お!俺は見た!!
俺はただの高校生だ。
しかもオタクと言われる趣味を抱え自分がオタクと言うことに
誇りを持って生きている。
しかも俺は常日頃異世界に転生する妄想や
美少女のピンチに遭遇し華麗に助ける妄想
自分の学校がテロに巻き込まれた時の事を真剣に考えたりする。
高校生になってもこんな妄想をするのはガキだって?
ほっとけ!
だが、現実はそんなに甘くは無い。
都合の良いように美少女が絡まれてたりする訳無いか
とそんな自嘲じみた事を頭の中で考えていると
「止めて下さらない?」
氷のような声が耳を刺す、振り向くと我が校の隠れアイドルの氷河 久瑠だ。
「いいじゃん、いいじゃんちょっとだけ俺と付き合わない~」
「楽しい事しようよ~」
チャラ男達ががまさに漫画に出てくるようなテンプレ極まりない
言葉を喋りながら氷河を口説こうというのだ流石の俺もびっくりだ。
「そのような低俗な誘いをするなんて、しかもそのナンパが成功するなんて考えも低俗なんですね」
なぜ隠れアイドルなのか言ったことなかったな。
このようなお嬢様気質な性格のせいで周りの女子からかなり嫌われて
いるんだ。
しかも、男を蔑む癖があるためたびたび暴言がひどくなる
氷河の言う通りなら男子は道具らしい。
でも氷河ファンはかなりいる。
それでもめげずに声をかけるチャラ男がついに手を掴み実力行使に出た。
「ねえいいじゃん!気持ち良いよ~」
やべ~、どうしよう!絡まれちゃってるよ!
え?俺?俺は真っ先に離脱したさ!
妄想で助けるのはいいが軟弱オタクがあんな怖いチャラ男を助けるなんて出来るわけがない
みんなもそうだろう?
どうせクラスが同じだけの全く関係のない女子が絡まれたりしてたら
助ける奴は本当の正義感を持ってる奴何だろうな。
「止めてあげなよ、彼女嫌がってんじゃん」
「あん!なんだ!!俺とやるのか!」
「へへ、俺達が先に貰ったんだ手はださせねえよ!」
「手、放してあげなよ」
《ふおおおおおお!!
なんだ!なんだ!!
まるでラブコメ系主人公のようなセリフを喋りながら
登場した奴がいるぞ!
頑張れ~~!俺は応援することしかできねえぞ~!!》
「なめんな、坊主!!」
《体格の良い方のチャラ男が殴ったぞ、
もろに腹くらったくないか?
やばくね?》
「手放したね?」
謎のイケメンは全く動じずにそう言い放った
《かっけえええ!!
なんだ!絶対主人公だ!あいつ絶対主人公だ!!》
たじろぐチャラ男は興ざめとばかりに
振り向き
「おい、帰るぞやる気失せた」
「おい、いいのか?」
「早く帰るぞ!!」
そのままチャラ男は帰っていった。
「大丈夫か?」
謎のイケメンは氷河に手を伸ばし安否を問いかける。
手を放された瞬間に転んでしまったようだ。
だが伸ばされた手を叩き、一人で立ち上がる。
「助けてくれなんて言いました?
余計なお世話ですから止めてくれません」
《ふぁ?氷河それはないだろ!
せっかく助けてもらったのにありがとうも無いのは
失礼じゃね?》
謎のイケメンは優しく笑いかけ
「大丈夫そうだね」
《ふおおおおおおおお
イッケメンンンンンンン!!
あいつの心は海みたいに広いんだろうな~
友達になりたいぜ!》
そう言った後走り去ったが俺は見逃さなかった
あいつ!俺たちの制服着ているぞ!
追いかけろ!!!
学校
あいつやべ~よ、
何もんだよ。
あいつ間違いなくラブコメ系主人公だ。
あの後ついていったら何故かパンを咥えながら走ってた
クラスの数少ない美少女の伊東 留依
クラスのいや、学年で一番人気のアイドル加藤 白
が木から降りれない猫を助けようとした時、足を踏み外した白を華麗に助け
ついでと言わんばかりに猫も助けたんだ。
尊敬の意しか無い。
でだ、問題はこれからもしだ、もしこの世界がラブコメになったんだとしたら。
そして先生は朝のHRで話始めた。
「今日は大事な話がある。
いきなりだが転校生が来たんだ!
入ってくれ!」
そうして教室の扉が開かれるとあの謎のイケメンが現れ
そして大きな声が上がる。
「あーーーー!!朝の人!」
そう、俺の声だ。
もしラブコメなんだったら全力で妨害してやるよ!!