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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第一章 幼女はダンジョンの夢をみる
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第18話 足止め その2

さーて、邪魔なのもあっち行ったし、ちょっと本気出していくぞ


「食らいなさい!ウインドボム!」


風魔法はエルフなら誰でも得意だ。そして私はハイエルフ。どうやら風と雷には特に適正が有ったようで、この2つは中級魔法と上級魔法の発動にも成功している。


ウインドボムは風を圧縮して敵集団の真ん中まで送り込み、そこで全力で爆発させる。

という風属性の中級魔法だが、もう一つオマケを仕込んである。小さく固めたストーンバレットだ。

これを混ぜ込むことによって、爆発した時の破壊力が大変なことになっちゃうのだ。


ウインドボムはオークの群れの中心付近で破裂し、付近の10匹ほどを吹き飛ばして肉片に変え、更にその肉片や所持品がその外周にいたオークを激しく傷つけた。動けなくなった個体もかなりいるだろう。


「まだまだ!フレアミサイル!ライトニング!アース……落とし穴」


フレアミサイルは火の上級魔法、敵前衛に着弾と同時に破裂して熱と爆風を撒き散らす。そして弾け飛んだ相手とその周囲に雷を落とす!そして私は入り口へダッシュしながら土魔法でダンジョンの床に穴を掘って落とし穴を仕込む。


土魔法も苦手なんだよなあ。泥沼を出したり、穴を開けたり壁を作ったりと追いかけてくる敵の足止めには最高なんだけど、苦手なものは仕方がない。

私に出来るのはちょこっと穴を掘ったり低い壁を作ったりする程度だ。


でもこれで少しは時間を稼げただろう。これで……


『ドコに行コうといフのかな?エルフの姫君ヨ』


「なっ……!喋った!」


『オークガ喋るノは不思議かネ?』


話しかけてきたのはいかにもボスっぽい風格を持ったオークだ。

黒い金属製の立派な鎧に同じく黒光りする角の有る兜、そして右手には大槌左手には大盾を持っている。槌と盾も同様の黒光りする金属だ。そしてオークさん本人?も黒い体色である。黒一色のオークだ。


装備も立派だが、そのオーク自身も他のその他大勢のオークとは全くちがう。黒いだけじゃない。

体も大きいし、魔力も非常に強い。魔眼で確認せずとも分かるほど纏う魔力が強いのだ。そして話が出来る知性。やっぱり思ったとおりオークヒーローかオークジェネラルだろう。オークキングは魔王の一人に数えられているが、その右腕と左腕にあたると称されるされる2人のオークが居たはずだ。


もちろん名前までは覚えてないが。


「オーク喋ると思ってなかったものでビックリしちゃったわ。それでね、私はまだか弱い子供なの?見逃してもらえないかしら?」


『ムリだナ。ワタしはキサマを捕縛するよウにとの命ヲ受けてイる』


「へえ、命令?誰にだよ?」


『其レはキサマにハ教エられン。大人しク捕まルなら教エてやっテもよいガな』


「断る。」


『交渉ハ決裂だナ。行け!兵ドモよ』


「「「ブギイイイアアアアア」」」


きったない叫び声と共に青いオークの群れがこちらへ向かって来た。さっきまで前にいた緑オークの奴らと違って色んな武器を持っている。

一般兵じゃないって事だ。ハイ・オークかな?


「フレイムミサイル!」


物は試しだ。さっきのやつらはこれで吹き飛んだけど・・・!


ドン!ドン!ドゴオオオオン!


ものすごい音を立てて着弾。どうよ!


「「ブモオオオオオ!」」


「クッソ、だめじゃん!フレイムウォール!ライトニング!アイスボルト!ストーンブラスト!」


カリナの前じゃ少し猫被って出し惜しみしていたが、もうちょい力出してくぞ!


色んな属性の魔法を打ちまくる。青オークは強い!緑のならホイホイ倒せてたのに一撃じゃ倒せない。炎の壁もあっという間に突破される。もう全力で行くぞ!


「はああああ!ライトニング・ボルトォォォ!」


ドガガガガガガッ!とものすごい音を立てて雷が飛ぶ。光ったと思ったら敵が爆発して音が来る。光速で飛ぶ魔法はこれだから怖い。自分で撃ってても怖い。


さっき使ったライトニングは雷の下級魔法だ。これも光速だが、発動も早く、燃費もいい。だが威力が小さくて音も小さい。バチッとしびれて人間なら動けなくなる。

でも、対人制圧にはいいけど強いモンスターは少ししびれるくらいで中々倒せない。


でもこのライトニングボルトは違う。

光速で打ち込まれる雷の塊だ!これでどや!まいったやろ!


「「ブギ……イ」」


「ふっ。中々の強敵であった」


『ぱぱらぱっぱぱ~』


あ、ついでにレベルも上がった。これでレベル3か。もはやベテランの域かもしれんね!


『キサマも中々ダな。マサかモウそれほどの強さヲ手に入れているトは。ヤはリ我が主の言フ通りダ』


「だから主って……誰なのかな?教えて欲しいにゃん?」


『フッそれは我の口からハ「ライトニングボルトォォォォ!」


再度ドガガガガガガガっと雷が飛ぶ!

今は戦いの最中だぞ!戦いの最中にお話とはおめでたい奴だな!卑怯とは言うまいね!フハハハハ!


モクモクと発生した煙や湯気が晴れると黒オークは普通に立っている。あれれ?おかしいな?ダメージあんまり受けてないっぽいぞ?これはヤバくない?


『フム。ナカナカの威力だナ。こんどはこちらからイって良いか?』


「だめ。絶対だめ。何が起こってもだめ。少なくともちょっと待って欲しいな!」

ダンジョンにあんまり狂ってないじゃん?ってなったのでここらからあちこち修正しながら投稿します。ブックマーク・評価おねがいします

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