表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺の友達の話シリーズ

曲がっている直線道

作者: 尚文産商堂

俺のさ、もう死んで何年も経つような、叔父の話さ。


叔父はタクシーのドライバーをしててな、よく道案内とか困った人を助けていたんだ。

でもな、その日は自分が困ったことになったんだよ。

ある日な、駅前でお客さんを拾って、某ホテルへ行ってほしいという内容だったんだ。

それで普通に話をしたり、なんだか適当なことでも話して時間を過ごしていたらしいんだ。


でだ、よく通る道に差し掛かったんだ。

カーナビ上だと右にゆっくりと曲がっていく道なんだ。

でも、その日だけは、まっすぐに道があるような感じだったらしい。

当然カーナビは道なりに行けとしか言わないわけだから、わき見するわけもなく、目の前の道通りに進もうとしたんだ。

そしたら、なにか固いものにぶつかったっていうことさ。


実際には、その道をそのまままっすぐ行くと、フェンスがあって、その先には空き地が広がっていたんだ。

けが人はなしで、物損で済んだんだけど、叔父は死ぬまでずっと道はまっすぐだったんだと言い続けていたんだ。


あ、ちなみに言っておくと、そこは昔お墓があったそうだ。

その道をまっすぐ行ってたら、どうなっただろうね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ