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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第5章 少女は一流冒険者になる
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第34話 酷戦

55層のボス戦はココアちゃんとボスライオンのタイマン勝負だった。

そして私は必死に応援していたのだ。



あまりに応援に疲れた私達は……と言うか私は。

55層のボスを倒した後、帰ってメシ食って寝た。


ああん?ボスドロップ?そんなもんあるわけないじゃん!

ココアちゃんも うんのよさ (-)だな。間違いない。

私達のパーティにはほんとに運がいい人がいないなあ。何でなんだろうか。


まあ うんのよさなんかより、ズバリ つよさ でしょ!

ちからとかすばやさとかみのまもりとかかしこさとかそういうのの総合だよね!それからもちろん忘れちゃいけないHPとかMP……って何の話だっけ???



「そろそろ出発ですよ」

「あああ!ちょっと待ってよ!」



おっといけない。

朝食を食べてみんなすっかり準備万端だ。

アルヘナのときは色々あったから最下層付近をノンビリ探索したりは出来なかった。


ダンジョンの最下層付近にはレアなモンスターやレアドロップがある……かもしれない。

未探索の区画とかに宝箱がいっぱいとか!



「ね!宝物庫とかあるかもね!楽しみだね!」


「さすがにないと思いますけどねえ。あっても罠だらけだとか、石ころばっかり入ってるとかじゃないですか?前に箱を開けた人がいたずらでゴミ入れていくとか……」


「そこまで意地悪しないでしょ…?と言うかその発想ないわあ」


「ええっ!そんなに引かなくても!」


「カリナちゃんって時々凄くゲスいよね」


「そうですか?私もそのくらいやりかねないと思いましたけど?箱を開けたら動物の糞が入ってたりとか。」


「むう。」



2対2だね。

カリナがあんまりゲスいとは思ったけどユリアンヌちゃんも負けてはない。

ウン○とは恐れ入ったぜ。でもそのウ○コ箱が役に立つ日もくるかも知れない。まあないな。


そうこう無駄な事を喋っている間にダンジョン前に付いた。

いつもの屋台を冷やかして……冷やかしじゃないな。串焼きもしっかり買い込んでる。


冷やかしの語源は豆腐屋さんが豆腐作りの最中に、お豆腐が冷えるのを待つ間にふらふらと夜のお店のお姉さんたちを見ていたことからきているらしい。私たちはむしろこれから戦いに挑むために体をウォーミングアップしているのだ。


つまり私達は屋台を冷やかしているのではない。屋台を温めているのだッ!


(ワケわかんないプル)


「そうっすなあ。まあどうでもいいことだね。」


それにしてもこっちの串焼きやさんもユグドラシル前のいつものおっちゃんの味に比べれば少し劣るけど、悪くはないのだ。と言うかかなり良いのだ!うまい!


転移前につい串焼きを一本つまみ食いして、そこから56層へ転移!




前回は軽く階段に足を入れただけであんまりよくわからなかったけど、56層は森と沼が多い階層だ。

沼地には魚……ではなく魚人が、森には何なのかよくわからない獣が。

真っ黒だからよくわかんないんだよね。

でも強いかって言えば……そうでも…?いや、結構強いか。



「エルさんそっち!思ったよりはやいよ!」


「わわっ!シロちゃん!」

「がうっ!」


熊4匹と戦っていた私達。

その後方にあった沼からエルさんのところに魚人のバックアタック!魚人は頭が魚で人間の体と手足がある。そして股間には腰ミノのようなのを巻いてある。

総合すると、とっても気持ち悪いやつらなのだ!


そいつらが三叉の槍をもって襲い掛かってくる。

といっても陸上だとあんまり早くない。ヒレの付いた足はどう見ても陸上での運動に適応していないからな。でも一歩沼に入るとかなりの強敵になる。

向こうもそれを分かっていて沼に引きずり込もうとしてくるのだ。

槍だけじゃない。縄みたいなのを使ってくる。

あ、ちがった。縄じゃなくってよく見たら昆布だ!


今戦っているところは沼地から20mほど離れているから、そこまで引きずられるほど間抜けじゃない。でもこの先は沼の中に畦道のようなのがあるだけなのだ。

あそこ通るのやだなあ。



「あの畦道とか通りたくないなあ。何とかなんないかなあ。」


「プリンちゃんに水中を掃除してもらえばどうです?」


「それがあるか……プリンちゃんおいでー」


(もう隣にいるプルし事情も分かってる。うーん、じゃあこういうのはどうプル?)


説明楽で便利だわ。たすかるなあ。と思っているとプリンちゃんは畦道の右側の沼にドボンっと入り、そのまましばらく浸かっていた。


「なにやってるんだろ?水浴びかな?」


「そんなわけは……あ、水位が下がっています!水位が下がってますよ!」

「2回も言わなくてわかるよ!あわわわ…!」

「うわあ、あの沼が…」


「「干上がってますよ!?」」



畦道から見て右側の沼はもうドロドロの底が出てきて、魚人たちがポカーンとしている。

そしてピチピチと魚が跳ねてる。ダンジョンの沼にもお魚さん住んでたんだなあ。


「あ、危ないプリンちゃん!」


ポカーンとしてた魚人たちはプリンちゃんに向かって突撃してくる!あっ!危ない!


『ブボバババ』


なんだかあんまり乙女が出してはいけないようなひどい音がプリンちゃんの口?のところから出た。ものすごい音量で。

うわあ……と思ったら、プリンちゃんからものっすごい水流が放出されている。

そして魚人たちを巻き込み、泥水と魚人たちを遥か遠くまで吹き飛ばしてしまったようだ。

魚人さんたち生きてるんだろうか……


「うわあ…アレってさあ…」


「死んだっていいじゃないですか」


「だっておならみたいな音だし、茶色くにごってるし……色々いやだよ…」


「うぐっ。確かに私ならアレで死ぬのは絶対いやですね」


「うわあ、ウン○で死ぬのはイヤだなあ」

「下痢のときのつらい思いが頭をよぎりますね……」


私とカリナが言わないようにしてたけどエルさんたちはあっさりその一線を踏み越えていった!

そこにシビレ…ないし憧れもない。


(みんなー!ぼくの戦いっぷりどうだったプル!)


「ああ…すごく…かっこよかったナリ…?」

「素敵でした?」

「すごかったね」

「においそうな一撃でした」


(においそう?そのくらいかっこ良かったってことプル??)


こいつっ!気付いてないのかっ……!

うーん、でも見た目も音も気分も悪いけどとりあえず。


「とりあえず反対側もお願い」


(ぼくに任せるプル!)


プリンちゃんは楽しそうに反対側の沼に入り、水を吸い込んで放出した。ブビビビビ!っと。

いやあ酷い戦いだった……



ノリで書いていたら思っていたより汚い話になりました。

まあタマにはいいよね。


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