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深窓の令嬢はダンジョンに狂う  作者: 吉都 五日
第4章 少女は学園で無双する
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第29話 可愛いニャンニャン

回復魔法の授業の後はいつも通りの部活動でダンジョンに……

と思ったけど、部長のマントがまだ修理中なので、ダンジョン部の私達のパーティーは休憩中。というわけで私とカリナとエルさんのひっさびさのテイミング同好会の時間だ。


テイミング同好会は部活動の時間に果たして何をやっているのか。

それは……



「ぷわあああ。かわいすぎだよおおおお」


「ふわわわ!たまりませんねえ!」


「アーシャ様、こちらのも最高ですよ!」



私達は何をしているのか?

まあ、記録水晶できゃわいいきゃわいい子モンスターちゃん達を見ているのだ

世の中にはモンスター牧場なるところがある。


そこでは生まれたてのチョーかわいいモンスターちゃん達を記録し、その動画を顧客に流す。

するとその顧客は可愛さにメロメロになって牧場の言うがままについ買っちゃう。

というなんともえげつない作戦だ。


ずるい。卑怯だ。汚い。これが大人のやりかただ。


今、私の目の前では破廉恥極まりない全裸のニャンニャンやワンワンによるふにゃふにゃキャンキャンゴロゴロと遊ぶ姿が……

そんなん欲しくなるに決まってるじゃないかああああああ!


「はわわ。かわいい!かわいいね!」


今水晶で見ているのはかわいいかわいいシルバーウルフの子供だ。


銀の毛並みがふっかふかでコロコロと転がって、母親ときょうだいとじゃれあったりペロペロしたり。おっぱいにむしゃぶりついたりしている。ふわわ、たまりませんなあ!



「いいなあ。ほしくなるなあ。ワンワンもたまんないなあ」


「でしょう?ですがそれだけではありません。こちらを」


「むむっ!これはまた、たまりませんなあ。げっへっへ」



エルさんが新しく出した記録水晶からは、なんときゃわいい猫……いや、サーベルタイガーの子供かな?


とりあえず猫科の子供だ!メチャメチャきゃわいいのがうにゃーんではにゃーんなんですよ!

それが3匹でくんずほぐれつ……勿論全裸だ。全裸の雄と雌がくんずほぐれつなんだよ。卑猥すぎてもうよだれしか出てこない。


「うにゃあああ!私もニャンコが欲しいニャああ」


「落ち着いてくださいアーシャ様!子犬はどうするんですか!」


「子犬も欲しいです。すごく。(真顔」


「もうスラちゃんたちで『アーシャパラダイス』はいっぱいなんじゃないんですか?」


「大丈夫。私の限界まで魔力を突っ込んで拡張する。いや、してみせる!」


「そんなにがんばる所じゃないですよ…?」


「いや、ここは全力を出すところだよ。むしろ今頑張らずにいつ頑張るのかってとこだよ。」


「そんなもんですかねえ?ところでこちらの子猫さんは一頭30万ゼニーと書いてありますが?」



30万!?

こんなかわいだけで他に何の取り得もなさそうな子が!?



「たかい…でもほちい…れふ…」


「お金最近は結構稼げてますからねえ。」


「うぐぐ。でもがまん。我慢する……」



私は断腸の思いで我慢をする宣言を。だがそこでなんとも言えない一言が



「実は私…買ってしまいましたの…」


「「え!???」」


「エ、エルさん??何を?買ったの?かな??」


「その…ネコさんを……」



そういって私に『フェアリーパラダイス』の中身を見せてもらった。

そこには『にー!にー!』と鳴く縞々模様のモフモフが。



「はわあああああん!」


「に゛ゃっ!」



あまりの可愛さにおかしな声を出してしまったのでネコさんはビックリして逃げて行ってしまった。

でもあれは間違いない。あれは……!



「さっき見た子ニャンコだ」


「でへへ。見た瞬間これだって。」


「衝動買いしちゃったんですね!でもアレは分かるわあ。」


「おいでー。おいでートラちゃん」


「「トラちゃん!?」」



トラ柄の猫 (まあサーベルタイガーなんだけど)に『トラ』ちゃんってアンタ。

なんってそのまんまの名前だ!

いや、白龍にシロちゃんって名前つけてたときから感じていた。

エルリーシャさんに名前のセンスは……ない!


控えめに言っても全く無い。これはひどい。

でも……こっちの方もひどいくらい可愛いわこの子ニャンコは!


「はわわ。可愛すぎ…!くっそう!私も欲しい!」


「買っちゃえばいいじゃないですか。この子の妹がまだ売れてないはずですよ」


「よかったですね。アーシャ様」



あんまりよくない。益々買わずにいられなくなったじゃないか!

うぐぐ。でも…でも…

よんで頂いてありがとうございます。

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