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僕はただ視えるだけ  作者: やっさん
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プロローグ

この世界は二つに分かれている。


 一つはオレ達今を生きる生者達の世界現世。


 そして、もう一つが肉体を失った思念体・・・俗に言う幽霊達死者の世界常世。


 本来、現世に生きる者は常世に干渉は出来ず、死者と関わることはほとんどない。


 だが・・・ごく稀に常世に干渉出来てしまう人間がいる、それが霊能者と言われる存在だ。それはただ見るだけの力だったり、仏教などに携わる人間などは幽霊に干渉できる力を持っているらしい。


 え?何でそんなことを知っているかって?それは、オレ自身が霊能者と言われる存在だからさ。

 まぁそんなに珍しいことじゃない。霊能力自体は誰でも持っている、ただ目覚める人と目覚めない人がいるだけだ。


 オレの名前は坂上 優(さかがみ ゆう)。言っとくけど厨二病だとか頭のネジが跳んでいるとかじゃないじゃない。

とある事件で臨死体験をしてそれをきっかけに今まで、見えなかったものが見えるようになってしまった。


 すごい力だ?羨ましい?


 おいおい。本当にこんな力を羨ましいと思っているのか?これはそんな羨むような力じゃぁない。


この力のせいで、俺の人生はメチャクチャだ。


高校で、たまたま煽り性能の高い浮遊霊に絡まれてキレてたのを同級生にSNSで広められてついたあだ名が幽霊先輩。

センスのかけらもないあだ名、そして拡散して進化し続ける噂のせいで完全に孤立した。挙げ句の果てにはカツアゲと不良に絡まれる。


最近は、飽きたのかその浮遊霊も近づかなくなり静かな日々を過ごしているけどこの力のせいで今までロクなことが無かった。


そして今も…


「お願いします。先輩何でもします。どうか…どうか私の友達を助けてください。」


後輩の美少女に土下座されるという訳の分からない状況に陥っている。


本当に…ついてない。

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