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月の短歌

掲載日:2026/09/06

【露天】

露天風呂水面(みなも)に揺れるオレンジの零(こぼ)れるような夏の半月


【残り月】

夏の朝とり残された満月にau revoir(オ・ルヴォワール)と夜を待ちつつ


【花見】

紙コップ縁(ふち)をはみ出す春の月ちょっと啜(すす)って桜仰(あお)いだ


【白い月】

祖母の死を報(しら)せるメール届いた日漕(こ)いだ自転車寒月(かんげつ)高く


【恋と繊月】

首(くび)傾(かし)げ見(み)る二日月(ふつかづき)淡(あわ)い恋(こい)なんだか似(に)てる彼(かれ)の口元(くちもと)


【追憶】

すれ違う塾の帰りの子どもたち十三夜月(じゅうさんやづき)過ぎし日重ね


【春の残り】

月って間接照明みたいだとふたり過ごした部屋を引っ越す


【肉体の銀河】

光塵(こうじん)と汗にまみれた玉鋼(たまはがね)星は釘(くぎ)なり月はギヤなり


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