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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第4章 少女は学園で無双する
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第54話 一部解放

昨日は更新できませんでした。申し訳ない。

家族がみんなインフルで私も体調がとても悪いです。そして更新してもいつもよりさらに短いというね

「コアちゃんいっただきー」


やってやったぜ!ってな感じでコアに接触した私は真っ白な空間にいた。

なんだか前にきたことがあるようなないような気がする不思議空間だ。


目の前には光る石版がある。いや、石版じゃないな。良く分からない材質で出来ている光る物体だ。

試しに触ると文字が浮き出てきた。






―――おかえりなさい



「お帰りってはじめてじゃん??」


良く分からないことを言う良く分からない奴だ。そんな認識だった。

うーん、やっぱり前にきたことがあるんじゃないかな。なんとなく見覚えがある。


コレをなんだか弄繰り回していたような……どうするんだっけ?

良く分からないままツンツンしてみる。

なんだか触っても触らなくても動いているみたいだけどなあ?






―――エラーが発生しました。

接触したコアが新規ダンジョンコアではなかったため、復帰に至るマテリアルが不足しています。




―――暫定的に一部の解放処置を行います。




エラー?一部の解放?何言ってんだこいつ??

もしかして私が触ったからどこかぶっ壊したかな?



ってか暫定的にって何だよ。

おいちょっとやめろ。なんだか嫌な予感がするぞ?



とーってもヤな予感を感じてその場から離れようとした次の瞬間、私は頭から、いや体の何処でもない何処かからの悲鳴を感じた。


それはとても冷たく、すごく暖かい。嫌悪を抱くほど素敵な……懊悩と愉悦だった。



「あああああああ!気持ち悪いいいいい!」



相反する感情を一度にたっぷりとプレゼントされ、私の意識は沈んでいった……











……気がついたときにはだいぶ時間が経っているような?いないような?

お腹がすいた気がするけど、そうでもない。

なんだか不思議だなあ。


そもそもここでは体も何も……あれ?ここ何処だっけ?



そもそも俺は―――あ、いや私は?

あれ?俺だろ?私?あれ?


俺はあの時彼女に助けられて、なのに結局何も成し遂げられずに此処に―――


―――此処に?それに彼女?なんのことだ?



俺は此処にきて、なんだか色々選べって言われてめんどくさくなって…夢だと思って適当に選んで……


そして……






そうして私はお姫様になった。


私の両親はいい人だったし、姫様稼業は面倒だったけど嫌じゃなかった。

カリナはアホだけど意外と使える奴だった。

先生は厳しいけど愛情にあふれていた。


こう考えると出会った人はみんないい人ばっかりだったなあ。


そうだ。今までの姫様をやっていた人生はいい人生だった。

こんなに恵まれた、好き勝手やらせてもらった人生はそうないだろう。



少なくとも俺の昔のような―――なんだっけ?思い出せない。

一部の解放とかなんとか言ってたからなあ。


まあなんにせよ、やらないといけない事はわかっている。まずはダンジョンコアだ。

俺の元の記憶と能力を取り戻さないと。

取り戻す?コアを得れば取り戻すことが出来るのか?良く分からないな……



だが俺は……いや、私は。


どうやら私は能力も記憶もほんの少しは取り戻せたようだ。

まだかなり混濁しているがいずれはハッキリしてくるだろう


……とにかくその後はもっと沢山、できるだけ早く取り戻さないと。

そのためにはもっとダンジョンに。今のマテリアルじゃ全然足りない。もっと難易度の高いダンジョンを。誰も到達していない階層の、誰も踏破したことの無いダンジョンを私に。



取り戻す。

―――俺を?いや、私を?―――それだけじゃないはずだ。



まあいい。とりあえずは―――



外に出て―――蹴散らすだけだ。


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