紹介(ディーヴァとミルナーゼの家族たち)
「ねぇお母様。」
「いいよ。」
「まだ何にも言ってないよ。」
「リレイヤたちのところに案内したい言うんやろ?行っといで。」
「みんな行くからお母様もおばさまも来てよぉー。」
「じゃあ洗濯物終わったらね。」
これは親子の会話である。来客が来たら自分の家族に案内したくなる性格のニアとティファの呼びかけですでに言われることがわかっていたようだ。
その後アグレスとニア、ティファ以外の全員が呆然とするほどのスピードで仕事を片付けると、
「お待たせしました、行きましょう。」
と言って歩き出した。
後ろから
「完璧すぎるだろ・・・」
という声が聞こえたのは無視である。
大図書館 入り口
「うわー、おっきい扉。」
ジャンヌがそれを見上げる。
「お静かにお願いいたします。」
扉を開けると、そこには本、本、本。本と通路しかないような場所だった。
「お母様。また本が増えている気がするんだけど・・・気のせいかしら。」
「気のせいじゃないと思うよ。」
ニアとディーヴァが天井まで届くほど巨大な本棚を見上げながら言う。アグレスも、またか。という表情で、
「シアを呼ぶしかないだろうな。」
ディーヴァが入り口横にあるボタンを押す。
しばらくして、黒い服の女性がバタバタと羽ばたきながら・・・というよりバタつかせながら飛んできた。
「また本増えたでしょ。リレイヤも本好きねー。」
ニアがうんざりしたように言う。
「リレイヤどこ?」
ティファが言う。
「こちらです。ご案内しますね。」
その女性が歩き出す。
歩きながら、ガイがとある疑問を口にした。
「ここの本棚かなり高いですよね?一番上の本とかはどうやって?」
「私シアが率いる召喚悪魔がたくさんいますので、その誰かに話しかければ好きな本を探したり、本を取ってお渡ししたりできますので。」
その後もいろいろと話すうちに、リレイヤのもとに着いた。
「最近はここによく来るわね。」
落ち着いた声のミステリアスな雰囲気をまとったリレイヤ。ディーヴァの話によると、喘息を患っているらしい。召喚悪魔たちのおかげで埃は全くと言っていいほどない。
いろいろと話をして、次に行くことになった。
正門
門番のリテシアは、見事に寝ていた。
メイドのネイラは、それを冷たく見ていた。
「起きなさい。起きなさい、リテシア!」
ネイラが声を荒げるが起きる気配はまるでなし。
ディーヴァたちはその様子を黙って見守ってる(?)。
はぁっと深くネイラが溜息をつき。
次の瞬間にはリテシアの体に三本のナイフが突き刺さっていた。慣れていないと見えないほどの速さだが、ネイラは普通の人間である。ついでにリテシアは種族は不明だが、妖怪である。
「いったあ!?ネイラさん何するんですか!」
「あんたが起きないのが悪いのよ!」
「二人とも落ち着こうよ。」
なんやかんやでおさまった。
「申し訳ありません!」
これで何回目かというほど二人が頭を下げる。
「自己紹介してな。」
ミルナーゼが促す。
「はい。メイドのネイラと申します。」
「門番のリテシアです。」
と二人が自己紹介し、元気のいい女性陣はリテシアときゃいきゃいしている。
ネイラは、
「ストレスが・・・」
と小さく呟いている。
ジャンヌの父親代わりであるリガルが、
「よくわかるよ、その気持ち。」
と、ポンポンと肩を叩いている。
この二人意気投合しそうだなー、と思ったディーヴァだった。