第36話 40層攻略!
投稿遅れました。金曜は投稿できない日がちょいちょいあるかもです。
ムカデちゃんがケンカはダメだって言うから仲直りをして、私達は36層へ入った。
そうだね。ここからは油断しちゃいけない。ケンカしたまま、連携の出来ていないまま踏み入っていいところじゃないんだ。
モンスターの数は下層に行くほど増えていっている。
そろそろ上級魔法ぶっ放しするだけじゃ倒せなくなりそうだし、音で余計に集まってきそうだ。
と、いうわけで36層からは隠密フル活用でコソコソしながら進む事にした。
36~39層に出現するモンスターは今のところ4属性色々混じった動物モンスターたちだ。
ヘビ、鳥、牛にイノシシや馬のようなモンスターも追加されている。
それに所々に人型モンスターも。何だか色々混ざってきたぞ。
「うーん?予習ではいちおう39層までは動物型ラッシュみたいなんだけどなあ?」
(下の階層から上がってきてるんじゃないプルか?)
「ああ。スタンピード中だったっけそう言えば。」
(忘れてたプル?相変わらずなかなかひどいプルなあ。)
「相変わらずってどういう意味よ!」
(どうせダンジョン探索が楽しくなってきて地上のことなんてどうでもよくなったプル)
「うぐっ!や、やだなあ。そんな事無い…よ…?」
いやだなあ。私が地上で頑張ってるみんなのこと忘れるわけないじゃない!
ほんのちょっぴりしか忘れてないよ…?
プリンちゃんの疑いの視線を受け流して先へと進もう。
私は悪くない。攻略しないといけないんだからしょうがないよね。
そういう事にして進む。進む。
時々はぐれてるのを倒してみるけど、この階層にいるモンスターはまだ余裕っぽい。
というわけでさくっと40層へ。
40層のボスは……サイクロプスさんだ。お久しぶりっす!
サイクロプスさんはユグドラシルダンジョンの15層のボスをしていたお方だ。
いやあ懐かしい。その節はどうも!
サイクロプスさんが40層にいるってことは、ユグDの15層≒アルヘナの40層ってことなんだろうなあ。ただまあ取り巻きがいるんだなあ。あの時と違って。
取り巻きとして出現したのはなんと30層のボスだったオログ・ハイさん。
ボス1取り巻き1という構成…はいいんだけど、なんというかちょっとバランスおかしくない?
さっきまでボスだったのにもう取り巻きのザコ役でいいのかアンタは!
ボスのプライドは一体どこへやったのだ!
「プリンちゃんオログさんよろしく」
(分かったプル)
スライムとトロールはすごく相性がいい。
『超強いトロール』のオログ・ハイさんだって相性はいいままなのだ。
そして抑えてもらっている間に私はでっかいのを。
そして私は9歳の時にサイクロプスさんを倒している。つまり余裕!
昔は魔法連打で倒した……というか魔法連打でしか倒せなかったけど、あの頃の私とは違う!
私の成長というものを見せてやりますよ!
その相手のサイクロプスさんは前に倒した奴より少し大きいかな?
高さは…10mくらい??わかんない。
距離ならなんとなく目分量で測れるけれど、高さってピンと来ないよね。とりあえずでかい!お城の2階くらいの高さだ。だからってそれが正確に何mあるかはわかんないよ。
倒し方は前と同じでいいだろう。
足を削って倒す→立てなくしたところでボコボコにする。
OK、完璧だ。
我ながらあまりの知能の高さにクラクラするね。
かわいくって強くって頭がすっごくいい。ソクラテスみたいだねってやつだ!
よーしいっくぞー!
「おりゃあああー!」
「グルアアアアア!」
真正面から声を上げて突っ込んで行く!当然サイクロプスさんもそれに反応して来る。
槍で攻撃!……と見せかけて。
「よっと」
「ウガ?」
ドコンッと棍棒を空振りしたサイクロプスちゃんの後ろに回りこんで、か~ら~の~
「どりゃあああ!」
膝裏、踵、足の指。
とにかく足の痛そうなところを槍で突いて殴って刺して斬って。
「ギニャーーー!」
「ふーははー!」
ブスブスザクザク刺して斬って突きまくる。
「グルアアア!」
サイクロプスがプンプン怒って、こちらを殴ってくる。ヒョイっと避けて突いて斬って。
蹴って来ても殴っても避けて突く。延々とその繰り返しなのだ。
はい。5分もせずに膝と踵は無事壊れました。
後は作業だね。
ボコボコボコボコドガドカドカドカチクチクチクチクっとやって。はいお疲れさんっと。
プリンちゃんの方は…うん。見なかった事にしよう。
哀れオログさんは体をプリンちゃんの体内に包み込まれ、再生する端から溶かされていくのだった。
うう…グロい…
『ソクラテスみたいだね!』は昨日の昼にネットで見かけた『モテる女のさしすせそ』のネタです。
さすがにそれはないやろと。




