介から始まる話を全部ニコニコしながら聞いてたんだ。

そしたら次に来るのは私の息子は何歳でうんたらかんたらでって息子の売込みが始まる。

お前も息子もどうでもええっちゅーねん!ってこころのなかで突っ込みを入れつつ、我慢してずーっと聞いていたのだ!


私が作り笑顔で乗り切っているときにカリナは後ろで立ったまま寝ていたし、ママはあちこち渡り歩きながらもしゃもしゃと食べ放題をしていた。


私は頑張ったよね!

そのおかげでもらえたダンジョン行き放題権なのにやっぱり縛りつき。まあしょうがないかあ。


さーて、気分を入れ替えて早速お出かけしないと。

どこに?もちろんダンジョンにだ!



「さて、カリナ!早速ギルドに行ってダンジョンいくよ!」


「ダメですよ。今日はお城でお誕生パーティーです。明日からですよ。」


「何…だと…?」


「ダメです。はい、それじゃ今からお着替えタイムですよー。」



そうしていいようにまた着せ替え人形にさせられ、上品な食事を上品に食べ、パパとダンスを踊らされて私の誕生日は終わった。

もちろんケーキはちゃんといただきました。




~翌日~



「今日こそ行くぞ!」


「冒険者ギルドですね?アーシャ様」


「そうそう。いっくぞー!」



戦場から無事帰ってきたシエラ先生の授業を終え、午後からはユグドラシルダンジョンについにデビューだ!カリナと一緒にまずはギルドに行くぞー。

12歳から登録できる正式会員となるのだ!ちなみに今までは仮会員だった。

別にあんまりできることは変わらないけど、仮会員時代はいくら狩ってもランクが上がらなかった。


さくっとSランクまであげて伝説の冒険者に…って別にランクはどうでもいいんだけど。

Sランクだと他国のダンジョンに好きなときにいけるとかそういうメリットがあるのだよ



ギルドに入るといつもと雰囲気が違うような気がする。なんだ?どうした?



「お待ちしておりましたよアイーシャリエル様。ついに冒険者として正式にデビューですね」


「はい!って、みんな知ってたの?」


「勿論です。我々ギルド員はアイーシャリエル様が冒険者として正式に登録されるこの日を心待ちにしておりました。」



ちょっと鼻息の荒い受付嬢のリリーさんに引き気味で周りを見ると、ニコニコした冒険者のおじさんたちがいっぱいだ。美人でいつもニコニコしてるリリーさんは興奮気味に。普段お酒ばっかり飲んでるケビンさんはやっぱり赤い顔でお祝いしてくれてる。それにもう30階層に挑戦しているクラウスさんもいる。他にも沢山の冒険者さんがお祝いしてくれる。


ケビンさんはともかく他のみんなは普段この時間ダンジョンに行っているのに。



「へへ。みんなありがとう!じゃあ登録をお願いします。」


「はい。ではこちらにサインをお願いします」



一応さらっと中身を読んでからギルド加入の申込書にサインする。

えーっと、内容は、要約すると


・怪我しても文句は言わない。

・街の人にひどいことしない。

・もしものことがあったら街を守る。


……ざっくり言うとだいたいこのくらいか?

それほどややっこしい条件等はなさそう。

ややこしい事をしなければそれでいいって感じ?



「はい。ありがとうございます。一応ギルドに付いての説明を行います。冒険者ギルドの組織はモンスターによる一般人への被害の軽減を一番の主目的としております。人と人の喧嘩や戦争といったことには一切関知しませんので、そちらの事態に付いては個別の判断で動いて頂くこととなっております。ただし、現在はほとんど見られませんが、盗賊等の被害に付いては別問題です。警備機構も一部はかねておりますので、もし犯罪行為や盗賊等を見かけた場合は制圧をお願いします。」


「はい。制圧って、殺さないように?」


「出来るだけでお願いします。それからギルドのランクに付いてですが、F・E・D・C・B・A・Sの7段階となっております。ただし、その他にも名誉会員や特殊なランクは存在します。アイーシャリエル様も例外ではありません。Fランクから始めさせていただきます。」


「Fからね。ボチボチがんばろうか、カリナ?」


「えへ。私は実はCランクなのです。申し訳ありませんアーシャ様」


「はあっ!?」



ガーン!ひどくないカリナ!?

一緒にランク上げとかして行こうと思ってたのに!

やつはこっそりと登録してこっそりランクアップしていたのだ。許すまじ



「裏切ったな!カリナ!」


「いやあ、アーシャ様は私が先輩として指導して差し上げますよ。ハッハッハ!」


「ぐぬぬ」


「まあ、アーシャ様ならすぐランクが上がりますよ。魔石を納品してればそのうち上がりますから」


「魔石で?」



そういやそんなの沢山拾ってたな。ぷちスラ産のだけど

あれどうするんだろと思ってたけどこんなとこで使うのかあ。



「魔石は討伐の証明にも使えます。とはいえ落とすか落とさないかは確率の問題もありますので、何ともいえませんが。後はここにある設備を使って能力を鑑定してそれでランクを決定するという方法もあります。こちらは単純に力だけとなるのでいくら強くてもDランクまでです。」


「じゃあそれを……いや。まあいいや。地道に行こう」


「あれ?いいんですかアーシャ様」


「いいのよ。」



どうせすぐにランクは上がるのだ。いますぐ上げないといけないということはないだろう。

低ランクのうちにしか出来ないことなんかもあるはずだ。たぶん。



「よろしいですか?FランクからEランクへの試験はぷちスラの魔石10個ですよ。どっちにしてもすぐに終わりますよ。」


「じゃあ今もってるの出すよ」



じゃらじゃらっと袋から魔石を取り出して提出する。

何で持ち歩いてるのかというと、私達の冒険にいつも持って行く袋があって、その袋の底のほうにゴミみたいに挟まってるのだ。

袋の用途はおやつや串焼きを入れるための袋だ!大事な袋でしょ?



「はい。それでは魔石を受理しましたので今日からアイーシャリエル様はEランクです!おめでとうございます!」


「「「アーシャちゃんおめでとおおお!いやっほおおおう!」」」


「うわっ!」



ギルドの中にいたおじさんもお兄さんもお姉さんたちもほぼ全員が立ち上がって拍手してくれてる。

なんだっていうんだ!?



「アーシャ様はギルドのアイドルですからねえ。もう何年も通って顔見知りばっかりですし」


「それもそうか。知ってる人ばっかりだね確かに」



ギルドには5歳のときから通っている。ほとんど知らない人は居ないのだ。

最初は王女様!とか畏まってた冒険者さんたちも今や『あーしゃちゃん』って呼んでくれるのだ。

カリナは『馴れ馴れし過ぎます。』とかって怒ってるけどママは『良いんじゃない?』って言ってくれてるしまあ別に良いでしょ。



「おめでとうございます。今後の話ですが、EランクからDランクへと上がるには色々ルートがあります。ダンジョンだとユグ裏10層以上をクリアして魔石を納品して頂くかユグドラシルダンジョンの1層以上の魔石ならなんでも結構ですので、そちらを納品して頂ければ大丈夫ですよ」


「裏の10層かあ。それと表ね。」



表の魔石は前に一回行って拾ってるけどアレは内緒にしておかないと。

裏と表をつなげちゃった話はママに絶対他人には言わないようにって口止めされたのだ。


私はユグ裏の3層までは行った事がある。武器もちのゴブリンがいるところだ。

4層以降はまだ行った事がない。いやあ楽しみだなあ。

それに今回からは私もやりたい事があるのだ。ぬふふ。



「よし、参ろうかカリナさんや!」


「はい。『先 輩』の私が指導して差し上げますよ。手取り足取りね。ぐふふ」


おのれ!調子に乗りやがって!すぐ抜いてやるぞ!


ようやっとダンジョンへまともに通うのじゃあ……

アーシャちゃんは12歳になりました。

人間で言うと7歳くらい?ですね。

幼女と少女の境目が不明ですが、小学生は少女……ですよね?


書き溜めがもうなくなってきたので1日1回更新になると思います。

よろしくお願いします

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