表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

>変わりたい。自分のことをもっと好きになりたい。

作者: 蒼い鍵

>誰かが失敗しているのを見ると、ほっとする。



友達が、同じクラスの奴の悪口を言っていた。

ああ、よかった。俺は、奴よりも友達に好かれている。


あいつは俺より、テストの点数が低かった。

ああ、よかった。あいつより、俺のほうが頭がいい。


俺は、野球部のスタメンだ。

そうだ。ベンチ入りすらできない、こいつらとは違う。


ある日、友達の一人がグループラインから外された。

少しすっきりした。ざまぁみろ。調子に乗るからだ。


俺の高校は進学校だ。

俺は、あいつらより、ずっとずっと頑張っている。あいつらは、落ちこぼれだ。






>咄嗟に、いいわけしてしまう。



友達に彼女ができた。クラスでもかわいいほうの女の子だ。

でも、うらやましくもなんともない。そんなチャラいこと、俺はしない。そもそも、あんなブス、そんなにかわいくない。


同級生の友達が、サッカー部の主将になった。

よくやるよな。そんな面倒くさいこと。


全国模試の成績が返ってきた。志望校判定はF。

だろうな。俺はまだ、本気を出していない。当日は、体調も少し、悪かった。


クラスでも目立たない奴が、文化祭でバンドを披露した。大盛り上がりだった。

所詮、コピーだろ。自分で曲も作ったことがない奴が、勘違いするな。






>悪いとわかっていて、嘘をつく。



「俺、今年もチョコ0。お前どうだった?」

「2個だけ。今年は少し、少なかった。」

(母さんと、ばあちゃんからだけど。)


「お前、模試の判定どうだった。」

「ギリC。もうちょっとかな」

(本当はD。でも本気を出したらきっとCだった。)


「すいません。熱があるんで、今日の部活休みます。」

(本当だ。体温計を強くこすったら、37℃だった。)


「俺、雪ちゃんに告白してみようと思うんだ!」

「やめといたほうがいいんじゃないかな。一ノ瀬、彼氏いるみたいだぜ」

(たぶん。いると思う。そんな気がする。可能性は低いけど、万一がある。こいつに先を越されたくない。)






>変わりたい。自分のことをもっと好きになりたい。

この小説はブログ「trefの日記」でも公開しています。

よろしければ、そちらもご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ