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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第一章 幼女はダンジョンの夢をみる
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第22話 鑑定スキル


プリンちゃんの誘導に従って進む、進む。途中何回か出会ったモンスターは全て薙ぎ払ってきた。

ちょっと舐めてかかって、かっこよく一発で倒そうとした結果赤ムカデに殺されかけたので、以後は思い切りぶっ飛ばすようにしている。

結果としてかなり魔力を無駄遣いしているような気がするけど、まだまだ余っているし特に問題はなさそう。


それにしてもプリンちゃんは優秀だ。


ホイホイと進んでいって、あっという間に階段に着いてしまった。


「プリンちゃんすごいね!」


(ぷる!)


本当にすごい。あっという間に階段に付いてしまった。チラッと登ってみると、さっきの階層より魔力が薄い。つまりここはさっきより一層浅層だってことだ。なるほど。つまりこの能力があれば心配ないな!


「よーし、プリンちゃんのおかげでちゃんと入り口まで戻れそうだね!」


(ぷる!)


「じゃあもっと探索しよう。さっきの階層に戻るよー?」


(ぷる!?)


「れっつごー!」


いやあ、プリンちゃんはこんな特技があったんだなあ。やっぱぷちスラは全モンスター中最弱って言われてるし、気配を読んだりするのがうまかったりするんだろうか?

レベルアップで付いたスキルだろうかなあ?いやあすばらしい。迷子になる心配が無くなったね!


これで安心してどんどん奥までいけちゃう。れっつらごー!


さっきの階層をモリモリと進んでいって、次の階層へ。

ユグドラシルダンジョンの13階層だとすると、次にいるのはトロルやレッドオーガ、ブルーオーガといった大きな人型のモンスターだ。トロルは再生能力に富み、オーガ2種は攻撃力がものすごく高い。私の張っている障壁なんかあっという間に壊しちゃうだろう。でも、この階層のモンスターは遠距離攻撃をしない、所謂脳金で足も速くない。接近されたらものすごく不味いけど、要は遠距離からタコ殴りにしてしまえばいいのだ。


そう思いながら階段を降りる。

そこにあったのはさっきよりは木が生い茂っていない、平原にいくらか木が生えてという光景だった。

モンスターは今のところ見えないし、下の階層への階段も見えない。


「よし、じゃあせっかくだからお供を召喚しようか。ふふ。楽しみだなあ」


カードを使ってみよう!

でもどうやって使うんだこれは?天にかざしてみたり、地面においてみたり。

振ったりペチペチしたり。むむ。これはきっとあれだ。掛け声だ!


「いでよ!赤ムカデ!」


(ぷる??)


何も起こらない。いや、正直この展開は予想してた。

だから恥ずかしくも何ともない。ほんとだし!


(ぷるぷるー!)


「ん?どした魔力出して?」


プリンちゃんは突然魔力をゴーっと放出し始めた。

すると私の持っているカードに吸い込まれて、カードが輝き・・・?

ボンっと煙が出て、赤ムカデが召喚された。


(ぷるー!)


「おお!さすがはプリンちゃん!ぱないっす。まじかっけーっす!」


(ぷるぷる♪)


ほめられてご機嫌だ。

そして赤ムカデはプリンちゃんのところで跪いている。うーん?これってプリンちゃんが召喚したことになってるね?まあいいんだけどね?


「じゃあ、どんどん進むぞー!」


(ぷるる~)

(きしゃ~)


そこからは私は徒歩で、プリンちゃんは赤ムカデに乗って移動を開始する。


平原というのはすばらしい。森とは違って大きなモンスターの位置がすぐに分かる。たとえばあそこ。大きな大きなトロルさんですなあ。


「大きなトロルだね。ムカデさんより大きそう。」


赤ムカデことレッドギガントセンチビートはおよそ3mほどの大きさがあるが、それより大きそうだ。

あんなの倒せるかな?


(ぷる~)


プリンちゃんは止めとこって言ってる気がする。そうしよっか。

トロルは再生能力も高いらしい。ってことはいっぱい撃たないといけない。

魔力も沢山消費するし、それに音で他のモンスターを呼んでしまったりもするだろう。ロクな事にならなさそうだ。


できるだけトロルはスルーしよっと。鈍そうだしわざわざ相手にしなくてもいいだろう。


トロルをスルーして歩くとこんどは赤オーガが見えた。あれもかなり大きい。トロルよりは小さいけど、うーん、2.5mってとこかなあ?


あれは倒してみよう。

とりあえずさっきまでと同じようにやって見るか。


「ウォーターボルト!ウォーターボルト!ウォーターボルト!あ~んど落とし穴!」


3本の水の矢を放つ。そしてこっちへ来た時用に私の目の前には大きめの落とし穴!これがさっきの階層で覚えた安全策!つい自分で作った落とし穴にまた落ちそうになったのは内緒だ!


ドスッ!バシャッ!ズドッ!

3本の矢はすごい音を立てて赤オーガに刺さる。どや!


『グオオオオオ!』


「あっれ!生きてる!」


こちらへ向かってくる。だがそこには落とし穴があるのだよ!ふふんっ!

とか思ってたらオーガは落とし穴を避けてジャンプして私のすぐ側へと飛び掛ってくる。何と!


でも甘いわッ!


「ライトニング!」


空中で炸裂する雷魔法!避けようがない魔法を食らったオーガはそのまま落とし穴へ。

ズボッと嵌った所に追撃の……


「ウインドスラッシャー!」


中級風魔法のウインドスラッシャー。これも魔力込み込みだ。

風魔法は魔力を多くこめると速度と威力が激増する。哀れ赤オーガは首をスパッと切り落とされて消えていった。


『ぱっぱら~』


「うおおレベルアップだああ!いやっほーう!この瞬間のために生きてるなああ!ね?そう思うでしょプリンちゃん!」


そう思ってプリンちゃんを見ると、なんだかおかしなものが見える


「なにこれ?」



名前プリン

種族:レッドスライム

属性:火 

Lv:27

状態:良好


「こ、これはもしや!?鑑定スキルでは!?では!?」


(ぷるー!)


いやったあああ!一番欲しかったスキルじゃん!

慌てて自分を鑑定してみる。




名前:アイーシャリエル・エル・ラ・ユグドラシル

種族:ハイエルフ

属性: 

Lv:4

状態:興奮




うおおお!すげえ!?あれ?でもこれだけ?スキルとかは?

疑問に思いながら赤ムカデちゃんを鑑定!



名前:

種族:レッドギガントセンチビート

属性:火

Lv:12

状態:良好


名無しだ。そりゃまあ名前付けてないから名無しなのかな?

でもやっぱり鑑定しても見られる情報が少ない。もっとスキルとかいろいろあるんじゃないの!?


「あんまりわかんないねえ??」


(ぷるぷるぷる)


ん?うーん、まだ鑑定レベルが低すぎて見れないんじゃないか?って言ってる気がする。多分そう。

まあそういうこともあるよね。頑張って鑑定使っていこう!


1日2回投稿はやっぱり無理でした。ぼちぼち進めていきます。

今後もよろしくお願いします。

ブックマーク、評価をお願いします。やる気が出ます。


思ったより伸びないので色々悩み中です。ザーッと書き直すかもです。やっぱり普通にレベル1からどんどん強くなる的なのの方が分かりやすくて良いかなあと。

アーシャがなかなかレベル上がらないのは種族が種族だからってことで。

まあそれは仕方ないですね。

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