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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第5章 少女は一流冒険者になる
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第5話 無理だからね!



「とりあえず、私は学園辞めて本格的に冒険者になる事にしたから」



私がその一言を言うと、みんなかなりビックリしているようだ。


みんなは突然のことに固まっているけど、カリナだけは『あー、ついに言っちゃったんだ』って顔してる。まあ、うすうす気付いてるだろうとは思ってた。

もちろんパパもママも気付いてたとは思うんだけど、私が大人しくお姫様やって、それからどこかの王子やら貴族のボンボンと結婚して~~~なんてする訳ないじゃん。



そもそも学園自体が貴族たちのお見合い場所みたいな意味もあるのだ。

国営の出会いの場所とでもいうか?いろんな種族の有力者たちだけが入れる学園なんてそんなもんだよね。


各国にそういう若い貴族や有力者の指定が集まる学校のようなところはあるけど、どうも私が聞いたところだとうちの国がいちばんいろんな人が集まるところみたいで。



つまりお見合い的な活動も活発らしい。


パパもこの学園に通っていたから、若い時はイケメンでモテモテでいっぱい遊んでたのかな?と思ったら成績は劣等生で先生方に迷惑をかける一方で、顔と弓の腕だけはいいみたいな扱いだったとか。


だからその情報をトータルで考えるとそこそこモテたんだろうな。

やはりイケメンは爆破すべき。






その点、私は学園ではできるだけ目立たないようにしてきた……つもりだ。

教室からできるだけ外に出ないようにした。


カリナと部活のメンバーと、同じクラスの子くらいしか話さないで、引きこもってミノムシのように生活していたのだ。これならきっと目立ってないはず……と思ったんだけど。


どうも残念ながらお城のほうには婚約の申し込みみたいなのがどっちゃり来てるんだって。

私はまだ人族基準だと子供に見えると思うんだけどな。

全く、ロリコンは死んだほうがいいと思うわ。

やっぱり私はママみたいにボンキュッボーン!なお姉さまがいいなあ。

ってなんだこれ。男もいやだけど女がいいってわけでもないんだけど。また変な思考が混ざったなあ。はあ、もうほんと勘弁して欲しいよ。



勘弁して欲しいといえば、このままお姫様ルートに乗ったばあいだ。

このままのルートで行けばどこかの王子を婿にもらって女王になるとか。それか私がお嫁に行って親戚の誰かがユグドラシル王国の王様になるとか。


私は興味なかったけど親戚っていっぱいいるんだって。パパのおじいさんの甥の孫とか!おばあちゃんの弟のおじさんが元王族で、そこのひ孫とか。もっと遡ってパパのひいひい爺さんの~~~って知らんわ!!誰よ?見たことないぜ!



……とは思うけど別にその人が国を治めるのがこの国のためになるならそれでいいじゃないの。


私は王様になんかなりたいわけじゃないんだ。私は私でやりたい事をやらせてもらおう。

パパもママも基本的にはそれには反対してないみたい。

学園だって仕方なく通わせてるだけみたいだしなあ。




…ってなわけで、やめちゃいまーす発言になったわけだ。





「ど、どうして辞めちゃうんですか!半年前のことが問題になったのですか?」


「いや別に?元々そのうち辞めようと思ってたし。だって知らないこともあんまりないし、どうしても気になったら家でシエラ先生に聞けばいいし。礼儀作法なんか教えてもらっても使わないしー。」


「礼儀作法は大事ですよ!?」


「別にいらないよ。私は冒険者になるんだもーん。ダンジョンを何個も制覇して世界を股にかけるダンジョン王になるのだ!お姫様になるんじゃないんだもーん。」


「まあそういう流れになるとは思っていました」



お。エルさんは読んでたみたいだ。

さすがに分かってるじゃないかー!



「アーシャちゃんにおしとやかなお姫様とか無理でしょ。黙ってればいけるかもとは思うけど、口より先に手が出るタイプだから黙っててもアレだし。口を開かないってのも無理そうだし。」


「なんか猛烈にディスられてない?」


「でも言ってることは当たってます」



なぜか突然激しく罵られているような。

でも概ね言ってることはあたってる。お城の椅子に座って一日ニコニコするなんて絶対無理だよ。

長い話をダラダラしてる人とかいたら寝るか怒るかだ。ニコニコは無理。


あのハゲしばいたろか!とか思っちゃいそうなんだもんね。まあ思ってるけど。



「女王様になるとかどこかの王妃様になるとか無理だよね。ジッとしてらんないもん。晩餐会とかも逃げ出しそうだし、アーシャちゃん付きの侍従長とか半年も持たずに心労で死んでいっちゃうよ。カリナちゃんくらいしか務まらないんじゃないかなあ。」


「つまりカリナは一生私付きのメイドと」


「いやん。一生一緒にいて欲しいだなんて。姫ったら大胆!」


「いや、それはない。」


「仲いいですねえ」


「仲が悪くは無いんだけどね。でも一生私付きはちょっと色々とないなあ。カリナだって好きに遊んでも……いや今も好きにしてるか。」



コイツそういやかなりフリーダムだからなあ。

パパやママに記録水晶頼まれてるって言ってるけど、自分用にも保存しまくってるみたいだし。


えーっと、話がだいぶそれたけど。



「とにかく、現実的にお姫様とか王妃様は色々無理だから。そういう意味でも冒険者かなって。無理だと思うでしょ?」


「ええまあ」


「無理ですね」


「無理そうですね……」


(絶対無理プル)



一人くらい大丈夫って言ってくれてもいいんじゃないかな??

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