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恋愛の定番「朝の人」

《ふはっはっはっはは!!

皆がキョトンとしている!!

俺のメンタルがいかれそうだぜ。》


なぜ俺がこんな事をしたかはいつくか理由がある。

まず第一の理由学校の闇組織リア充撲滅隊があるんだが、

俺はその副会長であり先輩から見込まれてこの座についている。


そしてラブコメ定番の「朝出会った人!」などとインパクトのある

セリフを吐いて恥を晒しヒロインの顔が真っ赤になってしまう。

そんなベッタベッタのラブコメ展開が起きる可能性を考慮して今日出会った

伊東留依と加藤白と氷河久瑠を見張っていたら案の定

朝にパンを咥えながら走ってた伊東留依が席を立ち何か叫ぼうとしていた。


《だが遅かったな!

俺の観察能力はもう世界最高と言っても

過言ではないぞ》


今では席に座り静かに俺を睨んでいる様な気がするが気のせいだ。

どうにかラブコメを回避した俺は次の会話を考える。


どうするラブコメなら留依が叫んで先生が仲良さそうだなとかなんとか言って

隣にするんだが…………


「先生!俺もっと話たいからさ席が隣が良い!!」


そうして俺は黒い生徒帳見たいなものを先生と隣の席の男子にチラつかせる。

そしたら先生と隣の席の男子が戦士のような顔をし不敵に笑う。


「そうだな、仲が良さそうだから隣の席の門司が留依の隣が

あいつの隣で良いか?」

「いいですけど…………自己紹介まだですか?」

「おっと、そうだったな、おい!インパクトが強いんだよお前!

危うく自己紹介を忘れるところだっただろ?」


そして俺はみんなに笑われたがどうにかラブコメを回避させることができた。


「俺の名前は佐藤 健治(さとう けんじ)親の事情でこの学校に

転校しました。みんなと仲良くしていきたいのでどうぞ話しかけてください!」


そして俺は裏のクラスライングループに『佐藤健治 危険』と

送信した。


そうして無事にラブコメ系主人公の事佐藤健治が俺の隣の席に

なったんだが。

休み時間に質問攻めにあう。

これは計画通りだが問題はこの後だ。


「ちょっと話があるから

健治君狩りていいかしら?」


俺達が楽しく話している所に割り込んできたのは

氷河だ。

やはりな来ると思ってたよ。

朝のお礼を言いたいのだろう?

ツンデレ風に…………しかも昼休みに呼びかけるとは余裕を持って

謝ってあわよくばきゃきゃうふふの展開を期待してるんじゃないのか?

氷河、このムッツリスケベが!!


「あぁ、良いが、すまないみんな呼ばれてるみたいだから行くは、」


健治は申し訳なさそうに氷河の後をついていった。

ここで止めるものなら氷河がクラスで虐められててそれを助け出すルートが

出るから駄目だ。

あの天下のラブコメをぶっ潰すにはもっと慎重にならなければ。


と、言うことで俺はすぐさま裏ライングループで

発言する。


『対象、佐藤健治現在ラブコメ進行中、繰り返すラブコメ進行中

現在は氷河久瑠と接近しており。

大変危険な状態、手の空いてるものは学校裏庭

何故か常に空き教室、体育館倉庫、

随時、健治の居場所を伝える。

各自場所につけ!!』

そう投稿するやいなや、すぐに14の既読が付き

全員が『( ̄▽ ̄)ゞラジャ』と返信する。


組織の団結力に俺は涙しそうだ。



そうして俺のラインのやり取りを見せよう

『健治と氷河が空き教室の方向に行ったぞ!

援護しろ!

それと廊下に死角がある。

そこでラブコメされたらひとたまりも無い!

誰か援護を!!』

『俺が空き教室でカラオケをしています、ですが死角の廊下が、、、、』

『任せろ!俺が中二病の振りをして

廊下にいよう!同級生の恥ずかしい姿を見せて

気まずくするんだ!』

『体育館裏に行ったぞ!!

あそこは死角も多くラブコメの為にある場所だ!!

作戦名・かくれんぼ!!

四人くらいで死角になりやすい所に隠れ

後の一人は鬼として状況に応じて邪魔をしろ』

『『『『『( ̄▽ ̄)ゞラジャ』』』』』

『ヤバイぞ!自暴自棄になって廊下で事を済ませようとしている!!

緊急だ!近くにいる奴は緊急作戦、鬼ごっこからの偶然を装って

話に割り込め!!』

『( ̄▽ ̄)ゞラジャ』

『結果報告だ。

どうにかラブコメを回避、

氷河は「何にもない!!」と怒り気味で去っていった。

そのまま健治は我が組織の構成員と雑談で盛り上がり

何事も無かった


そして今日は緊急会議だ。

健治の家を突き止める役兼道路でラブコメになりそうになった時に

体を張る役以外は絶対参加だ。』


俺の重荷がズッシっと乗った気がする

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