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Are you awake?

作者: 宇都宮ゴリラ

あなたが今本当に起きているかなんてどう証明するんです?

起きてるから起きているなんてトートロジーは反則です


嘘つき村と同じで、自己について言及した場合その命題は証明することができません


可算濃度と非可算濃度の間の濃度をもつ集合は存在するか?

数学の有名な問題ですが、この命題は「証明できない」ことが証明されています

バックグラウンドには同じものが潜んでいるかもしれませんね


大きなコストがある判断、しかも性急に判断しなければならないときどうすれば良いのでしょう



明子は目を覚ました。明子は10歳の女の子。お母さんと二人で暮らしている。明子が部屋を出るとお母さんは台所で朝ごはんを作ってる最中だった。

「お母さん、おはよう!今日の朝ごはんは?」

お母さんは包丁を持ったまま明子の方へ振り返りにっこりと

「今日はお魚とお味噌汁よ」

と言った。そのままお母さんは明子の目線と合わせるためしゃがんだ。そして、そのまま明子を包丁で刺した。


 明子は目を覚ました。心臓がばくばくしていた。さっきのは夢だったんだ。びっくりしたけどお母さんが私を包丁で刺したりするわけないじゃない。明子はそう自分に言い聞かせ、階段を降りる。するとお母さんが階段を上がってくる途中だった。お母さんは明子と目が合うとにっこりと

「おはよう明子遅いじゃない。遅刻するわよ」

と言った。そして、そのまま階段から明子を投げ飛ばした。



 明子は目を覚ました。心臓がばくばくしていた。夢の中で夢を見るなんてことがあるのだろうか。でも実際にあったんだし、そんなこともあるのかな。明子は少し怖くなったが時計を見ると慌てて部屋を飛び出した。すると、お母さんが明子の部屋に向かってくるところだった。

「お母さんおはよう。お母さんは明子を包丁で刺したり、階段から突き落としたりしないよね?」

お母さんは怪訝な顔をしてから

「当たり前じゃない。何言ってるの?明子」と笑った。明子は安心して、お母さんに抱きついた。

「馬鹿ねえ。そんなことするはずないじゃない。叩き殺すのよ」お母さんはそういうと近くにあった花瓶を明子めがけて振り下ろした。


 明子は目を覚ました。異常だ。お母さんに殺される夢がループし続けるなんて。私はいつになったら本当に起きれるのだろう。これも夢かもしれない。そして、明子は気づいていた。殺される時間がどんどん短くなってることに。最初はキッチン。次は階段。その次は廊下…。次はもっと近くなるはず…。


「明子。早く起きないと遅刻しちゃうわよ。」お母さんがそう言いながら部屋に入ってきた。

明子は慌ててベットから這い出た。

「お母さん!お母さんはなんで明子を殺そうとするの?」

お母さんは少しびっくりした後笑って

「いつお母さんが明子を殺そうとしたの?怖い夢でも見たのかしら」

と言った。

「本当に?本当に殺さない?夢でお母さんに何度も殺されたの!!」

「あら、やっぱり夢じゃない。そんなことしないわよ」

お母さんは微笑えむとエプロンから果物ナイフを取り出して明子を刺した。



 明子は目を覚ました。まずいこのままじゃ殺される。殺される前に殺さなきゃ。明子はベットの近くに落ちていた果物ナイフを拾うと目の前のお母さんの喉元を刺した。


 明子は目を覚ました。ベッドの横には首から血を流したお母さんが倒れていた。




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