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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第一章 幼女はダンジョンの夢をみる
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第11話 シエラ先生の特別レッスン その2


「さて、ダンジョンそのものについての考察は横においてですね、次はレベルアップについてです」


「おお!私も昨日レベルアップしました!」


「おめでとうございます。先ほどチラッと言いましたが、レベルが上がればあらゆる身体能力が上昇する、と言われていますが……どうですか?自分で分かりますか?」


「いえ……全く。全く変わったような気がしません」


全く自分じゃ分からない。どこか変わったような気がする?と聞かれると、いいえ!ってはっきり答えちゃうくらい何処も変わってないし、背も伸びてない!


まじめな話、特に筋力が強くなっただとか魔力が強くなったとかって感覚は全くない。

あれが本当にレベルアップだったのかも分からない。勘違いだよ、と言われればそうなのかなと思う。そんな状況だ。


「ふむ、しかし私の見た所アーシャ様はほんの少しレベルが上がっていますよ。レベルアップとはダンジョンへの順応だと言う研究者もいます。そして不用意に順応が進みすぎると、ダンジョンに取り込まれて帰ってこれなくなるともね。実際の所、ダンジョン深層の魔力に慣れてしまうと外の環境がつらく感じるケースは沢山報告されています。」


「順応ですか。ダンジョンに慣れるだけならいいと思いますが?」


「慣れるだけならね。深層に慣れきってしまうと、だんだんと地上に帰るのが億劫になり、ダンジョンの中で暮らすと。そうすると行き着く先は廃人であったりだとか、あるいはモンスターのようにダンジョンにはいったものを襲うというケースもあるそうですよ。」


「それはちょっと困ります。私はママとパパの子供をやめる気はないですよ?」


「もちろんです。心配せずとも表層ではそういうことは起こりませんよ」


そうなんだ?じゃあとりあえず心配ないか。

あと、聞いておきたいことはと言えば……


「レベルアップしたら何が強くなったとかっていうのが数字で見られるようになるって聞いたんですけど、どうやったら見られますか?」


「ギルドにもあるはずですが、解析用の水晶があります。でもアーシャ様にはあんまりお勧めしません」


「何でですか?」


「恐らくですが、ギルドの水晶では測定が困難だからです。あそこはある程度ダンジョンに順応した者の順応の数値を測定するように出来ていますから、アーシャ様のように地上で鍛えてあって、ダンジョンにちょこっと行っただけみたいな方の測定にはあまり向いていません。」


「ふーん?そういうものなんですね?」


「そうなのです。初心者のうちは気にしなくっていいってことですよ。どうせ、アーシャ様はこれから色んな魔術や武術を覚えますから。今のうちに測定しても特にメリットはありませんよ」


「なるほど。」


わかったようなわからないような。

とりあえずギルドに行けばレベルやらスキルやらを測定してもらえるらしい。でも別にやんなくていーよってシエラ先生は言ってる。興味はあるけどそんなの気にするよりもっと頑張って訓練訓練ってことかな。よし、今日もがんばらないと。


「その意気です。本日からは武術の訓練も少しづつ始めましょう。」


「おお!剣とか槍とかですね!」


「そうですが、アーシャ様はハイエルフなので弓をやりたいのかな?と勝手に思っていました。と言っても今のままだと筋力不足で強い弓は引けませんが、子供用の弓で良ければ用意しますよ?」


「弓より剣がいいです。ママと同じように」


「剣もまだ筋力が足りませんので、打ち合いなんかは難しいです。体に過剰な負荷がかかるようなことをした場合、不足した筋力を魔力で補うようになります。短時間ならいいのですが、いつもいつもとなると筋力にも魔力にも負担がかかりすぎて怪我をしたり成長が遅れたりということが起こってきますよ。もっとしっかり体が出来てくれば魔力を筋力を掛け合わせて強大な力に変える事もできますけどね」


「そこはダンジョンのレベルアップで補っちゃダメなの?」


「それは止めておいた方がいいと思いますが。レベルアップするためには今より深層へと行くわけですし、色々と危ないです。無理をせずにゆっくり大きくなるしかないのでは?」


結局そこだ。

私の体は何時までたっても大きく育たない。ハイエルフって実は損してるんじゃないか!?


「やっぱりそこかあ。ハイエルフってなかなか大きくなれないですよね」


「それは仕方ないことですね。その分寿命が長いし、魔力も豊富なのですから。少なくとも普通の人族よりは遥かに上位種だと言って差し支えないでしょう。それでも効率的な訓練をしないとなかなか強さは手に入りません。魔力の扱いももっと上手になって、魔法だってもっともっと自由に操れるようにならないと」


一朝一夕で強くなるなんて事は土台無理だったのだ。

あきらめてお勉強に戻ろう。


その後は普段どおり座学を行い、続けて外に出て素振りを行った。

素振りのキレが少しよくなったんじゃないかと言われたけど、あんまり自分で差があるような気がしない。レベルアップの影響か、それともただ単にスライムとテントウムシを撲殺して度胸が付いたから?わっかんないなあ。


スライムと言えばプリンちゃんだ。

できるだけ積極的に育成しよう。私の体はすぐには大きくならないけれど、スライムは多分ドンドン強くなれる素質がある、とおもう。モンスターは進化するって言うしね。そういえばその辺の事もじっくりと教えてもらいたいなあ。次回の特別レッスンはモンスターについてにしてもらおっと。

それまでに頑張ってプリンちゃんの育成だ!

レッスンその②です。定期的にレッスンという名の説明回が挟まる予定

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