第24話 テイム失敗…!
ギルドに報告に行ったらそのうち王様から呼び出しがあるかもしれないと言われた。
王様って前に会った事あるザイードさんだよね。そしてお姫様はクリスちゃんだ。大丈夫、ちゃんとおぼえてた。両方知ってる人だし、今回は気楽にいけそう!
んで、そのうち呼び出しがある、ということはそのうちまでは遊んでていいってことだ。
というわけでダンジョンへ。そうだ、ダンジョンに行こう!
いままでのダンジョン攻略では、攻略自体もモリモリと進行していったし、途中でみんな曰く『鬼のシゴキ』をしたお陰でレベルがどんどん上がって大変結構なことだったのだ。
私は普通のことだと思うんだけどなー。
ほんのちょっとモンスターの群を釣って来てみんなに美味しくモグモグとさせただけ、とーっても美味しくレベル上げができるし熟練度も上がるし一石で二鳥にも三鳥にもなる!という素晴らしい狩り方のはずなのだ。
って私の中の知識も、プリンちゃんの知識でもそうなってるから心配ない。
カリナはレベル85、エルさんは67ユリアンヌちゃんは63までレベルが上がったんだって。
んでカリナはいまや上級職のスナイパー様だ。そしてサブに忍者という謎の組み合わせ。
エルさんはテイマーを卒業してドラゴンライダーに。ドラゴンライダーって竜騎兵のことだよね?それって馬に乗ったりするいわゆる『騎兵』から派生する職だと思うんだけど。シロちゃんは身長が私達と大して変わらない、どう見ても乗れないドラゴンなんだけどな。
こっそり乗っかって遊んでるんだろうか?
ユリアンヌちゃんは順調だ。水魔法に偏っていて水魔法使いだったんだけど、猛特訓?の結果4属性に聖と闇属性まで使いこなすウイザードへと無事転職を果たした。素晴らしきかな!ただ普段使うのはやっぱり得意な水属性なんだけどね。
私?ふふん!このアイーシャリエルちゃんは……まだレベル9だよ!!!
何か文句あんのか!?
……しかし、私のレベルは本当に上がらないなあ。
もしかして私だけレベル上限が9までなんじゃないかな。絶対に転職させてやらないマン的な?
「アーシャ様!そっちいきましたよ!」
「おっと!あぶなっ!」
私がボンヤリ上がらないレベルの事を考えてみんなの戦いを見ていると、一体の狼がこちらを襲ってきた。そう、ここは43層。
出現するモンスターはやっぱり動物系でエンシェントウルフとエンシェントサーペント、それにエンシェントパンサーだ。
私はカリナの声に反応して、こちらに流れてきていたエンシェントウルフを槍で捌く。
エンシェントウルフ、つまりはおじいちゃん狼だ。いや、おばあちゃんかも知れないけど。
とにかくお年寄りは労わってあげないと…?
「またへんなこと考えてませんか!?」
「お年よりは労わらないと!とか考えてないぞ!?」
「エンシェントウルフは古代に生きていた犬種というだけで別に長生きしてるわけじゃないですよ!?」
「マジで!」
通りでなんだか野性味あふれる犬だと思ったんだよね。
それならそうと古代の犬だよって名前に……なってたわ。
「だましたな!このワンコロめ!」
「キャイン!」
怒って槍の柄でポコッと叩くと『キャイン』って。くっ…!
「うぐっ!かわいいじゃないか。私が、犬っころごときに……犬……!」
「クゥーン」
「かわいい!はにゃーん!」
やはり犬もたまらん!野生的な瞳!ややごわっとした毛皮!
だがそれがいい!にやりっ!
「アーシャ様!危ないっ!」
「キャーン!」
犬もいけるやん!こりゃ持って帰らねば!と思った瞬間、流れ弾がワンコをベチッ!と。
「ああっ!私のワンコ……!」
「きゅ~ん……」
「大丈夫ですか!?アーシャ様!」
あっちでカリナと戦ってた蛇のウインドカッターが流れ弾としてワンワンに当たってしまった。懐きそうだった私のワンコは哀れ、フレンドリーファイアによって一つの魔石となってしまったのだ。
ああ……なんて事だ……わんこも末に あわむとぞ思ふ……
ん??また変なのが入った。最近は冗談みたいなのも交えてくるのだ。
もう早く追い出したいなこいつ。
私は腹立ち紛れにおじいちゃん蛇を仕留める。おじいちゃんワンコのカタキなのだ!
はあ、それにしてもワンコもいいものだなあ。にゃーにゃーパラダイスの次はワンワンパラダイスもいいなあ!
美人のわんわん調教師も雇わないと!
……いや、私が成長してむちむちプリンの美人調教師になるというのもアリかもしれん!
さっきの子を捕まえられなかった分、どこかで可愛いのを捕まえてしまおう。そしてさっきのこの分までぐりぐり撫で回すのだ。芸もいっぱい仕込まないと!
新たな決意を胸に、可愛いワンワンを探す旅は続くのだった
ワンワンは今のところテイムする展開にはなっていません。
でもそのうち捕まえそうだなあ




